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2009年6月15日 (月)

ナラ枯れの原因が見えてきた

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 足尾は雨が降っています。日中は曇り時々晴れでしたので、育苗作業をするには快適な天気でした。本日は事務局員有志と事務局スタッフによって苗床の草取り作業をしました。臼沢の森では今月28日に森づくりを行うJREU高崎の若者たちが草刈りをしていました。
 また、事務局員は草取りと並行して新潟県佐渡市のナラ枯れ地域から採取した土の酸性濃度を測りました。土はドンデン山周辺、安養寺地区、白瀬地区、妙見山地区、乙和池周辺から採取してきました。酸性濃度をpH器で測ったのは、ナラ枯れの原因は土壌に隠されているのではないか、との疑問を解くためです。結果は、ドンデン山のpH6,6から、妙見山のpH3.8でした。多かったpH値はpH4台でした。
 pH5になるとアルミニウムが溶け出す言われ、松茸菌や微生物が死ぬと言われています。測定した事務局員たちは、「何十年も前から降り続いた酸性雨によって、土壌が酸性化して赤松が枯れ、その後にはミズナラ、コナラ、ブナ等の広葉樹が枯れてしまったのか」、と話し合いました。とにかくこの状況を放置していると、日本の森ははげ山になってしまう大変な事態になってしまう気がしました。私たちは日本の森を守るために、今後も各地のナラ枯れを調査していく計画です。(pH器は、「ビー・エー・エス㈱のKS701」を使用)

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