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2009年6月13日 (土)

佐渡の森を守る情熱民の炎が燃え上がる!

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 佐渡の自然を愛し、文化を大切にする方々の案内でナラ枯れ調査は終わりました。昨日の天気は晴れ時々曇りでした。絶好の調査日和の中、午前中はブナ林の調査、午後は小佐渡の植生を観察しました。
 ブナ林の調査は、大佐渡スカイライン沿いのブナ林、乙和池のブナ林で行いました。ブナは幹の周囲が250㌢程、樹高は20㍍程ありました。多くのブナが沢山の実を付けていました。「今年はブナの実が豊作だなあー!」と話し合いながら、りっぱなブナ林の植生を調査しました。昔の佐渡島民はブナを「ヤマンバノキ(山姥)」と呼び、その意味は「美しい女神」ということでした。確かに、この意味が分かるような気がしたブナ林でした。
 ところが樹高20㍍程の頭付近を双眼鏡や望遠レンズで観てみると、葉が付いていない梢、葉が付いていてもその密度が薄い、ということに気づきました。上の写真のように左側のブナの葉の密度が濃く、右側が薄くなっています。このようなブナは幹に小枝を伸ばししていました。この小枝は、ドイツ人が言う「恐怖の芽」(宮下理事の言)ですが、地上から2㍍程から上に小枝を付けていました。
 モリアマガエル、アカショウビンの鳴き声を聴きながら、土壌の採取をしました。午後は、小佐渡に足を伸ばし、カシワ、シロダモ、タブノキ、アカガシ等を中心に、その生態を観察しました。夜は19時から、「トキどき応援団」(NPO法人)主催の学習会に出席し、宮下正次理事が講演をしました。22時半頃からは、佐渡のナラ枯れ防止策の話に熱中しました。
 今日、両津発9時30分のジェットフォイルで帰路につきました。牧さん、中川先生そして専門学校の学生のみなさん、「桃華園」のみなさん、こころ温まる案内をしていただきありがとうございました。

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コメント

講演ありがとうございました!
講演後もたくさんの興味深い話をしていただいて、
あれもやりたい!これもやりたい!と思いました。
勉強になるだけでなく、とても楽しい時間を過ごせました。
玉崎(白瀬?)の炭をまいた木と桃花園の木、定期的に観察を続けたいとおもいます。

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