« 2025年、最終の森作業を行う | メイン

2025年12月29日 (月)

森づくり20年を松飾りで締める。2026年「母なる森」づくりへ

 12月28日(日)、足尾「松木郷」は雲一つない青空が広がっていました。10時の気温は2℃でしたが、陽差しがあり温かく感じました。

 今年の森作業は19日に作業納めとなり、今日は新年を迎えるための正月飾りと作業小屋などの戸締り確認です。

20251228

20251228_2

 まずは作業小屋の掃除を行い、コーヒーを飲みながら打ち合わせを行いました。

20251228_3

 4月の足尾町民「お花見の会」からスタートした20年記念事業には、5月の行政や支援団体、6月は森づくりボランティアのみなさんを森に案内しました。

2025425

2025516jreu

2025525

2025622
 8月は那須拓陽高校と樹徳高校の生徒たちが、先輩が植樹した森に入り「森の友達探し」。10月・11月はJR東労組と貨物労組の皆さんが森の観察後に映画「襤褸の旗」(田中正造)を鑑賞した「働く者の生存プラン探し」。荒廃地での森づくりを準備から支えてくれたJR東労組のシニアのみなさん。参加者総数は221名。スタッフ延べ98名で生長した20年の森を案内させていただきました。

2025823

20251018jreujrfu

20251021jreuob

20251023jreuob

2025111jr

 荒廃地に広がる小さな森には、シカやサル、アナグマ、クマなど目視で確認しやすい動物をはじめ、鳥や昆虫、土壌動物たちが命をつないでいます。

20251228_5

20251228_4

2025527_3

202582

Dsc02009

2025726_2

 厳しい冬に耐えたホオジロが今夏、猛禽類に狙われないようにドウダンツツジの低木に巣をつくり、卵を産みヒナを育てました。

202522

2025722

2025726

202582_2

202586

202586_2

 「遊働楽舎」“みちくさ”に入り込んだツマグロヒョウモンチョウは、“みちくさ”で卵を産み、幼虫が入口の柱でサナギとなって羽化しました。

Dsc062522

Photo

202582_3

202586_3

 こうした「命のバトン」を目撃できるのも、20年の森づくりに参加、支援、協力をいただいた多くの皆さん、森びとスタッフのおかげだと感謝しております。

2025527_2

 そうした思いを込めて、橋倉さんと「作業小屋」「うんしゅう亭」「みちくさ」「森びと看板」を回り、松飾りと締め飾り、「謹賀新年」を取り付けました。

20251228_6

20251228_7

20251228_8

20251228_9

20251228_10

20251228_11

20251228_12

 20年の森を散策された皆さんから、「森の中は涼しい」「気持ちがいい」と森の機能に驚き、「何もないと思っていた松木に桜が咲いていた。足尾町民に伝えたい」「働く仲間や後輩に森の大切さ伝え、子供たちなど後世に繋いでいかなければならない」と森の大切さや森に生かされていることを感じ取った感想が伝えられました。

2025425_2【2025年4月25日 足尾町民「お花見の会」】

2025823_2【2025年8月23日 高校生の「森は友だち探し」】

20251021jreuob_2【2025年8月21日 JREU東京シニア】

 「松木郷」の森の木々は厳しい冬に備え葉を落とし冬芽を付けて、来る春に備えています。2026年は“森は友だち”を合言葉に、「母なる森」づくりへ歩を進めてまいります。森ともの皆さんも、“気候変動”に備え、良い年をお迎えください。

20251228_13

202512282

20251228_15

20251228_17

202582_4

 本日の作業は、橋倉さん、筆者・清水でした。

(報告:清水 卓)

 

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/330076/34284561

森づくり20年を松飾りで締める。2026年「母なる森」づくりへを参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

森びと検索

最近のトラックバック