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2025年9月 8日 (月)

樹々たちの恵みで「秋祭り」を願う

 9月7日(日)、足尾・松木郷の朝8時30分の気温は21度で、秋の気配を感じる過ごしやすい気温でした。9時前に参加者全員が集合し、「森の手入れ」の打ち合わせを行いました。

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 清水スタッフから、本日の森の手入れ作業は「みちくさ庭の草刈りと民集の杜北を散策し、森の案内のポイントをどうするか考えたい」と提案がありました。参加した森びとスタッフで意見を出し合い、森の手入れについて少し話し合いました。

 秋の彼岸の頃に綺麗な花を咲かせる“ヒガンバナ”が草に覆われており、年々花数が少なくなっているので、「花芽が出やすいように草刈りを行う」と、草刈りの目的をはっきりさせ参加スタッフと心を一つにしました。あらためて、話し合うことの大切を実感しました。

 森びとスタッフは、森づくりについて自分なりの考えを持って参加しているので、草刈りや森の案内を何故行うのかを話し合い、人間関係を深めていくことが「母なる森」への手入れでは大事だということが心に残りました。

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 直ちに、みちくさ庭の草刈りに行きました。ヒガンバナの花芽はまだ出ていませんでしたが、手で引っ張っても抜けない草で一面覆われていました。特に、竹柵で印を付けてあるヒガンバナやイヌサフラン、バイカイカリソウ、リンドウなどの周りを手鎌で丁寧に刈りました。

 作業を分担して、鎌田さんや清水さん、済賀さんには、庭の周りや通路、畑などを刈り払い機で草刈りをしていただきました。また、髙橋さん、柳澤さんの二人には社務室の整理を行っていただきました。

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 午後は、「エコ散歩in足尾」の森の案内を構想するために、参加者全員が「民集の杜北」を散策しました。私も初めて聞きましたが、「民集の杜北」の東の入り口から100mぐらいの所に、仁平範義さんが植えたサクラの木が7mほどに生長していました。(写真:石を止めている木)

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(オニグルミの実)

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(鳥散布で杜の仲間になったコウゾの木)

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 その近くには、鎌田さんが種から育てたオニグルミの木も幹の直径が15cm以上にも大きくなり見上げると立派な実をつけていました。皆から「凄い」と褒められた鎌田さんも笑みを浮かべていました。

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(カシワの実)

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(コブシの実)

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(ヤマボウシの実)

Cimg0014(コナラの実)

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 作業小屋に戻る途中の道端から森を観ていると、今年の「松木郷の森」は秋の味覚、ヤマボウシ、クリ、クヌギ、コブシ、カシワなどの木に実がいっぱい付いていました。それを見て、20年の森づくりの苦労が報われ、木々の姿に心も和みました。この秋に人間も含めて、「森の恵み」に感謝する、生き物たちの「秋祭り」を願いました。森内の散策を終了して、「母なる森」への手入れが少し見えてきた一日でした。

 本日の「母なる森」の手入れ参加スタッフは、清水、永島、済賀、柳澤、鎌田、髙橋、松村宗、橋倉、加賀、そして筆者大野でした。

<報告:大野昭彦>

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