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2024年4月 7日 (日)

原発回帰と気候危機に向き合う意見交換会を開催

 昨日(4/6)、一般財団法人日本鉄道福祉事業協会と森びとプロジェクトは共催で「原発回帰と気候危機に向き合う生活を考える」意見交換会を開催し、東京都品川区の目黒さつきビルとZoomによるオンライン形式で開催しました。

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 開会に先立ち、1月1日発生をした能登半島地震で犠牲になられた方々のご冥福をお祈りし、黙とうを捧げました。司会は森びとプロジェクト第3期インストラクターの矢野雅之さんが務めてくれました。Photo 主催者あいさつに立った森びとプロジェクト桜井代表からは「原発のない社会、気候危機に向き合う社会を考えていく」「3・11により南相馬市でも2,500人以上が避難を余儀なくされており、過疎化や女性が戻って来ない現実がある」「子孫にツケを残さない」等が語られました。

Photo_2 その後、今年1月1日の能登半島地震の震源地の近くである石川県珠洲市では、1975年に原発が建設されようと計画が持ち上がり、住民の反対運動とそれを切り崩す電力会社側との計画凍結までの28年間の闘争がありました。住民側で中心に闘ってこられた住職の塚本真如(まこと)さんから、闘いに立ち上がった思い、電力会社による住民の懐柔、次世代を生きる私たちへのメッセージをいただきました。特に最後に語られていた亡き父から「強い者の味方をしたら坊主じゃない」「迷ったら困難な方を選べ」という親鸞聖人の教えが原点にあるということをおっしゃっていました。Photo_11
 続いて、科学ジャーナリストの倉澤治夫さん(森びと科学アドバイザー)より、原発総体を考える問題提起をいただきました。日本の置かれている環境、写真で見る能登半島地震、志賀原発で起きたこと、珠洲原発を白紙撤回に持ち込んだ住民の闘い、東電福島第一原発事故を振り返る、原発事故から逃げられない、そして日本の教訓について長年の取材に基づいた写真や資料を用いて分かりやすい内容でした。

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7 そして、山崎誠衆議院議員(森びと政治アドバイザー)からは、日本政府の原発政策の現状と問題点を報告していただきました。

Photo_8 ↓の新聞記事は、前日(5日)の衆議院経済産業委員会での記事です。

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 3名の方からの話や問題提起、報告を受けて参加者からの意見がありました。

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 まとめでは、一般財団法人日本鉄道福祉事業協会森づくり主任であり、森びとプロジェクト副代表の清水卓より3名の方及び意見をいただいた皆さんへのお礼が述べるとともに、最後に被災地に立って脱原発・脱炭素社会を身体で学ぶために次世代のメンバーが訪れ、ブログ等で発信をしていくことが語られました。

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 閉会のあいさつは、一般財団法人日本鉄道福祉事業協会・田城郁代表理事より行いました。

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 今回の意見交換会で参加された皆さんと、珠洲原発建設阻止の闘い、3・11での東電福島第一事故からの教訓を現在に生かしていくために開催を計画しました。日本政府は原発回帰を進める中、能登半島地震が発生し、志賀原発では運転停止中の1、2号機の変圧器2台から油が漏れだし使用不能になるなどのトラブルが起きました。想定外では済ますことのできない自然災害により原発の危うさが露呈しました。そもそも地震大国の日本、島国日本に原発があるリスクは計り知れません。国会では山崎衆議院議員が闘ってくれてはいますが、一日も早く再生可能エネルギーの拡大を進めていかなければなりません。いのちと健康を守るために、労働現場や生活現場から何をしていくのか、できることを一つずつやっていきましょう。

Zoom

Photo_10 (運営委員・小林敬)

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