春彼岸、暖かい陽射しの中での森作業
本日3月16日は月に1度の足尾育樹デーです。晴天に恵まれ、9時30分の気温は9℃。昼には18℃となりました。先月は雪に覆われていた植樹地や森びと広場はきれいに融けていました。
作業小屋に集合しコーヒーを飲みながら、森作業に参加したスタッフ・サポーターと顔を合わせ、心も合わせながら作業ミーティングを行いました。
午前中は2班に分かれ作業を行うことにし、1班は臼沢西の里親植樹地づくり用の甲羅板と板を支える鉄筋の荷揚げ。2班は豪雨時に新植樹地の湿地帯を流れる雨水の勢いを抑えるための整備に分かれて作業を行いました。
1班は軽トラに鉄筋100本と甲羅板を約130枚積み、臼沢西の森に向かいました。
臼沢の森ゲート前に到着し、力量に応じて甲羅板を5枚~8枚担ぎ、臼沢西の森に運びました。鹿の鳴き声が聞こえたので柵の外を見ると立派な角を持った牡鹿と雌鹿が斜面を登っていきました。
今年も5月から里親植樹が始まります。温暖化にブレーキをかけたいと植樹をしたくても、足尾に来ることのできない方に代わりスタッフ・サポーターが木を植えます。植樹を希望する方の想いも背負い、急斜面を一歩一歩登り里親植樹地の準備を行いました。
2班は、湿地帯の雨水が流れ落ちる箇所に、土砂の流れを抑える土管を埋め、“地獄溜め”(地獄ドブとも言う:栃木・茨城県)を簡易的に施すことができました。
各班が作業を終えて小屋に戻ったのは13時。遅い昼食をとりました。
午後は、18日から「春の彼岸」に入るため、お墓や祠3か所の周りを綺麗にし、松木村に住んでいた皆様と自然や動植物に対して感謝と敬意を表し献花を行いました。
久しぶりに足尾にきたスタッフ・サポーターも居ましたので足尾の森と木の芽の膨らみを観察しました。
森びとインストラクターの大塚さんが、枝が箒のように伸びた桜の木の剪定を行ってくれました。枝先の小枝が込み合うと花付きが悪くなるそうで、来年の開花が楽しみです。
作業小屋に戻り14時過ぎから春の森作業に向けたミーティングを行いました。4.29中倉山のブナ保護や里親植樹、新事業の「りんねの森づくり」(新植樹地)に胸を膨らませました。特に、新しく植樹する森の名前と理由、スケジュールをお披露目し、5か所に区分した植樹地のチームメンバーも確認されました。その総植樹面積は約1762.3㎡。運営委員会、森づくりチームスタッフ・サポーター、森びと会員、森ともの皆さんの協力で苗木を植え、育て、観察していきます。
本日参加したスタッフ・サポーターから、お菓子、ネギ、里芋、菜の花、ジビエ(シカ肉のウインナー)などをいただきました。ありがとうございました。
本日の参加者は、高橋、松井、加賀、橋倉、済賀、柳澤、山本、鎌田、松村宗、大塚、山内、清水、林子さん、そして大野でした。お疲れ様でした。
(報告 大野昭彦)
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