森に寄り添って生きる日本人の暮らしのひとコマが見えた夏の感謝デー
森ともの願いと努力に応えてくれたような足尾・松木沢の「夏の感謝デー」でした。
草刈り協力者は10時集合でしたが、先発の方々は時間がもったいないと、苗床でポット苗の草取りをしてくれました。
協力者全員が揃ったところでミーティング。福澤事務局員の進行で打ち合わせは進められ、まずは稲葉理事から歓迎の挨拶、その後は松村宗雄スタッフから草刈りの説明がありました。
午後には雷雨が心配でしたので、早速、臼沢の森へ出発。今日の感謝デーには30名が集い、真夏日が連日続いて乾燥した臼沢の森斜面に腰を据えて草刈りをしました。
今年の5月に植えた苗木たちは連日の暑さの中で草と競争していましたが、感謝デー参加者が草の斜面に一列に並び、上に張ってあるネットを目指して草刈り開始。予定していた作業時間ピタリに草を刈り終えました。事前の準備作業をスタッフが完璧に行っていた結果の草刈りとなりました。
下山途中には測った様に雷が鳴り、「うんしゅう亭」に到着した時にはシャワーのような雨が降ってきました。気温の下がり、旬のジャガイモ、ミョウガ、キュウリ等の野菜が入った「冷汁」で群馬県産小麦を使った冷麦をご馳走になりました。
交流会では臼沢の森草刈の感想を語り合い、自然の有難さと自然の猛威に向き合い人の心構えなどの話も出ました。
また、マヨネーズを使い終わったチューブに穴を開けて、それを糠床に刺し込んで糠床の水分を吸収している、という暮らしのリサイクルの話しから、少なくなりつつある“家庭の味”の大切さなどの話もでました。
今日の「夏の感謝デー」は1902年に廃村に追い込まれた松木村村人の森と生きてきた暮らしを想い描けたひと時でした。感謝デーに集ってくれました森ともの皆さん、暑い中で“山と心に木を植えて”いただきありがとうございました。(報告 高橋佳夫)
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