地域に根を張る“森の通訳”を目指して
霧がかかっている森では蝉が鳴かない。どうしてなのか解らないが、湿気で羽を擦っても音が出ないのか。12年以上も森に向き合っているのに、解らない事ばかりである。
分かることは、人やウサギ、リスなど全ての生き物が森に生かされているということだ。
12年前に60歳だったスタッフは72歳になる。そのスタッフ達は気持ち的には体力に自信があるというが、体力は衰えている。体力以外にも反射神経なども鈍くなってきている。“山と心に木を植える”森づくり運動の強者たちは、そろそろ、次世代にその情熱と技を引き継がなければならい。
東京事務所は今週末、事務局とスタッフの合同会議を足尾で開く。森づくり運動で体得してきた知恵と技を、地球の悲鳴を次世代に“通訳”していなかくてはならない。インターネットやTV等の情報だけで「分かっているつもり」、「知っているつもり」の若者たちに、自然界からの叫びや悲鳴を“通訳”できるスタッフに向けて、討論を深めたい。(理事 髙橋佳夫)
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