足尾アルプスから富士山を拝みました
中倉山の孤高のブナと足尾アルプスを紹介してきましたが、今日は富士山を拝むことができました。
同行した鎌田、松村両スタッフと筆者の三人は富士山を見ながら、暫く富士山のシルエットを心に焼き付けていました。
今日は孤高のブナの調査登山をしました。ブナの実の付き具合、紅葉の様子、そして樹冠等を調べてきました。途中、元気そうなミズナラのドングリを見つけながら歩を進めていると、道端に手を合わせている小さな像が置かれていました。
稜線近くでは7本のリンドウの花の美しさに感謝しながら、11時頃に山頂から孤高のブナへ着きました。
途中から見えた孤高のブナ。
山頂では記念写真を撮って、周囲の秋の紅葉具合を見つめました。寒暖の差が続くようであればあと1週間後にはミズナラ、ブナ、ダケカンバ、ツツジ等が秋の化粧を濃くするような気がしました。
落ちているブナの実を少し採取してはました。明日以降、その実の元気度を見ることにしています。今日の調査は、来月に予定している日光森林管理署との話し合いのために、ブナの樹冠等を調査しました。孤高のブナを何とか保護できないかと、森林管理署のアドバイスをお願いしています。木は根が命ですから、登山者がなるべく土を踏みつけて固めないようする等の保護策を検討したいと考えています。
煙害に耐え抜いて一世紀以上も生きているブナに会うと、自然に生かされている有難さなどが分かる気がします。そんなブナがこれからも元気で生きていけるように、登山者のみなさんと見守っていきたいと願っています。
稜線から私たちの森づくり現場、松木村跡地を見下ろしてみました。
ベースキャンプ着後、松村さんが持ってきたザクロ、橋倉さんからの柿をご馳走になって調査の疲れをとりました。鎌田さん、松村さんそしてベースキャンプを守ってくれた橋倉さん、お疲れ様でした。(理事 高橋佳夫)
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