カテゴリ「ふるさとの森づくり」の2081件の記事

2021年10月19日 (火)

半年間続けた今年最後の里親植樹準備が整いました

 本日(19日)の足尾・松木の朝の気温は8℃でした。長袖シャツの上にもう一枚の服を羽織って足尾入りしました。どんよりとした曇りの天気の下で、雌を呼ぶ雄鹿の声に誘われながら作業小屋の薪ストーブに火を付け、冷えた身体を温めました。Dsc05949 明日は半年続けてきた里親植樹の故差し最後の日。その苗木は加賀スタッフが運び入れるので、苗木の到着までをのんびり過ごしました。加賀さんは11時頃に到着、早速、作業打ち合わせを行ない、早い昼食をとりました。Dsc05950 まずは、軽トラにスコップを積込み、現場に向かい、雨が降っても道具が濡れない対策をしました。苗木は、植える場所ごとにネットに入れ、軽トラに積込みました。Dsc05951 ひと段落したところで、作業小屋の入口の床が朽ちている板を新しい板と交換し、ゴミや泥を持ち込まないようにネットも張りました。その後、明日の里親植樹の最終打ち合わせを行ない帰路に着きました。Dsc05952本日の作業者は、加賀さんと筆者でした。(報告:済賀正文)

2021年10月13日 (水)

肌寒い秋雨の中、JR貨物で働く者たちが森づくり

 昨日(12日)は、JR貨物で働くJR貨物労組の組合員の皆さんが植樹しました。植樹と言っても、「臼沢の森」内に2年前に植えた300本が獣害にあい、ほぼ全滅しましたので、その補植を行ってくれました。Cimg0031 昨日の天気は残念ながら秋雨でした。早速、「雲集亭」内で歓迎の挨拶を行い、地球を元気にするぞ!と気勢を上げて現地に向かいました。森の入口に準備したあった道具や苗木を担ぎ、水が滲み込んで思い荷物を300段の階段を登り、現地に着いた時には汗だくになりました。Cimg0007 Cimg0010 Cimg0022 現場ではスタッフからの注意事項を訊いた皆さんは、仲間が植えている様子を確かめながら丁寧に植えていました。植えた249本の苗木には、組合員の思いや願いが濡れた手を通じてしみ込んでいるようでした。秋雨の肌寒い中でありましたが、獣害に向き合いながらの森づくりをしてくれた皆さんに感謝します。Cimg0012 12時半頃にはすべての苗木を植えることができました。下山途中、「臼沢西の森」の里親植樹会場に立ちより、里親植樹に申し込んだ皆さんは自分の苗木の育ち具合を確認しました。現場から見下ろす松木川沿いの景色に感動している方がいました。Cimg0044  昼食後は、「民集の杜」や松木村の歴史などを案内しました。昨日の最後は、交流を行いました。組合員からは、「枯らすわけにはいかない。また来年来たい」(Si)、「自然をもっと知りたい。また来たい」(Ni)、「森づくりは人づくりを継続したい」(Na)、「植えている時は愉しかった。植えた木が育つのを見たい。来年も参加したい」(Iw)、「人づくりのアプロ-チで連携していきたい」(Mu)、等の感想が述べられました。Cimg0055 昨日はハプニングが起こりました。それは私たちは自然に寄り添って暮らす心得を身をもって感じた場面でもありました。昼食を食べようと用意したパンやおにぎりが無くなっていました。「雲集亭」内のテーブルに置いておいたそれらが動物に食べられ、何も残っていませんでした。私たちは、何かを感じていただけたのではないかと思いつつ、注意事項として皆さんに知らせることができなかったことに反省しています。申し訳ありませんでした。Cimg0063 JR貨物労組の組合員の皆さん、肌寒い秋雨の中の森作業にご協力していただきありがとうございました。来春の草刈りでお会いできることを楽しみにしています。Photo 昨日の森びとスタッフ、サポーターは鎌田、松村健、山本、橋倉、済賀、加賀、大野でした。(報告・大野昭彦)

2021年10月11日 (月)

地球温暖化にブレーキをかける福島県民になりたい

 本日(10/11)は、さわやかな海風を受けながら「応援隊第3回役員会」を雫育苗場で開きました。今日は、10/24の第9回鎮魂復興市民植樹祭の取り組みについて議論を深めました。植樹祭は昨年同様にコロナ感染防止のために市民限定の縮小規模(200名ー2500本の植樹)となりました。そこで、私たちは、応援隊が積極的に植樹をリードしていくことにしました。20211011 前日の準備作業には市役所の武内農林整備課、鎮守の森の箱崎さん等と話し合い、きめ細かい報連相を行いつつ、万全な体制で臨んでいくことにしました。スタッフの顔を見るとやる気満々で、「任せなさい」との意気込みが感じられました。20211011_2  休憩タイムではホットコーヒーを飲みつつ、渡部代表の差し入れの煮たまごをほおばりました。農園で採れたオクラは各自が家庭の食卓の一品料理として持ち帰えりました。20211011_3 20211011_4 会議では、森びとプロジェクト福島県ファンクラブが県議会に提出した地球温暖化防止「2050年までに温室効果ガス排出ゼロ」の請願書は県議会で全会一致可決・採択された報告もされました。スタッフからは「アクションを起こすことが大事」失敗しても最後までやることの大切さを学んだと話していました。これまでの森びとプロジェクトをはじめ高野・椎根両県議、「県民連合」のご指導によってなしえたものであると感謝します。Photo_7 役員会終了後、タンクへの給水作業と農園で育った赤トウガラシを収穫し全員で後片付けを行い散会しました。20211011_5 120211011 14時から高野県議との打ち合わせですが、松林、岩橋、斎藤福島県FCと筆者は今回の植樹祭の会場周辺を見ました。下写真は会場のマウンドです。20211011_6 20211011_7 その後、高野県議との打ち合わせを行いました。県議からは、これまでの請願書の扱いをめぐってのお礼と今後の流れを説明されました。陳情書の採択後は、県(執行機関)で検討を行い、来年の予算案へと反映させるために、陳情書の詳細をきちんと検証していくことになるそうです。今後は、私たちと高野県議と共に「地球温暖化防止」に向け、できることを精一杯活動していく誓いをしました。20211011_8 20211011_9 今日の参加者は、渡部、松林、岩橋、道中内、菊地、岩橋(恵)、山田、佐藤、東城、斉藤でした。(報告 東城敏男)

2021年10月 8日 (金)

透きとおった青空に感謝しながら足尾の森作業

Dsc05880 本日(8日)の足尾・松木沢の朝、時刻は8時20分で気温は15℃でした。透き通る青空が出迎えてくれましたが、少し肌寒い朝でした。Dsc05875Dsc05873 早速、ホットコーヒーを飲みながらの作業打合せ、20日に行う今年最後の里親植樹の培養土揚げと「民集の杜」の草刈りをすることにしました。9時に作業開始、背負子に培養土を積み、植樹地に運び揚げました。すでに植えたヤマモミジの幼木は真っ赤な化粧をして、私たちの気持ちを和ましてくれました。植樹地に置いてあった培養土は土留め柵内に入れました。土留め柵2段分を整え、培養土15袋はもう1段分として仮置きしました。Dsc05878 Dsc05874 作業途中の休息は、透き通った青空のもとでの贅沢なひと時になり、爽やかな秋風で汗が引きました。午後は、早めの昼食後の作業にし、「民集の杜」の草刈りを行いました。Dsc05877 本日の作業者は、橋倉さん、加賀さんと筆者でした。(報告・済賀正文)

2021年9月26日 (日)

森ともの心が宿る「城山の森」の草刈り

 「暑さ寒さも彼岸まで」とよく言われますが、今日の日光市の城山は涼しく、小雨降る生憎の天気でした。 

Dscn7685「城山の草が伸びてるよ!」との連絡を小川サポーターから受け、足尾での森作業を変更しての「城山の森」作業を本日、行いました。いつもより早い現地に8時30分集合。予想通りに全員が早着、待ち合せ時間には作業現場に到着しました。Dscn7692Dscn7688 最初に目に入ったのはサポーター・松村宗さんが植えてくれた彼岸花でした。すでに盛りは過ぎていましたが、登山道沿いに点々と、しかも自然に植えられていて、センスの良さに感心をしました。さらに感心したことは、かなりの広さの草が刈られていたことでした。昨日、福原サポーターから「明日城山の森に行けないので、自分の分の草を刈っておいたから!」との連絡があり、その広さに驚きました。彼の森づくりへの強い思いを感じました。Dscn7682

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Dscn7684 現場は、滑る足元でしたがケガもなく昼頃には作業が終了しました。Dscn7691 気がかりだったことは、あまりにも苗の生長が遅いのではないか感じた事でした。杉やヒノキ林だった場所でしたので、土の栄養分が偏っていたのかもしれません?時間をかけて見守っていきたいと思いました。今日の森作業は、鎌田、山本、小川、加賀、報告・橋倉でした。Dscn7689(報告・橋倉喜一)

2021年9月25日 (土)

秋の風を感じて、森の防潮堤補植と苗分け作業

 朝方の雨が上がり気温は20℃でしたが、肌寒く感じた一日でした。本日(25日)、私たち9名は昨年植樹した鎮魂復興市民植樹祭第8回会場の補植作業に5名が、育苗作業でのシラカシの苗分けを4名が行いました。補植はシロダモ、シラカシ、アカガシを100本を植え、苗分けは120本を行いました。P1020193

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P1020180 今日は松林副代表が血中酸素濃度計を持参し、参加者全員の計測を行ないました。全員が96%から98%で正常値でした。今後も新型コロナウイルスに向き合い、ウィズコロナ社会での新しい生活観を育んでいきたいと思います。P1020187 今日の作業は17日ぶりでした。育苗場農園もカボチャ1個が最後になりました。ナンバンは赤く色づき、食べごろなので収穫しました。黄色いキクイモの花は咲き誇り、それを見た松林副代表は、「11月頃には収穫できるぞ!」と言っていました。P1020192

P1020155 作業の終わりには、東城さんから頂いた美味しいお菓子をいただき、森作業の疲れを和らげました。

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 10月の作業予定日も決まり、10月24日に行われる市民限定・縮小開催の「第9回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」を成功にさせることをみんなで誓い合って散会しました。本日の作業は、渡部代表、松林副代表、菅野副代表、山田事務局、道中内スタッフ、原田スタッフ、菊地スタッフ、東城スタッフそして筆者でした。(報告 岩橋孝)

2021年9月23日 (木)

植物遷移が体感できる足尾の森づくりへ

昨日(22日)の足尾・松木沢の9時の気温は22℃、少し暑い秋晴れでした。Photo 私と加賀スタッフが作業小屋に到着すると重機のエンジン音が聴こえてきました。「あっ、もう開墾作業が始まっている」と驚きました。Photo_2 足早に森びと広場から南側下の現場に向かい、重機のオペレーター(藍場さん)に挨拶しました。藍場さんは、爽やかな笑顔で会釈してくれました。草地にはすでに石積みがあり、大きな岩や石は崖裾に積まれていました。朝の8時過ぎから作業を始めたとの事でした。Photo_3 今日は、来年から始める「植物遷移体験森づくり」(仮称)の草地を開墾する日でした。Photo_4Photo_5 Photo_6 Photo_7Photo_9 岩や石ころだらけの地に地衣類や苔が生え、土壌分解動物たちが枯れた地衣類や苔力を分解して土が作られ、そこに植物が生きてきた植物たちの生長を体感できないかと思い、昨日はその場所を開墾しました。

Photo_10 今月から松木沢川の砂防ダム工事を始める岩澤建設株の現場責任者・小林さんのご厚意で、昨日は、その地を開墾してくれました。小林さんは「これから工事で皆さんにお世話になりますから」と言って、重機で草地を開墾してくれました。岩澤建設株の小林さん、黒田さん、重機オペレーターの藍場さんありがとうございました。

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 プロの皆さんの作業は無駄がなく、草を重機で剥ぎ取り、岩や石を片付けてくれました。午後からは、地面を60㌢程掘り起こし、出てきた大きな岩や石を土砂防止用に草地の周囲に積んでくれました。Photo_12 この地では植生調査をしてありますので、来年からはパイオニア種をはじめ、土の状態に合わせてふるさとの木を植えていくことにします。私たちの命の源である大地の森がどのよう地で、どのように生長してくるのか、この地を訪れる方々と森に生かされていることを学べる”山と心に木を植える“活動をすすめたいと準備しています。改めて、その基盤を作ってくれた岩澤建設株様に感謝申し上げます。 (運営委員 大野昭彦)

2021年9月19日 (日)

天高い秋晴れを満喫しながら足尾・松木沢の森作業

Photo  今日の足尾松木沢の朝は快晴。森びと広場で作業の準備をしていると足尾グランドキャニオンから声が聴こえてきた。双眼鏡で見ると、ロッククライマーが気持ちよさそうにアタックしていました。Photo_2 全員が揃ったところで作業打合せ、久しぶりの秋晴れだから爽やかな風と太陽の陽を満喫しながら作業することにしました。Photo_3

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Photo_7           変わりゆく松木川に驚きながら
 午前中は、秋の彼岸の入り前の草刈りと墓石や祠に花を供えることにしました。その後は、大切な水確保のために、取水口周辺の草刈りをすることにしました。午後は、「臼沢西の森」の3年目を迎えた苗木の周りの草刈り、土留め用の甲羅板の緩みを直すことにしました。Photo_8       取水口周辺も草を刈って歩きやすく

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Photo_10            台風に備えて雨水路も整備

 モズの囀りとツクツクボウシの鳴き声を聴きながらの作業の気分は、とてもゆるやかで、爽やかな初秋の沢風が心地よい作業にしてくれました。Photo_11          鎌田順子さんが育てた花Photo_12

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Photo_15  祠や墓石に供えた花は鎌田順子さんが庭で育てたものです。田中正造が明治天皇に直訴してから120年が経とうとしている今を生きている私達。今日のメンバーはそんな気持ちを出し合いながら、草刈りをしました。Photo_16

Photo_17 鎌田さん、福原さん、済賀さん、お疲れ様でした。(報告・高橋佳夫)

福島県民版の「2050排出ゼロ」を県議会へ要望

 昨日(9/18)の森作業は台風の影響のため「中止」にしました。そこで私たちは、先日、応援隊役員会で議論した地球温暖化防止に向けた「2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロ」の請願書(案)を県議会へ提出するために、福島県庁に出向き、県会議員の高野さんとの打ち合わせを行いました。2021918_4         県民連合事務所で高野県議と打ち合わせ
 快く紹介議員になってくれた高野議員からは、各議員への働きかけ、全会一致で可決できるように議員の議論を進めてくれることを約束してくれました。引き続いて、椎根政調会長とも話しことができ、私と家内で「請願書」をお願いしてきました。椎根議員からは、「自分もしっかり議会の内外で頑張っていく」という有難い決意が話されました。2021917_2        県民連合・椎根政調会長へ要望書を手渡す

 高野県議とは数回にわたって議論を重ね、応援隊ばかりではなく、森びとの活動にもご理解いただき、請願書作成に関してもアドバイスをいただきました。原発事故以降、福島県は国に先立ち「2050年温室効果ガス排出ゼロ」を打ち出し、「再生可能エネルギー先駆けの地」とアピールしています。県民としては、そのゼロの内実をきちんと見ていかなければとも思っています。課題は、産業・経済活動のなかでの排出量削減が実質ゼロにする鍵ではないかと思っています。2021918_5

 県民の一人として、県議会への要望書提出は初めてのことでありましたが、県民がアクショすることによって希望の光が見えてきたようです。ご指導していただいた県議の高野光二さん、椎根健雄さんありがとうございました。2021918_6

 今月21日から県議会が始まります。本会議等での審議よろしくお願いします。(報告 東城敏男)

2021年9月16日 (木)

本ものの森づくりと人づくりに情熱を燃やした宮脇先生を偲ぶ

L  今日は“山と心に木を植える”いのちの森づくり運動を提唱、指導してくれた宮脇昭先生が天空の森に旅立ってから2カ月目の命日。本来ならば全国の森びと関係者に呼びかけて先生を偲ぶ集いを開きたいところでしたが、昨日、足尾の森づくりに協力してくれた方々だけで宮脇先生を偲びました。

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Photo_3  植樹会場では、宮脇先生の志とその情熱を幼木に宿しつつ、森びとサポーター、スタッフが何日もかけて耕してくれた足尾の荒廃地に穴を掘り、一本一本の幼木を丁寧に植えてくれた森ともの皆さん。

Photo_4  午後1時頃、偲ぶ集いは参加者全員の黙とうから始められました。

Photo_6  準備は、宮脇先生の森づくりで生長している木々の枝を集めてリースを作り、30年ぶりに足尾の荒廃地に立っている写真(2004年)をその若い木々で囲みました。

Photo_5  集いは、大野運営委員のリードですすめられ、黙とうが終わったあとに宮脇先生のプロフィールと活動の一旦が清水副代表から紹介されました。

Photo_7  その後、宮脇先生と22年間お付き合いしてきた私から、先生から指導された「本物になれ!」という意味のひとつを紹介しました。それを簡単に紹介すると、人間は生物社会の一員にすぎないという冷厳な事実を、森づくりを通じて認識し、人間社会で起きている事象と向き合う人間になれということでした。“森と生きる人間性”を追求する信念を最期まで貫き通してきた宮脇先生のひと齣を紹介しました。

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Photo_10  出席した皆さんからも、宮脇先生との想い出、森づくりが第三の人生だという方、森は人間の都合だけでは育てられないという自然界の心得などが森づくりを通じて私たちの心に沁み込み、私たちの世界観、人生観として豊かになっていることが紹介されました。

Ob  集いの最後は、栃木県ファンクラブ代表の加賀さんより、宮脇先生が指導してくれた未来志向のいのちの森づくり運動を、地域や世界に拡げていく決意が述べられました。

Photo_11  宮脇先生を偲ぶ集いに最後までお付き合いくださったJR東労組大宮OB会の皆さん、ありがとうございました。準備を整えてくれたスタッフ、サポーターの皆さん、大変ありがとうございました。(顧問 髙橋佳夫)

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