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2023年9月14日 (木)

色なき風に秋を感じた森作業とJICA足尾研修

昨日9月13日、足尾・松木の8時40分の気温は22度、清々しい天気で空気が美味しく感じました。

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参加者がいつもより早めに集まりました。コーヒーを飲み、やっぱり松木は「涼しいね」と、森作業の打ち合わせを行いました。

責任者の済賀スタッフから、前回やり残している広場北斜面の獣害柵づくりと夕方にJICAの足尾研修で、「環境保全活動を通じた観光振興を学ぶ」ために各国政府職員の方が「植樹体験」するというので、その準備をすることにしました。

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早速、全員で広場北斜面に行き、どこに階段をどのようにつくるか。それぞれの意見を出し合いました。決まったら手際よく、上の道路側の柵の入り口予定の所から鉄筋を大ハンマーで打ち込み、ビニール紐で目印を付けました。それを全員で確認し、「松木郷」の広場周りのイメージを膨らませました。その後獣害柵づくりの作業に移りました。

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昼食後は、柵づくりの作業がまだ残っているので、その続きをやる人と臼沢西の森で行う「体験植樹」準備の二手に分かれて作業を行いました。体験植樹の準備は、ツアーのため送れることを念頭に置いて、現地で実際にスコップで掘って植えてみました。すると、石だらけで掘るのが大変なことが分かりました。本番では、スタッフが一人一人について植樹指導することにし、15本の苗木を植えるところに置き準備を整えました。

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下山すると、広場北斜面では柵づくりも一段落して、木陰で休憩をしていました。谷からくる風が汗だくの体を心地よくすり抜け秋の色の涼しさを感じました。

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JICAの体験植樹は、旧ヘリポートの所に、テーブルにヘルメットと軍手を人数分置いて到着を待っていました。約束の16時を少し遅れて研修受講者5名と山田会長(山田組)、大日方様(通訳)、元山様(WBA株)を乗せた大型バスが到着しました。直ちにヘルメットと軍手を装着して臼沢西の森に向かいました。現地では、森びとプロジェクトからは、「いま地球温暖化による気候変動で世界の人々の命と生活が脅かされています。これは人間の経済活動によるものです。今日の「体験植樹」が、地球温暖化にブレーキをかけ現実と向きあっていく一歩になれば」と述べました。

受講者の自己紹介をし、済賀スタッフの植樹の方法を行い、コナラ、ミズナラ、コブシなど15種類の苗木を丁寧に植えていただきました。

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世界の人々が自然災害に怯えた生活を少しでも軽減できるように願って木を植えた感想をいただきました。

「今回の経験を国に帰って何か生かせるのではないかと思った。」「私の国では、木を燃やすことはあるが植えることはない」「国でも植樹活動は行われているがこんなにきっかりとは遣られていない。心打たれる経験でした。」「皆さんがやっていることは、世界の人々に希望を与えること。」「木を植えることは、将来世代のためでもある。素晴らしいことだ。」「心温まる皆さんと一緒に植樹活動が出来て良かった」と感想を述べていただきました。(モンゴル、マダカスカル、ザンビア、タンザニア、ドニミカ共和国)感想を聞いて、国を超えて共感し、いのちを未来に繋ぐ活動への情熱が込み上げてきた。

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下山する途中で、臼沢の森の入り口の前で、清水副代表が、資料を基に「今皆さんが植えた木は、あと15年たつとこんなに大きくなり、人間が森に生かされていることが実感できる。そして、受講者の皆さんがお世話になった山田会長は、荒廃地の足尾銅山跡地に木を植える先駆者です。」と話しバスに戻りました。

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最後に、ドミニカ共和国から来たジェニーさんよりコーヒーをいただきました。また、日本に来た時には、植えた木に会いに来て欲しいと願いました。参加されたスタッフ・サポーターの皆様、遅くまでお疲れ様でした。

本日の森作業者は、鎌田、橋倉、福原、加賀、済賀、清水、大野。続くJICA研修サポートは鎌田、松井、橋倉、福原、加賀、済賀、清水、大野でした。

<報告は大野昭彦>

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