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2020年1月 1日 (水)

安らぎのある世界を森づくりから始めたい

1120191223昨年12月:中倉山の「無言の語り木」(孤高のブナ) 

 令和2年が始まりました。皆様にあられましては恙無き1年を過ごされたことと思います。令和には世界が調和し、安らぎのある平和が続くという意があると聞いていますが、元年はそれに逆らうかのごとく集中豪雨や巨大台風がやって来ました。また、米中間、EU露間、日韓の不和など、国家間でも荒れた年となりました。

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        足尾精錬所から日光男体山方面

 私が学生の頃、学生運動が空中分解し、世の中が急激に無関心の時代へ舵を切っていき、終末という言葉がはやりました。それでも世の中は続いたのですから、良くなるように努力するのが当たり前と考えるのが肝要です。令和には安らぎのある世界を作っていくという信念が込められていると思います。その意味では、今年は逆境をチャンスに変えていく年と考えます。地球温暖化のためにはあてにならない排出ガス規制に期待するのではなく、森林による吸収に目を向けるのが大事です。森林は水源涵養、土壌保全、水質保全、大気浄化、生物多様性保全、景観保全、バイオマス生産など、人間生存に必要な生態系の基盤であるからです。そのための森づくりテクニック、環境教育、環境啓蒙の情報源を足尾から発信していきたいと思います。また、地域が豊かになるために森林の多様性と生産力をどのように活かすか、取り組みたいと思います。

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               クロツグミ

(理事長 中村幸人)

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