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2018年7月10日 (火)

地球温暖化にブレーキをかける「産業革命」!?

 西日本を中心にした豪雨災害の報道記事を読むと、被災した方々の心の痛みや悲しみは想像を絶する。10日現在、125人が死亡、89人の安否が不明という。平成では最悪の被害である。その上、台風8号の影響も心配だ。真夏日の中での懸命の救助、捜索活動、被災者の後片付けが続けられているが、がれきや土砂などに阻まれ難航しているとう。

640x475  今にでも現場に行って何かのお手伝いをしたいが、年金生活者の筆者には西日本まで行って支援できる余裕がない。被災者と救助活動をしている方々の気持ちに寄り添ってできることをやるしかない。

P7082253_640x480  気候変動による異常気象の巨大化にブレーキをかけていくことが第一だと思っている。そこで注目しているのが、各国の二酸化炭素削減目標に意見を述べてきたハンス・シェルンフーバーさん(独ポツダム気候影響研究所所長)の考え方。彼は、世界の第二「産業革命」を訴えている。

P7082249_640x511  気温上昇を「2度未満」に抑えていくため彼は、2020年代に火力発電所を順次廃止、各国が化石燃料関連事業への助成を中止、2030年代には建設資材を変える(製造の際に沢山の二酸化炭素がでる鉄鋼やコンクリートの使用をやめ、木材とカーボンファイバー、粘土などを上手に使う)技術の採用していく、と述べている。

640x528   いい加減にしてくれと!イカル。

 温暖化の主要因である大気圏の二酸化炭素濃度が高くなっていることは誰もが疑う人はいないと思う。反面、二酸化炭素を吸収している森と海のその力が弱くなり、世界で排出されている二酸化炭素の44%が大気圏に溜っているらしい。

640x480  政府の温暖化防止対策はこの点に着目しなければならないと思う。それなしには毎年巨大化する異常気象に脅かされる暮らしが続くだろう。ハンスさんの提案を素にして、“地球温暖化にブレーキをかけていく運動”のアクセルを踏み込んでいきたい。(理事 髙橋佳夫)

 

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