晩秋の森の秋祭りは千秋楽を迎えようとしている
今日から霜月。朝、浅間山を見上げると山頂から麓へ向けて白い筋が見え、7時のニュースでは初冠雪です、と報道していた。温度計の針はゼロ度を指していた。
秋が深まり、ミズナラの葉は濃い小豆色と黄金色に化粧し、間もなく茶色に化粧直しをして、多くの葉は春まで枝に付いく。
ブナも秋祭りの化粧を輝かせて主役の座を誇示している。脇役のモミジも秋祭りの主役を盛り上げている。
山吹の葉も黄色く輝き、舞台の花道を彩っている。千秋楽を迎えると、多くの葉は化粧を落とし、白い肌に戻り、次の役者の栄養分に変身する。間もなく土壌分解動物たちの餌となり、やがてそれは山吹たちの元気の素になる。
コシアブラの葉も黄色い化粧がはげ落ちて、透き通って地に落ち、やがて土になり、来年も美味しい味を恵んでくれる栄養生産の食材となっていく。
北風がやってくると葉と葉が叩き合って音を出し、風予報をしてくれるがヤマナラシ。この高木も秋祭りの見張り番となって、黄色い信号を発している。さらにその奥では、カラマツも秋祭り最後の舞台を見守っている。
来週6日は「秋の感謝デー」。12年かけて育てている臼沢の森の秋祭りは、40名を超す“森とも”に最高の輝きと見せてくれると願っている。
その準備に、今日もスタッフ達は急傾斜の森を登り、植栽地を整えている。初めて参加する方(森とも)もいるので、楽しい出会いを創っていきたい。(理事 髙橋佳夫)
コメント