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2015年9月28日 (月)

土砂崩壊地での宮脇先生指導の森づくりを見学しました

Cimg1904_640x507 48時間で600㎜以上の雨が降り、鬼怒川の堤防が決壊して大被害を受けてから1ケ月も経っていないのに、今度も自動車が飛ばされそうな最大瞬間風速70㍍以上と予報された大型台風21号が先月に続き、沖縄県民や台湾人を襲っています。

P9261366_640x467 こんな時の私たちは暴風や豪雨の勢いを弱めてくれる森に頼らざるを得ませんが、近ごろの極端な気象には森も悲鳴をあげる場合があります。その現われは土砂流出、土砂崩壊、深層崩壊などです。

P9261372_640x480 この森を元気にしようと活動しているのが森林ボランティアの森づくりであり、国有林等の森を守っているが林野庁をはじめとした中央地方行政です。

Cimg1915_640x501 森びと事務局スタッフは一昨日、林野庁関東森林管理局吾妻森林管理署が管理する榛名山北斜面の植生工を見学しました。

Cimg1910_640x480 この地は、2008年の局地的集中豪雨により土砂崩壊、その後、山腹基礎工から植生工を施し、植栽工は宮脇昭方式、林野庁の従来方式そして自然の力による方法で試験的に実施したところです。

Cimg1914_640x498 写真で分かるように、左側が宮脇方式、中間が自然力、右側が従来の方式で育てている森です(幅約15㍍・長さ50㍍、苗を植えて今年で5年目)。

P9261380 この地の森を臼沢の森と比べると木々の生長は遅い感じがしました。土壌やその他環境の違いがその原因と思いますが、管理署から説明を聞いて感じたことは、植え方は宮脇方式、育樹は従来方式でしたので、下草刈りが疎かになっていたということでした。

P9261396_640x437 中央地方行政の事業は予算や法律・条令等に沿って進められるのでこのような状況になっているようです。見学したスタッフの皆さんは、自力で生きられるまでの下草刈りや食害防止等の生育環境づくりの大切さを実感しました。

関東森林管理局の皆さん、吾妻森林管理署の皆さん、ありがとうございました。(理事・高橋佳夫)

 

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