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2013年12月18日 (水)

原発推進の潮流に乗らない!

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 10月6日に実施された南相馬市の鎮魂の森・南相馬市市民植樹祭で知り合った横浜市の大橋さんから、友人の桑折さんのメッセージが10月下旬に届いていました。今年も残すところ10日程で終わります。ここで桑折さんのメッセージを紹介し、震災と原発事故に被災した皆さんの心を忘れないでください。

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 南相馬市原町区に住む詩人であり元高校教師の若松丈太郎さん(78)に会ってきました。「なぜ福島原発の事故を予見できたか」、ということを聞きたいと思っていましたので、10月に会ってきました。

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 若松さんは東日本大震災前に、福島では取り返しのきかない大事故が起こる、と著書に書いていました。岩手県出身の若松先生の答えは簡単かつ明瞭でした。「第一原発が動き出した71年、河北新報に頼まれて現地取材をした。原発を初めて見て、こんなに立派な施設がなぜこんなへんぴなところにあるのか、しかも人目を避けるように海岸の低地にあるのは不思議。大変危険なものだから人工密集地を避け、地元の人も近寄れないようにしたと考えた。94年にチェルノブイリの現地をみて福島でも同じような事故が起きると確信したそうです」。私は、詩人の想像力による勘が当ったのではないか、と思いました。

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 その後、真野川河口〈南相馬市〉の鎮魂の森も見て来ました。ガレキを活かした小高い丘は荒波に何かを呼び掛けていました。南右田は70戸すべてが津波で流され、54人がなくなった全滅地区。地盤沈下がひどく、恐らく復興はありえないでしょうから、この森だけが南右田を将来に伝えるものになるでしょう。このプロジェクトを進めた皆さんに、地元出身者として心から感謝したいと思います。(桑折勇一)

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