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2012年6月 1日 (金)

程を知る暮らしで夏を乗り切る我慢!

P5291745  このところ東京事務所には『サルと人と森』を求める電話とメールが多くあります。千葉県柏市の方からは、「自然に対する考え方を、この童話のサルが言っています。野草を写して歩く私は、環境がその野草の世界で顕著に現れています」というメールがありました。

P5291743  自然の脅威に対して、何よりも大切ないのちよりも経済を優先した結果、原発事故が起こり、被災者は避難生活を強いられ郷土と生活の糧を奪われました。大震災と原発事故から1年が過ぎてしまうと、またしても“いのちよりも経済優先”が頭を持ち上げて原発再稼働のボタンが押されようとしています。

P5291732  マタギの「程を知る」という生活を見るとこれからの暮らしと社会のヒントがあるようです。マタギは、ほどほどの距離を保って自然と付き合い、持続可能な自然を活用すると言います。生活のための資源は使い尽くさない、それは自然の循環と再生を重んじる生き方として次世代に言い継がれているようです。そのためには、空の色と風から天候の変化を知り、獣の足跡からその行方を探り、森にある木々を柔軟に使いこなす技を磨き、安全と危険を見極める力を暮らしの中から育んでいると言われています。これが森と生きてきた日本人の“生業・しきたり”として護られていると言われています。(参照:『邂逅の森』・熊谷達也著)

P5211497  「私の責任で判断」と言われても、それは結局の所、何かが起こったならば金で解決する、ということに聞こえてきます。関西の皆さんも節電をしてこの夏を乗り切ろう!、ということを私の責任でやってもらいたいです。毛皮を付けているキツネ(写真)は暑ければ穴を掘って暑さを乗り切ります。時代は、“自然の恵みを暮らしと社会に活かす”ことを求めています。

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