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2009年12月 3日 (木)

粉雪舞う中で、命を救う炭づくり

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 北東北の広葉樹はすっかり葉を落とし、冬支度に入っています。最低気温も氷点下になる日も多く、部屋では暖房が離せません。そんな中の11月28日、みちのく事務所は第3回「森びと塾」を開催しました。今回の講義は、現在「ナラ枯れ」など森林の衰退に特効薬として欠かせない「炭」の力を再認識するために、炭づくりの体験と“炭の大家”・森びと理事の宮下正次先生から「人類が困ったときそれを救ってくれたのはいつも炭でした」と題したものでした。
 炭づくり体験は「岩手県民の森フォレストi」の炭窯を借用し、参加者全員で炭窯に杉の間伐材を一本々丁寧に並べ、2段に並べ上げてから蓋をし、煙突を付け、周囲の隙間には粘土で煙が漏れないようにしてから火を付けました。火がついた時には歓声が上がりました。今日の体験はここまでで、完成までの行程・監視については事務局の和山次長他JREUの仲間に一任しました。炭の完成までには12時間から14時間ほどかかります。
 火入れまでの炭づくり体験は1時間ほどで終了し、場所を岩手県民の森フォレストの会議室に移動して宮下理事からの講義を受けました。講義の中では、参加者全員で桜の粉炭にハチミツをブレンドしたものを全員が舌で確認しました。感想は、ほとんど炭の感覚はなく、黒ゴマを食べてる、という感じでした。これが体内に充満しているアルミニュウムなどの毒素を排泄し、「人の生命を救ってくれる」素晴らしい食べ物とは信じられない気持でした。講義には参加者全員が納得し、森びと塾が終了した頃には外が暗くなり、粉雪が静かに舞っていました。宮下先生、熟生の皆さんお疲れ様でした。講義後は、翌日のフォーラムのために東京へ向かう塾生もいました。(仲崎発)
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