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2008年12月 5日 (金)

森の叫び、“分かち合いの心を時代に活かそう”!

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 森に入ると色々なことが学べます。今、主要国の自動車産業に働く労働者の多くは首切りを強いられています。日本でもその嵐が吹き、学生達は内定取り消しを強いられています。企業経営者はなんと勝手な事をやっているのかと怒りが爆発しそうです。TVニュースで、労働組合に加入して一緒に闘おう!、と訴えていた労組の委員長にエールを送ります。
 木の実や山菜、そしてキノコや魚などは年によって採れる量が異なります。量が少ないからといって取り尽くすことはできません。森(自然)と共生していくためには、不猟(漁)の時は山の神に、森の恵みに感謝し、少し我慢をします。そして、少しばかりの森の恵みを分け合って、命を守ります。森と共に生きてきた日本人は、“分かち合う”という考え方を森から学んできました。不作や不猟があっても、猟(漁)をできない年寄りや子どもたちに平等に分け合う、という生き方がありました。
それは人は森に生かされているから、ということを十分に分かっているからです。
 主要国の一部の企業経営者の行為を見ていると、そんな人間性はひとかけらも見えません。企業経営者は社員から生かされている、ということを無視しているようです。ゆえに、“シェアリングする”という考えも見えません。むしろ被害者面して、公的支援が得られれば「年俸は1ドルにする」(アメリカ)とか、企業が正社員化すれば一人100万円を支援する(政府与党)、という小手先で世界の金融不安を乗り越えていこう、としていますが、私達は小手先に目を奪われてはならないと思いました。

宮脇昭先生がテレビ出演します。7日(日)、16時5分~17時20分。フジテレビ系で「森といのちの響き」です。

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