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2008年9月16日 (火)

操車場跡地で育まれた森のこころ

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 川崎市内の新鶴見操車場跡地で「森の宝物探し」を行いました。子どもたちは透明なビニール袋に手を入れ、袋に入れてあった木の葉の中から分解動物数匹を探し当て、この動物が枯れ枝や落ち葉を分解して木の栄養を作っていることを楽しく学びました。子どもたちの人気の的は、JRマンが作ってくれた0.2㍉程のダニを拡大した「ヨコエビ」でした。
 14日は、川崎市で開かれた「第5回ネイチャーフェスティバル」でした。私たちもこの祭りに出展し、人は森に生かされていることを訴えてきました。13時からはポット苗木づくりタイム。当委員会事務局は川崎市近郊に住むインストラクターに協力を呼びかけ、この苗木作りのアドバイスを引き受けてきました。募集人員は100名でしたが、結果は定員を超える程の人気でした。
 このポット苗木づくりは、桂川や相模川の水源の森を育てよう、と呼びかけ、自宅で育てた苗木を3年後には植えていこう、という目的ではじまりました。今回使用したポットは間伐材(杉)から作った試作品でした。参加した親子は最後の土が無くなるまでドングリを蒔き、約3000個のドングリに命を吹き込むことができました。会場に残ったドングリ(ポット)は、新鶴見機関区で働くJR貨物労組の皆さんが育てていくことになっているそうです。
 もう一つのコーナーでは、JREUの若者たちの協力で竹細工(ランタン作り)が行われました。日本的情緒を醸し出す竹ランタン作りには十数家族がチャレンジしてくれました。
 午後になると残暑を感じました。数人の方から、「このような広場には木陰が必要ですよね」という声がありました。声を耳にして私は、森づくりの大切さが広がっている声であってほしい、と願いました。また、苗木づくりでは自宅で育てる2ポットだけ作って帰ったしまった家族もいましたが、土が無くなるまで子どもたちとドングリを蒔いていたお母さんの「最後までやりなさい!」、という声が印象的でした。

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