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2023年10月の7件の記事

2023年10月29日 (日)

笑いで足尾の森も元気に!

 昨日(28日)足尾・森びと広場9時の気温は9℃、天候は雨でした。朝から強風を伴う雷雨となり、予定されていた野田さんグループの植樹がどうなるの事かと心配されましたが、程なく天候も回復し青空に日差しも差す絶好の天気になりました。

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Photo 丁度紅葉狩りのシーズンを迎え、道路状況等による到着の遅れも予想されたので、本日責任者の大野さんと松村宗雄さんが予め植樹予定地の土を一旦掘り、石などを取り除いて植えやすいように地ならしをして到着を待ちました。

 遅れはしたものの、朝の悪天候の影響か思った程の渋滞ではなく、早速小屋に案内しました。まず、簡単な自己紹介を行い、前回参加された方も5名ほどいらっしゃり、計8名とワンちゃん1匹の参加となりました。野田さんのグループは「笑いヨガ」という世界的な広がりを持つムーヴメントを通じて親しく交わる仲間ということだした。

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Photo_3 小屋で食事の後、用意した装備(ヘルメット・軍手)を身に着け、全員揃って臼沢西の植樹地に向かい、松村宗雄さんの植樹の指導の後、各々が好きな木の苗を植えたり、来られなかった仲間の分も含め15本植樹しました。順調に進行しましたが、時間がおしていましたので予定されていた臼沢の森の散策は、金網越しに宮脇方式による密植の様子(1㎡に3本植える)などを説明しながら民集の杜(旧新松木の杜)に向かいました。

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Photo_7 一昨日(27日)に高橋さんと済賀さんが整備してくれた植樹地は、深い苔に覆われ柔らかい歩き心地や露わになった太い根などに感激しながら、綺麗に色付いた紅葉をバックに思い思いに記念写真の撮影が続きました。

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Photo_9 小屋に帰り、皆様からの感想をいただきました。「自分は苗を植えただけだが、森びとスタッフの長年に渡る地道な手入れ等を知ることができて感謝やもっと植林をしたい」、「自分の植えた木をまた見に来たい」という希望を多くの方がおっしゃっていました。また、神宮外苑再開発に伴う木の伐採への活動に対する協力、署名活動にも取り組んでいく等、話がされました。

 予定の時間をあっという間に超えてしまいましたが、また足尾に来る事を約束し、16時30分頃帰路につきました。

 (報告:事務スタッフ・坂口真理)

2023年10月28日 (土)

秋色を楽しんだ森作業!

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本日(27日)、足尾・森びと広場は10℃(8時30分)で風も無く心地よい空気と秋の空でした。昨日、高橋さん宅の森から柳澤さんが運んでくれたコシアブラを「みちくさ庭」に植えました。石が多くあって植え終わる頃には心地よい汗をかき、本日の森の手入れの準備運動になりました。

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Dsc09467_2 その後、紅葉が始まった「民衆の杜(東)」に草刈りに入ると、ヤマナラシが黄金色に染まって私たちを歓迎しているようでした。ヤマナラシはパイオニアの木としての役割を発揮しているようで、モミジやブナ、ヤマザクラ等の木々が太く、大きく生長しています。

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Dsc09488_3 そのモミジの紅葉を見ていると私たちの心は癒されます。

Dsc09497 この木々の恵みを多くの人に見て欲しいと思い、森の路を歩きやすいように手入れしました。Dsc09478_2

Dsc09506 草刈りをしていると草の下では苔が木々を支えていました。その深さは中指が埋まってしまうほどでした。ここは松木川から蒸発する水分や多くの生きものたちがつくりだしている”苔の森”のようでした。これからの森の手入れはこの苔の働きを衰弱させないようにしていかなければと思いました。この地のモミジの賑わいはこれからの寒さが強まればさらに賑い、モミジの存在を強く発揮してくれると思います。月末から来月上旬はこの”苔の森”が大賑いしそうです。帰り際に自然の循環で生えていたコウゾの幼木を掘り、森びと広場の中に植えました。元気に育っ欲しいと願います。

Dsc09527 昼食後、今年は全国的にクマの出没による被害が多く報道されていますので、ツキノワグマの息域でもある足尾・松木沢でもその備えをしようと、「民衆の杜」入口3カ所と「臼沢の森」入り口に缶をかけました。福原さんが準備してくれた缶を叩き、熊の生息域に私たちが入ることを知らせたいと思います。缶を用意してくれました福原さん、ありがとうございました。

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Dsc09519 息抜きの時、果樹園に行くとお茶の木の花の蜜をハチが忙しそうに集めていました。お茶の木を植えたことがハチの役にたてて良かったと思いました。

Dsc09511_2 2時過ぎ、雨が降り始めましたので二人は帰路に着きました。秋色を楽しむことができた充実した一日になりました。

Dsc09532 本日の森作業者は、高橋さんと筆者でした。

(報告者:済賀正文)

2023年10月26日 (木)

秋晴れの下、心を一つに花の木を植えました。

昨日、日光地方は冷え込み男体山に初冠雪が見られてということです。今朝(10月26日)の男体山には少しだけ白いものが見られました。Img_0059足尾・松木の郷は雲一つない秋晴れの天気。「臼沢の森」は少し色づいてきました。気温は8:30、8℃。少し寒く感じるので薪ストーブに火を入れました。本日は森作業集中日で過去最大人数の17名が集まってくれました。本日の作業は、大野さんから人数が多いため4班に分かれての作業と提起されました。内容は、高橋さんの庭にあったヤマブキ、ナツハギ、シャクナゲ、ウツギ、オオカメノキ、コシアブラ、グミ、ナツハゼ、ホウノキを柳澤さんのトラックで運んでもらったので、4か所に分けて植えるというものです。Img_0069 Img_0070 Img_0071 Img_0074第1班は、「みちくさの庭」の東側の窪地にナツハギ、ヤマブキ、シャクナゲを79本植えました。
Img_0080第2班は、「森びと広場」にコシアブラを3本植え、獣害対策でネットを幹に巻き、風で根が動かないように添え木して固定しました。Img_0076 Img_0084第3班は、「心の園」にウツギ1本、オオカメノキ1本を植え、ホウノキは記念樹として使うため、仮植えをしました。Img_0077第4班は、果樹園にグミ1本、ナツハゼ1本を植えました。

Img_0098_2今日植えた木はどれも花が咲き、実が成るもので、来年は季節ごとに私たちを楽しませてくれることを祈り、心を込めて植えました。

午後からも、3班に分かれての作業です。1班は「みちくさ」横の木製のベンチが朽ちてきたため、「森びと広場」の大谷石でできたベンチをに移動すること。2班は来月「民集の杜・北」を散策するグループのための散策路の草刈り班。3班は28日に東京の森びと会員である野田さんのグループが植樹に訪れるため、植樹地に黒土を入れ準備をすること。Img_0085 Img_0092_2 Img_0093大谷石は1枚60㎏程あります。それを38枚運び上げました。ベンチづくりは後ほどです。Img_0088 Img_0090 昨年野田さんのグループが植えた場所の草刈りも行いました。Img_0083本日の作業者は、鎌田、本間、山本、高橋、橋倉、大野、岩田、田村、柳澤、武田、濟賀、林子、キンバリー、山内、弘永、清水、筆者加賀でした。敬称略(報告:加賀春吾)

2023年10月20日 (金)

科学的根拠に目を背ける裁判所

 本日、東京高裁で横須賀石炭火力発電所訴訟の第2回目の控訴審が行われ、森びとからは5名が参加し、また今日の傍聴席はほぼ埋まっていました。

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20231020_191531 最初に、原告団の1人岩澤さんから話がされました。2012年に横須賀市に引越しをしてきた当時、海風がありクーラーが必要なかったそうです。しかし、翌年からクーラーを使用し、2020年からは常時使用なければならないほどの危険を感じている。また、生活保護を受けている友人がクーラーを持っておらず、熱中症にならないか心配が絶えず、地球沸騰化によりいのちの危機を覚えているなど、当事者の具体的事実を裁判所に訴えました。

 続いて、小島弁護団長からパワーポイントを使用して口頭弁論意見陳述が行われました。世界各地で発生している気候変動の現状や海水温上昇、気候変動影響の深刻化、熱中症の深刻な増加、日本近海の海水温の上昇と、それらとも関連する豪雨災害の激化などについて話しました。環境影響評価の確定通知の取り消しを再度訴えました。

 最後に、千葉弁護士から、前回に続き、科学者の江守正多さんの尋問を求めました。裁判長から意見を求められた国側は「必要なし」と返答。裁判長と裁判官らが数分裏に回り、合議が行われたのち、裁判長から「必要なし」と言い、次回判決の日程は(来年)2月22日が言い渡されて、多くの傍聴者から不満の声があがる中、終了しました。ますます、江守さんが法廷で科学的根拠を述べられることを露骨に嫌がる国の姿勢と、それに忠実に従う裁判所の姿を見ることとなり、結論ありきで進められていることにさらに怒りが湧いてきました。

 その後行われた報告集会では、小島弁護団長から「7月に開いた口頭弁論では、地球温暖化の進展状況とPM2.5などの話をしました。それで、その時に残ってる課題として、原告適格の問題と、それ以外の科学的な最近わかってきてることについて、今日話させていただきました」、「日本の国内だけで10万人を超える人が、熱中症で救急搬送されるという状態自体です。ちなみに、2018年は1300人を超える人が熱中症で亡くなりました。その比率から言うと、今年も1200人とか、それくらいの方が亡くなるんではないかと。ちょうど、2018年から2023年までの6年間で見ると、6年間合計で多分6000人を超えるんじゃないかと。ちょうど同じ時期に重なるようにコロナの問題がありましたけれども、あの熱中症の問題は極めて深刻な問題なのに、熱中症でし、これだけ死者が出てるって話があんまり報道されてないような気がします。そこのところは深刻ですし、このヨーロッパの6万1000人、このうち実はスペインとイタリアで半分ぐらいなんです。だから、去年スペインもイタリアに1万5000人ぐらいです。なぜかと言うと、ヨーロッパって冷房がないわけですよ。だから、一気に熱くなったんで、しかも日本よりちょっと熱くなっちゃいましたから。だから、一般的には、湿地が日本ほどないので、熱中症被害はそこまで出ないんじゃないかと思われたんです。けれども、結構出ています。また、次々と新しい言葉が出ています。地球沸騰化や気候崩壊っていう表現が出てる状態です」、「裁判所にどこまで通じたのかなっていうのはありますが、原告団長のスズキさんのリクエストで。本件で 国は一体何を主張してるのかを控訴審で。それをちょっとまとめてみました(下図)」20231020_171725

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 本日で結審となり、次回が判決となります。2024年2月22日午前11時~東京高裁で行われます。ご一緒できる方がいらっしゃいましたら、森びと事務所・小林までご連絡下さい。また、情報の共有となりますが、東京電力と中部電力の合弁会社・JERAは日本最大のCO2排出企業です。新規の化石燃料事業からの撤退を求めてアクションが10月25日に行われます。時間がありましたら、現場へお願い致します。

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(運営委員・小林敬)

紅葉に歓迎されてブナ保護

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   10月19日(木)、森びと足尾サポーターの矢口さんの友人の皆さんと森びとスタッフ7名で中倉山に登り、「無言の語り木」のブナ保護を行いました。一行は、天気と紅葉に恵まれ、ケガも無く私たちの気持ちブナに届けてきました。

 参加者は足尾ダムゲートに8時10分に集合、分散乗車して登山口に向かい登山準備。荷物は、乾燥した黒土と草の種の入った袋。まとめてリユックザックに入れて、9時には出発、皆さんの足はとても軽そうでした。

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Dsc09420_2 秋晴れに恵まれましたので紅葉を楽しむ時間を多めにとりながら、うっすらと汗をかきながら歩をすすめました。約3時間でブナに会うことが出来ました。参加者の年齢は61才~76才のシニアでしたので安全登山でした。

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Dsc09425 歩を西の稜線へ向けてすすめると青空をバックにした「孤高のブナ」(無言の語り木)が凛とした姿で私たちを迎えてくれました。その姿はいつみても”パワー”がみなぎっているように見えます。早速、ユックザックから乾燥した黒土と草の種の入った袋を取り出し、その袋の貼り付けを福原サポーターからレクチャーを受けて、稜線の土砂が雪融けや大雨等で流失しないようにその袋を丁寧に地面に貼り付けました。12枚の袋(植生袋)を張り付けた皆さんは、煙害に耐え抜き、100年後の今は異常気象に耐え抜かなければならないのでそれにも頑張って欲しいと願っているようでした。

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Dsc09452  今年4月に植えた「孤高のブナ」の子孫(「希望のブナ」と命名)も元気そうにしていました。少ない葉を綺麗な秋色に染め、寒風舞う厳冬を乗り切ろうとしていました。私は、頑張れ!と心の中で声をかけました。

Dsc09450  昼食後、全員が登山口に無事到着。本日は、天候に恵まれて紅葉を楽しみながら、「孤高のブナ」から森と生きる心得をいただきました。参加された皆さんお疲れさまでした。

Dsc09411 11月3日には、森びとプロジェクト主催の「中倉山のブナを元気にする恩送り」を実施します。

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2023年10月11日 (水)

秋晴れの陽ざしを浴びての森作業

 本日の足尾は、8時30分の気温15度で雲一つない青空が広がり森作業日和でした。鎌田さんが早めに作業小屋に着きストーブに火を入れてくれました。

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9時前には参加者9名全員が揃い、加賀スタッフによりミーティングを行いました。

今日の作業は、みちくさ庭にあるツツジの移植、ハウスの修理、りんねの森の調査を行うことにしました。

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 先ずは、みちくさ庭のツツジを掘る班とそのツツジを植える穴掘り班の二手に分かれて作業を行う事にしました。

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 みちくさ庭のツツジを掘るのはそんなに苦労はしないようでした。しかし、穴掘りは、登り口辺りは大きな石がゴロゴロしていて穴を掘るのが大変でした。ツルハシやマンノウなど使い、直径40cm、深さ40cm位の穴を掘りました。そこに少し色づき始めたドウダンツツジを約1メートル間隔に56本を植えることが出来ました。また、朝のミーティングで「前回造った階段の縦杭が高すぎて歩きにくいのでは」と話がありましたので直すことにしました。縦杭を同じ高さにチェンソーで切断し歩きやすく調整しました。12時近くまでかかりました。

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 今日は、雲一つない晴天でしたが、連休後の平日という事もあるのか「みちくさ」=遊働楽舎を訪れる方はいませんでした。

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 午後は、清水さんと加賀さんは、「りんねの森」の土壌改良区の調査を行いました。それ以外の参加者は、①矢口さんが、「地域の“育成会”のために鉄くずがあったら欲しいというので、コンテナ周りの処分しようと思っていた獣害柵などの鉄類を矢口さんの軽トラックに、子供たちのために役立てて欲しいと願い積み込みました。

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 ②作業小屋に近いビニールハウスが強風かサルに破られ穴があいていたので、新しいブルーシートで修繕しました。③その後広場に植えてあった「チドリノキ」をこころの園に移植しました。

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 その後は、鎌田さんと矢口さん、済賀さん、清水さんが刈払機で周辺の草刈りを行いました。武田さんからみかんとせんべいをいただきました。

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スタッフの皆さん、15時過ぎまでお疲れ様でした。

本日の森作業参加者は、鎌田、加賀、松村宗、済賀、山田、矢口、武田、清水(舎人)、大野でした。  

<報告者:大野昭彦>

2023年10月 4日 (水)

大粒の雨の中、散策道の階段づくり

今日の足尾の朝8時30分、気温は12℃で一日中が雨でした。

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足尾の松木郷は少し肌寒い感じでした。作業小屋の撒きストーブに火を入れて暖を取りました。今日のメンバーは4人、いつものようにコーヒーを飲みながらの作業打ち合わせを行いました。

広場の北側斜面が大雨などで崩れないように「みちくさ庭」からアセビを移植しました。今後も、その「こころの園」にサクラやツツジやミツマタ、シモツケなど移植し、松木渓谷に来た方に園内を安全に散策できるようにしています。

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今日は、その散歩道を安全に昇り降りが出来るようにと、急斜面に階段を造ることにしました。先ず、予定している散歩道を4人で歩いてみました。おおよその階段案を決めた後、間伐材の杭とカケヤ、つるはし、トウグワなどの道具を軽トラックに積んで運び入れました。「みちくさ」の所にある丸太を確認すると、横杭と縦杭の丸太が10セットしかありませんでした。足らない分は、残っている縦杭だけで階段を作りました。

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雨降る中で上から順に階段を造りました。途中大きな石などがあり、縦杭が中々入らないところもあり、あれこれ苦労しましたが、25段の階段を作ることが出来ました。

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 スタッフの皆さん、大粒の雨の中の階段造り、本当にお疲れ様でした。また坂口さんから巨峰の差し入れがありました。ありがとうございました。

本日の森作業は、松村健、加賀春吾、坂口真理、そして筆者の大野昭彦でした。

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