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2023年6月25日 (日)

森びとプロジェクト第4回総会終了

 昨日6月24日(土)、東京都品川区の目黒さつきビル会議室において第4回総会を開催し、新型コロナウイルス感染予防を考え、目黒さつきビル会議室とZoomによるオンラインを繋いで行いました。Received_1625779891235739_3

Received_1491041474971064_2 13時、小黒運営委員の司会で総会が開会され、総会には正会員366名中340名の参加(委任状含)があり、会員の3分の1以上の参加を確認し、総会の成立が宣言されました。議長には岩田欽五さんを選出し、議事進行が行われました。

20230625_120220_2 主催者あいさつに立った桜井代表からは「私は東日本大震災で大打撃を受けた南相馬市の市長として震災と原発事故に対応してきました。その中で私が亡くなられた636名の市民の命と彼らが暮らしてきた家を資材として、いのちを守る森の防潮堤をつくりたいとして鎮魂復興市民植樹祭を始めました。開催にあたっては、故・宮脇昭先生、NPO法人森びとプロジェクト委員会の理事長であった岸井さんをはじめご指導いただきました。原発事故は私たちにとっても、厳しい現実でしたし、対応にも追われてきました。その中で学んだことは第一に“いのちを守ること”でした。原発事故を契機に全国各地に多くの市民が避難を余儀なくされ、逆に多くのいのちが失われていきました。そういうことを2度とさせないという思いで、南相馬市として“脱原発都市宣言”や憲法を自分たちの基本法として市民に手に携えてもらうために冊子を配布しました。ところが残念なことに、政治の舞台を見ると震災の記憶が徐々に薄らいでこさせられて、多くの国民が原発はいらないとあの時、そして今現在も心に刻んできたにも関わらず、脱炭素という名の下で、GX戦略による原発再稼働や新設の動きが大きくなってきています。2011年3月11日を機にこの国が大きく変わろうとしたと考えていますし、森びとプロジェクトの皆さんにも大きなご協力をいただきましたことに感謝を致します。皆さんから多くの意見をいただきながら、「山と心に木を植える」 というスローガンのもと、後継者を育て、仲間を増やし、いのちを守る当たり前の活動を続けていきます。今総会では、活動の原点、そしてこれからの活動について、心を一つにしていきたいと思いますので、忌憚のない意見をお願い致します」と、 話がありました。

Received_1453452708758823_2 以降、議事次第に基づき第1号議案:2022年度活動経過報告(里親植樹及び中倉山のブナ保護の動画で見ていただきました)、第2号議案:2022年度収支決算報告、会計監査報告を行い、第3号議案:2023年度活動方針案、第4号議案:2023年度予算案が提案されました。

20230624_154028113_2 質疑では、足尾での森づくりを通じて新たな仲間ができた(栃木県・Kさん)、若手を足尾に連れていき、動員での参加ではなく、議論をし目的をもって参加してもらったため、現場に立って見方が変わったと変化が感じられた(神奈川県・Kさん)、地元での街道整備をOBと行い、地主と協議をしベンチづくりや枯れたスギやヒノキの使用許可を得てきた(千葉県・Aさん)、南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援、草刈りの他、初めて森の案内を行った(福島県・Iさん)、仙台市荒浜と名取市でのいのちを守る森の防潮堤づくりを取り組み、現在では豊かな森になりつつある(宮城県・Hさん)、地元の環境整備を通じて連帯の輪を広げていく(茨城県・Oさん)、明治神宮外苑再開発での木の伐採には反対である(東京都・Mさん)、Mさんの意見に賛成であり、各県ファンクラブでも最大限反対をしていきたい(栃木県・Hさん)、神宮外苑再開発での木の伐採に反対である。小池都知事は2017年の都議選の際も豊洲と築地の件ではぐらかせてきた。賛同する人は多くいるので、私も活動していきたい(東京都・Tさん)、外苑を歩いたら、土の上にムクドリが群れていた。何をしているのか見たら、ミミズを探しているんです。ミミズが住めるような土なんです。その近くには、モグラの穴もいっぱいあった。モグラは土の中で穴を堀り、樹木に必要な水や酸素が流れるような働きをするんです。こういう自然の上に、大きな木々が生えてる。木々には、ヤマモモのがいっぱいあって、ヤマモモの実がたくさん落ちている。反対の声は、ネットにもたくさん出てくるけど、こうした自然の営み全体をどこまで判っているのか。我々は森に生かされているんです。そういう点を理解してもらい、反対をアピールする必要があるのではないか(群馬県・Tさん)、神宮外苑は本来都市にある森が非常に少ない。将来も二でできるような緑地を残すのも非常に大事で、少ないものをなくすのはとんでもないことなのです。今ある外苑の木をさらに本質的な生態系が機能する森に育てていく。それがやるべきことだと強く思います。外苑の木を切ってしまうのには大反対です(神奈川県・Nさん)、間違った開発であることを伝えていく(神奈川県・Yさん)、便利なものに流されてしまう自分。森びとの活動の本質を学んで、神宮外苑再開発での木の伐採に反対していく(千葉県・Nさん)、1本の木を育てることの大切さを身をもって知っている。これを維持していて育てていくのに知恵と努力に対して木をバンバン切っていく意識の差を感じ、納得がいかずおかしなことだ。木の下にあるいのちの営みの話を初めて聞いた。(東京都・Oさん)、神宮外苑のことは残念であり、問題だ。神奈川でもできること話をして行動していきたい。初めてお茶会を開催し、気候危機の現状を出しあった(神奈川県・Tさん)と、会場とZoomによるオンラインでの参加者と一体感を感じながら15名から発言をいただき、方針案を強化していただきました。

Received_1239561436738652_2 運営委員会からのまとめで清水副代表からは、故・青木淳一先生だったら「土の中には人間よりも多くの生き物がいる」と言うだろうと言われ、質疑で多くの会員から出された意見を基に、森びととして東京都へ神宮外苑の再開に伴う木の伐採に反対する意見書を出していくために運営委員会で議論する等の答弁がありました

20230624_140553_2 その後、全ての議案に対して、満場一致で賛成をいただき、承認をされました。新たな体制については下記のとおりです

<運営委員会>

  代   表 桜井勝延

  副 代 表 清水  卓

  運営委員 井上  康、大野昭彦、小黒伸也、小林  敬、大山博延

<会計監査員>

  笹沼信男、高橋よし子

<アドバイザー>

   川端省三、倉澤治夫、高橋佳夫、中村幸人、山崎 誠

 第4回総会に参加された正会員の皆さま、見守ってくれた賛助会員の皆さま、森ともの皆さま、活動を支えて下さったすべての皆さまに感謝申し上げます。森びとプロジェクトは今年度も、“山と心に木を植えて”いきます。

(報告:運営委員 小林敬)

 

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