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2017年12月21日 (木)

蝶の悲鳴を暮らしを見直す知恵に活かす“つくり人”

 先日、オオムラサキ研究者の第一人者である阿部勝次さんと「ぐんま昆虫の森」でお会いした。半世紀以上にわたる研究のほんの一部の話で共鳴したことがある。

2_4  阿部さんは、「私は冬にキュウリ等の夏野菜は食べない。栄養価も薄く、ハウス栽培だから」と話した。その話の本質は、人間の暮らし方の影響で昆虫たちが生息地を移動しなければならない環境をつくっているからだという。主に九州地方に生息している蝶が群馬県まで移動し、生息しているという。

2_5  蝶だけではなく世界の生き物の生存を脅かしている地球温暖化の影響が各国で起こっているが、阿部さんは、化石燃料を燃やしてビニールハウスを温め、露地栽培と比較して栄養価の薄い野菜を食べるという暮らしは見直すべきだ、と訴えている気がした。

Photo  今年も異常気象が世界各国で人々の暮らしを脅かし、何百万人が避難生活を強いられ、犠牲者も出た。私たちは、“世紀末に生存が不安定な時代を迎えないために森と生きるライフスタイルへ舵を切ろう!”と今年も討論を続けてきた。その時は“待ったなし!”とも訴えてきた。

Photo_2  安部さんは、蝶たちの舞を観ながら“生存の不安定な時代”へ向かわないために、冬に夏野菜を食べない暮らしを貫いている気がしている。“待ったなし!”ということはこのような実践性であると共鳴した。“つくり人(びと)”の阿部さんから素敵なプレゼントをもらい、感謝でした。(理事 高橋佳夫)

 

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