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2017年1月17日 (火)

「ふるさとの木による森づくり」inフィリピン支援へ間もなくフライト

 足尾銅山が閉山した頃、フィリピンベンゲット州ルボ村では村人が村から追い出され、二つの山が削られる鉱山開発が始まった。10年間で約972㌶の山(森)を消滅させ、その上経営悪化で閉山させた経営者は荒廃地を残して去って行った。追い出された村人は、今、その荒廃地に木を植えている。ふるさとの木による森を蘇らせたい、と道具らしき物もないなかで、土をつくり、苗を育て、手で穴を掘って木を植えている。

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 昨日(16日)、NGOオックスファムは、世界の富豪8人の資産(計・約48兆7千億円)が、世界の36億7500万人の資産額とほぼ同じだとする報告をした。そして、「大企業や超富裕層が格差の危機をもたらしている」と訴えていた(本日の『毎日新聞』)。

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 NPO法人WE21はベンゲット・グリーンアクション事業として、現地のルボ村「ルボ・プロパー・環境修復団体」(LPRO)を支援している。当委員会は、昨年、この事業を足尾でサポートした。その出会いがきっかけで、当委員会は23日から28日まで現地を視察することにした。昨日は、支援・視察チームの打合わせがあった。チームは6名(WE21:園田、牧島、千葉、山口、森びと:稲葉、橋倉)、打合せでは、スケジュールを再チェックし、支援・視察の目的と私たちのスタンスを話し合った。

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 当委員会は、“足尾銅山の負の歴史を現代に活かすこと、森はいのちの源であり、私たちの大切な友だちである”ことを伝えていくことにした。そして、荒廃地での森づくりの負担を少しでも軽くしようと、ショベルをプレゼントすることにした。

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 「ダボス会議」出席者は、会議が人の生命や生活を奪い、格差を拡大し、地球を傷つけるための会議になっていないのか、自問自答してほしい。(理事 髙橋佳夫)

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