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2015年11月23日 (月)

人類の責務として温室効果ガス排出を抑える知恵と技術を暮らしに活かす時代がやってきた

P9071926 世界自然遺産の白神山地に異変が起きている。このままだとブナが疲れ果て、実を付けなくなってしまう。熊も冬眠からの目覚めが昔より2~3週間早くなっている。昔からのマタギの言い伝えが森の異変によって当てはまらなくなってきた。国際会議では温暖化防止対策が議論されているが、何が実行されているのだ。このまま温暖化がすすめば白神山地のブナが消滅してしまうか。ブナ林は縄文時代から引き継がれてきた貴重な宝物で、次世代に残すのは私たちの責任だ。火(エネルギー)を節約し、限りある資源を有効に利用する生活に転換する必要がある、と元マタギの工藤光治が語っている(11/20『毎日新聞』)。

Dscn0514 今月6日に開催した「ストップ!地球温暖化 森と生きる暮らしを考えるフォーラム、」宣言を読んでいただきたい。(理事 髙橋佳夫)

Dscn0546 ストップ!地球温暖化 “いのち”を未来へつなげる森と生きる暮らし宣言 

 いま、地球温暖化による気候変動は生物社会と人間社会に大きな影響を与えている。この気候変動による自然の猛威は、暮らしの変革を求めている自然からの強い人類への警告である。

このままでは、人類の生存は「不安定な時代」を迎えてしまうだろう。私たち人類の命は森・自然に育まれている。私たちの子孫がこれからもこの地球上で生きていくためには、未来の命を育む基盤を地球温暖化から守らなければならない。生きて生かされている人類の責務として、温室効果ガス排出を抑える知恵と技術を暮らしに活かし、市民の力と世界連帯で自然環境と人の命を大切にする社会へと導かなければならない。

食は、化石燃料の燃焼を極力抑えた身体に優しい地産地消を導入し、衣と住は、二酸化炭素を吸収固定し、身体を癒す植物の機能を最大限取り入れよう。エネルギーはこれまでの生活習慣を改め、原発に頼らない安心な暮らしができる再生可能なエネルギー消費へのライフスタイルの構築をめざすべきである。市民の勇気と決断を以って、暮らしを支える社会の変革へと発展させれば、このライフスタイルの構築は決して難しいことではない。

 道のりは長いかもしれない。しかし、自然の力は私たちの努力を裏切らない。全世界の人々の崇高な志と人類滅亡の危機を救うために、地球は世界の人々がこの目標に向かって連帯することを求めている。その意思をCOP21に結集する市民に届ける。

 いのちを育む森・自然に畏敬の念を持ち、直ちに人間の傲慢さと武器を捨て、未来の子供たちに美しい森と海と大地を残すために、私たちは、いまこそ未来を生きる世界の人々と笑顔で手をつなぎ、支え合い、その第一歩を踏み出そう。       以上、宣言する。

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