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2011年8月22日 (月)

ナラ枯れ特効薬は、”人が森と生きていくために結集させる知恵と実践”

Dscf0061  20日、京都市・立命館大朱雀キャンパスに参集した森ともの皆さん200名は、ナラ枯れを防除し、自然(森)の恵みを暮らしに活かす社会を願って日本の森を元気にしていくことを誓い合いました。

Dscf0016  開会にあたって主催者の岸井成格理事長(NPO法人森びとプロジェクト委員会)、柴田晃立命館大客員教授の両氏は、文明と地球が岐路に立たされている現代に生きる私たちのやるべきことを討論してほしい、という主旨の提起を行いました。Dscf0021 来賓には、近畿中国森林管理局長・本村裕三氏のあいさつを代読した森林管理局計画部長・木暮甲吉氏、日本の森を元気にする議員連盟を代表して衆議院議員・山崎誠氏が出席され、ご挨拶を頂きました。また、フォーラムには、内閣官房副長官・福山哲郎氏、衆議院議員・奥村展三氏、京都市長・門川大作氏から祝電とメッセージが届きました。

 約4時間にわたる質疑・討論では、最初にナラ枯れの調査・研究をしてきた神戸市・細井直樹氏、東京都・村上幸一郎氏の両氏から活動報告がされ、それを受けて「ナラ枯れの特効薬は何か」を巡って討論が行われました。カシナガの駆除・防除等でナラ枯れ防止が行われていますが、討論では、ナラ枯れは日本各地に広がっている現状に鑑み、土壌汚染や環境汚染等の視点からも原因解明をしていくことが訴えられました。

 最後に「フォーラム宣言」案を採択して第4回「森と生きるキャンパスフォーラム2011in立命館」は幕を閉じました。その後、希望者で開催した懇親・交流会には約80名が出席、交流の中では座長・岸井成格理事長から提案のあった「炭による樹勢回復を関西でも実施しましょう」、の実施に向けた意見交換が進められていました。

Dscf0083  フォーラム成功は、立命館大学生の皆さん、府立大学生の皆さんたちの準備の賜物です。夏休みを返上した準備をしていただきありがとうございました。(フォーラムの報告は随時ブログで発信していきます。皆さんの感想、ご意見をお待ちしています)

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コメント

「第4回・森と生きるキャンパンフォーラム2011in立命館」に参加された皆さん大変お疲れ様でした。私も当日参加させて頂きました。残念ながら発言は出来ませんでしたので、ここで私なりの感想を述べたいと思います。まず、日本各地で起こっている「ナラガレ」の原因に対してこんなにも多くの方及び団体の方が真剣に取り組んでいる事に驚きました。そして「害虫の影響ではないか」、「大陸から来る不純物の影響ではないか」、更には、「何年かに季節的に起きうる事柄ではないか」等、こんなにも「ナラガレ」について多種多様な意見が出るとは思いもよりませんでした。その一つひとつに、感銘しどれもが納得のいく意見でした。残念ながら今回は結論には達していないような気がしましたが、私は一つだけ心を打たれた意見がありました。それは、昔、日本人が暮らして行く上で、必要な木を植え、林を管理し、そして森を育てて行った。いわゆる里山創りがあったからこそ、森が生きづいていた。しかし今その里山が衰退して行っている。そのことが、何らかの原因を誘発し木が枯れるという大きな原因ではないかという意見がありました。私は全くその通りだと思います。なぜなら、7月27日の東京新聞に書かれていました菅井益朗氏が田中正造について書かれたコラムにも似たような事柄が書いて有ります。電化が進み生活が豊かになった為、里山の暮らしが必要としなくなったのではないか。このことを田中正造が「デンキ開ケテ、世間暗夜となれり」と語っています。今まで必要としていた里山の暮らしが必要と無くなった。そして森というものに人の手が入らなくなった故の、森の衰退ともいえるのではないでしょうか。そしてその手が原子力という魔物にまでに伸び、逆に今の我々の生活に死活問題を起こしている。まるで、正造の言う通りとなってしまったのでは無いでしょうか。

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