« 辛かった土揚げが若木を一気に大きくする | メイン | 苗木も人も風がここちよい?環境づくり »

2011年6月 9日 (木)

未来を生きる若者へ“森と生きる”心を伝えたい

P6092022  この時季、足尾「どくだみ荘」周辺は甘い香りが漂い、密を求めて蜂やヒヨドリ等の生きものたちが香りに引き寄せられています。そんなニセアカシヤの白い花と香りは足尾の山々に初夏を届けているようです。

 今日は、栃木県北高根沢中学校の生徒達が松木沢を訪れてくれました。引率の斉藤先生によると今年で3年目の環境学習ということでしたが、松木沢まで来たのは初めてだそうです。この学習は足尾町で二代にわたって治山・緑化事業をしている山田さんがガイドをしていますが、今日は山田さんの紹介で森びとが森の話をさせてくれました。

 P6092030 ニセアカシヤの白い花とその香りに出会うたびに想い出すことは、秋田県大館市の花岡鉱山、足尾銅山等で強制的に働かされた中国、朝鮮人が生きるために食べなければならなかったのがニセアカシヤだった、という話です。1930年代、日本人男子の多くが中国侵略で大量動員されましたが、後方の国内での軍備増産要員として中国、朝鮮人が連行されました。全国的に食べ物が少ない中で連行された中国、朝鮮人の食べ物は酷いときにはマントウ1個だったと言われています。この空腹を満たすためにニセアカシヤが食べられていた、という話を聞いたことが忘れられません。

P6082670

 

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/330076/26607370

未来を生きる若者へ“森と生きる”心を伝えたいを参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

森びと検索

最近のトラックバック