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2010年12月 3日 (金)

未来を切り拓く勇気を伝えてくれる諸先輩に感謝

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 今日、東京事務所では朝から雷と強風が吹き荒れました。その後は青空が顔を出して気温も上がり、少し歩くと汗が出るほどでした。おかしな天気だと思いながら、今日は先月のキャンパスフォーラムで誓い合った宣言(ホームページに掲載中)を実現すべく「緊急要望書」資料作りをしています。

Pb251685  気分転換に読んだ本には、「木を枯らす理由を調べたら、もちろん虫がたくさんついとるんです。それでじきに、“あ、これ虫が悪いんや”って簡単に決めつけてしまうんです。虫に言わせたら、“わしら、木い枯れて餌ができたからついてん”と言ってるんですよ。“分かります?”どうもこの日本の農学にはね、・・・昆虫学という学問が、どういうわけか理学部になくて農学部にあったあたりに大きな原因があるんですね。農学部の研究室では、虫が以下に悪いかというのを宣伝しないと研究費が出んのですよ。だから、みんなさんが習った大学の先生とか、そういう専門家には必ず虫を犯人扱いする癖があります。でも木が枯れる要因を探してみたら、果てきりなしに(限りなく)あるんですよ。ウメが枯れた。それを昆虫学者に調べさせたら〝虫がついたから枯れた”って必ず言いますよ。カビの研究者に頼んだら、これはカビやと言います。線虫の研究者が調べたら、必ず“線虫が根の先端についたからこの木は弱ったんや”とか、反対に“アルカリになったからや”とか言うて土壌の分析やります。なんか、それぞれの人がそれぞれの研究費でやっているかぎり、自分がやっていることがいちばん重要やと思っているから必ずこうなります。」(後藤伸講演録・『明日なき森』より)、と書いてありました。本を読み、未来を生きていくために苦闘している諸先輩に少しでも近づけたらと闘志が湧いてきました。

 後藤さんは最後に、「何故ウメを生かすように研究せんのかと思うことがあります」と書いていました。私たちは、日本の森を元気にするために研究者を総結集してナラ枯れの原意解明とその対策を即急に打ち出すことを政府与党に要望していきします。

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