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2010年12月 1日 (水)

アジア・アフリカから森の文化を発信?

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 時間の過ぎていくのが早く感じられます。もう今日から師走です。足尾ではCOP16が始まった29日、私たちは「アジア・アフリカ地域における後背地植生回復」研修を行いました。今年で4回目の研修にはインド、カザフスタン、ケニア、ラオス、ミャンマーの5か国から、日本でいえば国家公務員9名が足尾を訪れました。

Pb291750  29日ははげ山となった足尾銅山跡地での治山・緑化事業の歴史と私たちの森づくり、30日には臼沢の森900㍍地点での植樹実習を行いました。室内講義では高橋佳夫副理事長から、「市民レベルの森づくりができるのは数十年にわたる国や県の治山・緑化事業に携わった皆さんの労苦の賜物。莫大な費用をかけて100年以上もかかる事業は無駄ですから国の政策が極めて重要です」、と話され、環境問題は政治の課題であるので皆さんの考え方にかかっているという事を訴えました。

 Pb301769 30日の朝は雲ひとつない青空のもとで皆さんを迎えました。朝9時、事務局の仁平、宮原さんが日光市内に宿泊していた皆さんを迎え、足尾銅山跡地まで案内しました。現地では、苗づくり現場を案内し、背負子を背負って腐葉土、苗木等を植樹会場まで運び上げてもらいました。今年は途中でダウンする人はいなく、約200㍍の急こう配の階段をスムースに登ってくれました。参加者一人が二本の苗木を臼沢の森の西側に植えました。

Pb301762  植樹後の場では、参加者は潜在自然植生に基づく宮脇方式が荒廃地でいのちの森が育っていることを実感しているようでした。別れ際には、互いに世界各国からいのちの森をつくっていこう、と誓い合いました。皆さんと別れた後、事務局は植樹会場のチェックとイノシシに荒らされた植樹会場を整地しました。

 反省会はJR日光駅近くの寿司・「沼田屋」さんで行い、来年の抱負を語りあいました。沼田屋さん!美味しい稲荷ずしと楽しい話をありがとうございました。また、貴重な経験を提供していただいているJICA横浜、国際生態学センターの皆さんありがとうございました。毎年、英文の資料を提供していただいている林野庁・日光森林管理署の皆さんに感謝申し上げます。

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