« 自然と共に生きていくと生きる知恵が湧く | メイン | 鹿から元気をもらって2000袋の土のう作りがはじまる »

2010年2月11日 (木)

真の文明は山を荒さず、河を荒さず、村を破らず、人を殺さざるべし

P2070031

 足尾で春の作業を始めていますが、今日の天気予報ではまた雪が降りそうです。このような天気が続くと3月に実施する索道による黒土や腐葉土の運び上げが心配になってしまいます。これは人間だけの都合かもしれませんので、作業方法を練り直すことが無難なのかもしれません。

 13日は川俣事件が引き起こされた日です。今年は用事があって現場には立てませんので、昨年踏査した時のブログを読んでみました。当時の農民が鉱毒で仕事と身体が蝕まれて、住む権利まで奪おうとした明治政府に対する農民の請願行動を官憲が弾圧しました。多くの農民たちが起訴されましたが、田中正造を先頭にした裁判闘争は多くの支援者に支えられて無罪となりました。田中正造は「真の文明は山を荒さず、河を荒さず、村を破らず、人を殺さざるべし」と述べています。 昨日、立松和平さんの死去が報道されました。私たちと共に足尾で植樹していた立松さん。東京新聞によると立松さんは「田中正造さんの臨終を書きたい」ということでした。立松さんの志にどこまで近づけることができるか自信はありませんが、文明の岐路に立たされている私たちは「山と心に木を植える」この合言葉を真の文明につなげていかなければと思いました。

P2070034

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/330076/23238751

真の文明は山を荒さず、河を荒さず、村を破らず、人を殺さざるべしを参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

森びと検索

最近のトラックバック