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2009年5月 9日 (土)

自然の術は動植物に声をかけて学ぶ

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 今日は朝一番の飛行機で旭川に着きました。明日、江丹別で行われる桜の植樹際に参加するために、早めに現地を訪れました。それは以前から伺ってみたい高橋武市さんが園主の「陽殖園」に行くためでした。
 この「陽殖園」は、旭川空港から車で約2時間程走った所の紋別郡滝上町にありました。道路の左右は牧場がつづき、その奥は残雪が残る山並みが連なり北海道らしい真っ直ぐな道路を友人の運転で走りました。「陽殖園」には昼頃に到着しました。園の入り口を入ると高橋武市さんが椅子に座って、「いらっしゃい。どこから来たの。たばことライターはここに置いてください。このベルト(鈴の付いた)を締めてゆっくり見て下さい」、と言って園内の案内図を渡してくれました。
 この園は、武市さんが中学2年生の時から作り始め、今でも作り続けている自然を再生する花園です。武市さんは鹿、タヌキ、ウサギ、鳥たちと生活をしています。春になるとカケスが武市さんの話し言葉を真似して鳴く、ということでした。こんな話を聞いていると、私たちの近くにタヌキが現れ、武市さんは「これ、ポンキチ」と呼び止めましたが、タヌキは振り向きもせずに、武市さん宅の方へ歩いていきました。突然、武市さんは昆虫採集用の網を取り出し、私たちの頭上に飛んできた大きな蜂を捕ろうとしましした。蜂は逃げましたが、「この女王蜂を捕まえると蜂の巣をゲットしたのと同じなんだ」と残念そうな顔をしていた武市さん。このように武市さんは常に、動植物に声をかけている、と言っていました。
 武市さんは、人間に自然を合わせるのではなく、自然に人間が合わせて生きる、だから植物も自然界で選ばれたものを大切にしている、といいます。そのせいかサクラソウ、スイセン等の花の色は鮮やかでしたし、エリカ(上の写真)もしっかり地に根を張って花を咲かせていました。
 自然の術を熟知している高橋武市さんに会うことができ感謝しています。話を聞ける時間が少なかったことが心残りでした。武市さんありがとうございました。
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