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2008年12月 8日 (月)

環境問題の解決の糸口は虫から学べ

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 昨日の午後、テレビを観ました。伊勢神宮の森が紹介され、番組には養老孟司さんと宮脇昭先生が出演していました。養老さんは虫から森を観察していました。養老さんは昆虫採集家でもあり、とくにゾウムシを研究しています。虫と言えば、本日、東京事務所に「いちいがしの会」様から封書が送られてきたので、開封してみると『明日なき森 カメムシ先生が熊野で語る』という著の案内でした。
 カメムシ先生とは、和歌山県生まれの生態学者・昆虫学者である後藤伸さんです。同封されてきた書評を読むと、虫から生物社会を観察している方は、社会環境も良く観察できているのだなあー、と思いました。産経新聞(10月8日付け)の書評でカメムシ先生は、「植林や殺虫剤、農薬の使用など人と自然のかかわりにいて考察している。また、紀伊半島独特の自然相や照葉樹林に覆われた日置川流域の変遷にふれ、ダムによって失われた照葉樹林文化や人口植林の危険性を詳述。20世紀を過去数千年にわたって受け継がれた自然の智恵が失われた世紀と位置づけ、自然修復の21世紀することに期待をつないでいる。」と書かれています。
 養老さんは環境問題こそ真の政治問題だとして、「フツーの常識」が環境問題を引き起こしたのだから、この「フツーの常識」を変えなくては環境問題は解決しない、ということ等を述べてます(『いちばん大事なこと』集英社新書)。「フツーの常識」は人間社会の常識ですから、私達が変わらないと環境問題は解決しない、ということでしょう。このお二人は、その糸口は虫(自然環境)から教えられる、と言っているようです。
 早速、カメムシ先生の本を予約しました。「いちいがしの会」の皆さん、編集お疲れ様でした。

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