2018年11月23日 (金)

森をまもるフェンスづくり

昨日の新聞の上側に、小雪と小さくあったのを見たときは、ずいぶん感覚と違うなと思いましたが、今日、足尾に来てみると、何やら白いものが舞ってます。山のうえに雪が降って平地に舞う風花でした。まさに小雪の季節かと納得です。

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みんなで珈琲を飲みながら作戦会議をたて、まずは水場のチェックから。小川さんと水場をチェックに行ったときの水に手をつけてから上げたあとの冷たさは半端ありませんでした。

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そのあとは、臼沢の西に登りフェンスづくりスタートです。この場所は石がおおく足元が悪いうえに急な坂となっていて、かなりの難所です。

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前日までにかなりの部分が終わっていたので、今日は右(東)側のフェンスを作ることと、そのスカート部分(下の隙間をカバーする部分)を対応するのがミッションでした。バランスを崩しそうになりながら、石に気を付けての作業をしていると、寒さのなかでも汗がにじむほどです。

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14時過ぎ予定の場所を作り終えて作業を終えました。

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柵の内側に、実生なのか一本のミズナラの苗が生えていました。いたるところ鹿に食べられてはいるものの、健気にひっそり育っています。このフェンスができたら真っ先に喜んでくれるなと思うと、なにげに嬉しくなった作業でした。(鹿にはわるいですけれどね。。。)

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やがてくる本格的な冬の到来に向けて、鳥たちも一生懸命餌を集めて賑やかでした。

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この時間にもう日の入りしそうな山を見ながら、今日の作業を終えました。(本日の作業 小川、高橋、小黒<報告>)

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ジュウガツザクラ

2018年11月22日 (木)

野イチゴを食べると新たな世界観が発見できる?

 15時過ぎ、薄暗くなっている「みちくさ庭」に野イチゴを植えた。標高約1.300㍍に生きていたイチゴだから足尾の寒さにも耐えてくれるだろうと植えてみた。

Pb223793  この頃では冬でも大きくて甘いイチゴが食べられるが、野イチゴは小さくて甘酸っぱい。ほとんどの方が味わったことのない野イチゴを食べてほしいと願って植えてみた。

Pb223790  イチゴは冬の果物だと勘違いするほど市場に出回っているが、来年の7月、白い花を咲かせた後に白い実を付け、暫くすると熟して赤くなる小さな野生のイチゴ。是非、野生の味を身体にすりこんでほしいと願っている。

Pb223791  来年春には、ナツハゼをこの庭に移植する。熟した実を果実酒すると、その色と味はなかなかのもの。それからコシアブラも移植する。この若葉は天ぷらにすると美味しい。今後「みちくさ庭」では、実や葉がたべられるようになる。

Pa023309 オオカメノキの実

Pb223795  野生のものは危険なものではなく、食べられるということを体験できる。こんなことを体験すると、もしかして鳥や虫たちの美味しさを共有できるかもしれない。そこから世界を見つめてみると、新たな世界観が見つかるかもしれない。楽しみな庭に育てたい。(理事 高橋佳夫)

2018年11月20日 (火)

晩秋の臼沢西は今日もきつかった。でも獣害対策用網の設置はもうすぐ完成!

18日に続き今日も足尾松木は快晴です。9時10分に温度計を見ると7℃だったのでノートに書こうとしたら、松村宗さんが9時に見たら4℃だったと言う。たった10分で3℃も上がった。打ち合わせを行い、今日の作業は18日(臼沢西の獣害対策網の設置)の続き行うことになった。

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Cimg8472_4 這いつくばって臼沢西の急ながれ場を登って作業現場に行きます。現場に着くとスタッフは杭を打つ人、下部の柵(スカート)を設置する人、網を設置する人、それぞれ自分の持ち場に着き作業を開始しました。

Cimg8474_3 打ち合わせの時に、網の外にいると下山するときに網沿いにぐるっと回り道しないとならないと気づき、上の途中に出入り口を作りました。

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Cimg8479 昼食後、松村宗さんは「みちくさ」横のクスノキの防寒の対策をする為、クスノキの寸法を測ることにしました。

あとのスタッフは午前中と同じ作業です。今日は合計28枚の網を張ることができました。

Cimg8489 帰りに臼沢のモミジを見ると、赤と黄色と緑が綺麗に混在しています。そして、周りのモミジは色づいているの

に今だ緑の葉が鮮やかなモミジが一本だけありました。

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Cimg8485 今日のスタッフは、松村宗雄、岡安、橋倉、済賀、そして筆者の加賀でした。(敬称略)

仙人?が森の中で根回し作業

 標高約1.300㍍の朝は身震いするほどの寒さ、氷が張りました。小鳥の水飲み茶碗に新しい水を足してやると、直にコガラが水浴びにきました。昨日(11/19)は森びとインストラクター・大塚さんのアドバイスを受け、木々の根回し方法を教わりました。

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Pb193772  本日は、「みちくさ庭」に植えようと、朝から樹高2㍍程の木の根回しをしました。正会員・島崎さんが手伝に来てくれたので、筆者含めて3人の根回し作業はスムースでした。

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Pb203781  根回しをした木は、オオカメノキ、ナナカマド、ナツハゼ、アオハダ、コシアブラ、ホウノキでした。足元のスギゴケを観ていると寒そうでした。

Pb203774  二人の作業様子を見ていると、静かな森の中で仙人が森作業している雰囲気でした。仁平さん、島崎さんお疲れ様でした。(報告 高橋佳夫)

体験の積み重ねの大切さを実感した足尾・松木沢の「秋の感謝デー」

17日までの天気予報とはうってかわって、18日の秋の感謝デーは晴天。久しぶりの感謝デーに参加して心地よい汗を流した。

Pb181723  筆者は臼沢の森西の獣害防止柵設置を手伝った。ハンマーや針金゛の道具を持って現場に行くと、2005年に植えた木々が赤や黄色い葉を残していた。

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Pb181714  臼沢の森西は傾斜35度もの急勾配、手ぶらでり登ろうとしても草を頼りに這うような格好をしないと登れない地。何度も滑り落ちそうになりながら、やっと防護柵設置する山の中腹にたどり着くことができた。

Pb183752  現場では、金網を固定する人、杭を打ちと管パイプを刺しこむ人、二人一組に分かれての作業となった。筆者は管パイプを刺しこむ作業を行った。清水副所長と連携プレーでスムースに打ち込んでやろうと思っていたが、岩場と急斜面では一瞬の気の緩みも許してはくれない。5キロ以上もあるハンマーで杭を打ち、管パイプを設置する作業で、私は清水さんにいのちを預けた思いになってハンマーを打ち込んだ。何度もパイプの頭を叩いても杭は深く刺さらなかった。何度も叩いたが杭はグラグラしてハンマーが命中しない、何度か清水さんを危ない思いにさせながら無事に刺すことが出来た。

Pb181709  昼食・交流は、鎌田夫人と鈴木イツ子さんに作っていただいた具沢山のけんちんうどんをごちそうになった。交流では、自然の恵みの有難さを語り合い、年末までの森作業の予定などを話し合った。

Pb183729  清水さんが作業小屋にソーラーパネルを設置し、小屋に灯りがともった時には拍手喝采となった。脱原発!の声が寂しくなり、他方では再稼動や稼働延長が行っている政府と電力会社。私達に求められているのは、出来ることを暮らしに取り入れる具体的な実践であることを実感した一日になった。参加された皆様お疲れ様でした。(理事 大野昭彦)