2018年12月 4日 (火)

臼沢の森西の獣害対策柵が完成!次は未来を生きる知恵探しへ

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今日12月4日は各地で12月としての気温が過去最高を記録したのか?ここ足尾は木々の葉はすっかり落ちて冬に向かっていますが、今日は快晴で作業をしていると夏と同じように汗がしたたり落ちました。今日の作業は「臼沢西」の獣害対策用柵作りの続きでした。

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Cimg8580 今日はベテランスタッフばかりで、獣害対策柵はあっという間に完成しました。その後は、柵が完成したので獣害用の幹ガードを外しました。狭苦しいガードの中で生きてきた木々はノビノビと背伸びをしているようでした。

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Cimg8576 昼食後は、国民宿舎「かじか荘」の小野崎支配人と足尾町の活性化のために何かできないかと、「かじか荘」と「森びとプロジェクト」がタッグを組んで未来へ向けたイベントを話し合いをしました。森づくり15年間の活動ノウハウを活かし、AI時代を迎えて人間の大切なものを失わないように「森の友だち」を探していくイベントを考えていこう、と意気投合しました。

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Cimg8585 本日の作業者は、高橋、鎌田、松村(宗)、橋倉(敬称略)そして筆者・加賀でした。

2018年12月 1日 (土)

北国から使者がやってくる季節を迎えた足尾・松木沢

今日の朝は車のフロントガラスが凍りました。少し車内を温めて足尾・松木沢に向かうと、望遠レンズをセットしたカメラを抱えて歩いている2~3組の方々と会いました。12月に入り、いよいよ北海道からの使者が飛来する季節になったのか思いました。

1  作業小屋で打ち合わせの準備をしていると、「簡易トイレのトイレットペーパーでテントウムシが暖をとっているよ」と松村宗さんがその様子を見せてくれた。

2  今日の森作業は、松村さんと加賀さんが幼木のクスノキを寒さから守る藁の覆いを作りました。この藁の覆いは、これから厳冬期に入り松木渓谷を訪れるアイスクライマー達から“なんだろう?”と、覗き穴が開くかもしれないと、二人は笑っていたそうです。

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4  このクスノキは昨年植えましたが、寒さに耐えられなくなり衰弱し、幹が枯れました。ところが今春、根元から数本の芽を出してくれました。そんなクスノキを枯らすわけにはいかないと、松村さんのクスノキへの思いが藁の覆いになりました。

6  2つ目の作業は、太陽光発電の設置でした。森びと広場には「みちくさ」の管理人のような「舎人」達が知恵を育む「舎務室」があります。そこで使用するパソコンや環境学習のDVD映写機器の電気を自然エネルギーから恵んでもらいたいと、フルセットで15.000円以下の太陽光発電機を設置しました。技術者は、東京事務所副所長・清水さん。持ち運びもできて、フル充電できるとテレビやパソコンを5~6時間稼働できる自信作です。

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9  3つ目の作業は、作業小屋の修繕で昨日の続き。来年は森びとプロジェクト設立15年を迎えますが、当時60歳の方は来年75歳です。足尾の森づくりスタッフの多くはシニアで歳を重ねてきました。作業の合間には横になれることも大切、また、作業を次世代に伝えていくには話合いが大事、そんなことができる作業小屋に作り替えました。

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 Pc013922  午後、冬将軍がくしゃみをしたのか、冷たい北西の風が吹き荒れてきました。予定していた作業が終わりましたので、ホットコーヒーを飲みながら明日の理事会へ向けて話し合いました。

14  本日の作業は、松村宗雄、仁平、加賀、清水そして筆者でした。(報告 髙橋佳夫)

2018年11月30日 (金)

森びと設立15年を迎える前年の森づくり環境を整える

Pb303867  霜が降る霜月最後の日と思っていましたが、霜は降りませんでした。時々吹く北西の風が身体に当たると“冷たい!”と感じる朝の足尾松木沢。

Pb303869  西に青空が見え、陽が差していましたが、身体を動かして汗が滲むという感じではありません。鹿が草を食べている静かな朝、ストーブに火を付け、作業打合せ。

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Pb303871  今日は、作業小屋とAハウスを使い易いように整理整頓しました。作業小屋はスタッフが打ち合わせや休息・食事する使用頻度の高い場所。荷物置き場、食事の用意を使う台所などを片づけと修繕をしました。

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Pb303879  小井土さんは電気ノコ、インパクトそして掃除機を用意して作業はテキパキと進み、午後3時には荷物置場が完成、ハウスには長靴、カッパ等を置く場所を確保できました。

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Pb303876  遠くから雄鹿の遠吠えが聴こえてきたので、本日の作業を終了しました。スタッフは、鎌田さん、小井土さん、仁平さんそして筆者でした。これからは 鎌田ご夫妻からいただいた山芋をご馳走になって、明日も小屋とみちくさの修繕です。(報告 高橋佳夫)

2018年11月29日 (木)

森びとの想いが宿る新青森駅前の「縄文の森」

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Photo  昨日、理事の泉山さんから写真が送られてきた。この写真は、今月12日、みちのく事務所スタッフ会議で紹介があった写真(上の写真2枚)だった。この写真は新青森駅開業を前にした9年前の植樹祭で、当会最高顧問・宮脇昭さん指導によるふるさとの木による森づくりの様子。泉山理事から送られてきた写真はその森の前で今年の10月に撮ったもの。

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Photo_4  新青森駅は12月4日(2010年)に開業したが、その当時、みちのく事務所所長であった故・角岸幸三さんたちと筆者が描いたのは、新青森駅はその名の通り森の中に駅があるとよいというものであった。春の新緑、秋の紅葉の森にあるホームに新幹線が到着することで観光客を歓迎できれば素晴らしい、と話し合った記憶が頭を横切った。JR東日本会社にも提案したが、結果はその話が発端となって青森市とJR東日本が駅前に「縄文の森」がつくられた。

Photo_5  植樹祭から9年が経ち、ブナやミズナラ・コナラなど8種類15.000本が生きる森は元気に地元の人々や観光客に森の恵みと感動を届けている。元気に生きている木々の中には、みちのく事務所が3年間育てたミズナラ・コナラ等約3.100本が含まれている。

Photo_6  この植樹祭は、「縄文の森植樹祭実行委員会」(2010年8月1日実施)が主催で行われた。「縄文の森」はこれから厳冬を迎えるが、来春には1.500名の植林ボランティアの願いに応えている森を観てみたい。(写真:青森市観光案内所より。理事 高橋佳夫)

2018年11月27日 (火)

小春日和の足尾、若者と汗をかきつつ微笑の森作業!

2018_1127_122251dscn5950  間もなく師走というのに、少し動くと汗が噴き出す陽気の足尾・松木沢です。それでも殆どの木々は葉を落とし、ヤマモミジだけが過ぎゆく秋を惜しみ葉を揺らしています。

2018_1127_122352dscn5951  今日は飛び入りで、太宰事務局員が森作業に駆け付けてくれました。若いスタッフの参加は大歓迎です。強者と言われるシニアスタッフの顔もほころびます。 

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2018_1127_103645dscn5943  彼女は、「見て、聞いて、触って」経験を積むために、一日中奮闘してくれました。迎えるスタッフも真剣に作業の指導をしていました。

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2018_1127_152112dscn5965  今日は「臼沢の森西」の柵張りを行ないました。臼沢の森との境界線ネットの補強を済ませ、柵張りの最終段階になる通路際の柵張りに入り、今日はその30%をやりました。

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2018_1127_132817dscn5954  松村(宗)スタッフは、みちくさ広場の“生き返ったクスノキの防寒対策を行なっていました。小井土スタッフから譲りうけたワラを使った“もがり”(栃木県ではそう呼んでいる)です。もう少しで完成します。一度ご覧ください。ほっこりした気持ちになります。

2018_1127_133510dscn5956  今日も奮闘してくれたスタッフは、鎌田、松村(宗)、加賀、太宰、報告は橋倉でした。