2025年7月 2日 (水)

植物の生きる強さを目に焼き付けて!

 今日6月29日(日)は、晴れ、9時の気温は31℃。暑い日が続きます。

 森作業の最初の作業は「水源の確認」です。取水口に砂が詰まると、空気がホースに入り込み水が出なくなってしまいます。

Dscn2767 森作業に出かける前に、外気温を記録している武田スタッフ。熱中症予防は、今の季節最も大切なことです。Dscn2770 今日の森作業は前日の作業の続きで、民集の杜(東)で幹ガードの取り付けです。

 動物の食害で表皮が食べられ枯れてしまったネムノキ。しかし、その切り株や根から芽を吹きだし、50㎝程に成長しました。宮脇先生の「木は根、根は土」の言葉を思い出します。 

Dscn2772 ヤマユリの花芽ですが、周囲の木々が育ってきていて日光が届かなくなってひ弱な感じがします。ただ、今まで2か所だけでしたが、3か所目に育っているヤマユリ苗を発見しました。

Dscn2776 枯れてしまったサクラの切り株からも、新たな枝が芽吹いてきました。「みちくさ」のクスノキやネムノキ、そしてこのサクラなど、木々達の「生きる力」を見習わねばと思いました。 

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Dscn2774 「みちくさ」で日向ぼっこしているのは、カカシの「仁平村長さん」。「日陰に入れてくれよ!」と叫んでいるようです。

Dscn2769 今日、「みちくさ」を訪れてくれたのは埼玉県・加須市から来られたAさん。朝、「みちくさ」へ向かう途中一度お会いしています。てっきり、中倉山を目指していて、間違って松木沢に来てしまったのかと思い、声をかけたのでした。「大丈夫です!松木渓谷を歩きたくて来ました。」との返答でした。「帰りにお寄りください!」と伝え、オープン準備中にまたお会いして、松木渓谷の情報を色々お伝えしました。Dscn2783 13時過ぎに来舎されましたが、入り口に立ち止まって「お金を持ってきていないので入れないわ!と言います。「無料ですよ!」と伝えると、おいしそうに冷えた水をのんでいました。

 山歩きが大好きな方で、足尾・日光の山々に魅せられ、今、通いだしているそうです。森づくりの話にも興味を持ってくれていました。特に「緑が増えましたね!」という話から、「土地本来の木々の緑ではないこと」について関心を持たれ、山を見ながら論議が弾みました。「次は紅葉の時期にまた来てください!」と再会を求めてお別れしました。


 今日の舎人は、武田芳明と橋倉喜一でした。

2025年7月 1日 (火)

松木郷は夏を迎える準備万端

 6月28日、朝9時の天気は晴れ、気温は28℃。松木郷は吹き抜ける風が爽やかで、とても気持ちの良い朝でした。

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 「みちくさ」をオープンさせて作業小屋にて、本日の作業者5名とともに打ち合わせをしました。

2 午前中は6月22日の森の案内に参加した小学校5年生と約束をした「モミジ」の植樹を「民集の森・東」で、ここに植樹して欲しいと願っているように空いた場所がありました。橋倉スタッフ指導の下、植樹の仕方を丁寧に伝授していただき、額にたっぷりの汗をかきながら植樹を行いました。

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(足元しっかりと気を使いながら)

4 (本当にここだけぽっかりと陽の光が(^_^)v)

5 (やっぱり石だらけ つるはしを持ってくればよかった、と反省)6

7 (腐葉土を入れ、掘った土を戻ししっかりとまぜるまぜる)

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(いよいよモミジの苗木を準備をして…)

9 (植樹完了!! いのちを吹き込みました)

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(根元に落ち葉をかぶせて、乾燥を防ぎます)

11_2 (獣害対策用として作成し設置した囲いを倒れないように太い鉄筋を打ち込む)12 (しっかりと水やりをします)

13 (植樹完了?元気に育って欲しいです。秋には紅葉する姿をを見にこーよー(笑))

 気温が33℃を超える中、午後はりんねの森の草刈りをしました。かがむと草の中に隠れてしまう背丈の草を、丁寧に時間をかけて草を刈りました。

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 午後の「みちくさ」には、ハイキングで足尾の地を訪れた3名のご家族が立ち寄ってくれました。5年ほど前に、インターネットで現在の森の緑が戻ってきた足尾を知り、年に数回訪れるようになったとのこと。今日も「東京から日帰りで、足尾に訪れました」と少しの時間でしたが、私たちと動物の写真を眺めながら楽しい会話と、冷えた水を口に含みながら「疲れが取れました」と、ノートに書き留めてくれました。また足尾に来ますと、一緒に写真を撮って帰路につきました。ありがとうございました。

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16 (「みちくさ」での素敵な出逢いに感謝です。)

 最後に片付けをして、みちくさを閉め、本日は終了となりました。本日の森作業者は、大野・済賀・坂口・田口・清水。舎人は橋倉・山田(筆者)でした。 

2025年6月29日 (日)

「いのち」を守る森になってきました

    6月28日、宮城県ファンクラブは今年最初の育樹作業を行いました。Dsc01357    名取市閖上の「いのちの森」は、木製の防風柵の腐食が進み、作業の時危険なため、仙台営林管理署に撤去を要請していましたが、この冬撤去が完了しました。

Dsc01352    周りが松だけの中で、「いのちの森」の広葉樹林が、いっそう際立ってきました。森の入口でタヌキが現れ、生態系が豊かになりつつあります。また、背丈は伸びていませんが、ヤブツバキが実を付け、着実に根付き生長しています。

Dsc01354    6月なのに、真夏日が当たり前になり、この日も31度を超える気温の中、こまめな水分補給と休憩を心掛け、仮払い機による草刈りと50本の補植を行いました。

Dsc01361     終了後は「サンデーモーニング」の風をよむのyoutubeを見て、意見を出し合い、さらに地球温暖化についての問題意識を共有し、今できることを話し合っています。

(報告:宮城県ファンクラブ・林雄一)

2025年6月22日 (日)

森づくり20周年記念「松木郷の森」案内を開催しました!

 森びとの植樹活動が始まってから、今年で20年目。節目の年を記念して、6月22日(日)足尾・松木郷にて、森づくり20周年記念「松木郷の森」案内の会を開催しました。
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 当日の朝は雨が降りそうな空模様でしたが、次第に雲が晴れ、まるで真夏のような青空が広がりました。散策には少し暑い一日でしたが、晴れやかな気持ちでスタートできました。

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 集合前にはスタッフでミーティングを行い、「来てくださった皆さんが楽しく、『来てよかった』と思える会にしよう」と気持ちを共有しました。

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 参加者の皆さんは、それぞれの予定に合わせて少しずつ集まり始め、久しぶりの再会に笑顔があふれました。

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 11時半からは雲集亭にて大野スタッフの進行でオリエンテーションを実施。副代表の清水より、これまでの森づくりの成果と感謝の言葉が述べられました。
「木を植えることで多くの命が育つ森になった。人の都合だけではできない森づくりに、多くの人の想いが重なってきた。これからは100年の森を、次の世代に手渡していきたい」と語りました。

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 実は、雲集亭の隣の建物の下では、このところお腹の大きなアナグマの姿が見られていて、まさにいま、森が命を育む場所であることを実証している場所であったのですが、残念ながら今日は姿を垣間見ることはできなかったようです。

 参加者からの挨拶では、NPO時代からイベントではいつも便宜を図って頂いた旧足尾町出身の新井様から「自然から奪った分、返していくことがいまは必要。心を紡ぐことが大切です」との深いお話を頂きました。

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 お昼は足尾の町内にある子ども食堂のお弁当を皆で頂きました。地元の味を楽しみつつ、午後からは3班に分かれての森の観察会へ出発。

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 臼沢に登ったグループでは、20年かけて育った森を前にさまざまな感慨があったようです。短い散策時間でしたが、澄んだ空の下、楽しく自然と触れ合うひとときとなりました。時間もあり「一番上」まではいけませんでしたが、それぞれが体力に合わせて臼沢の急坂も楽しんで頂きました。

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 その後は雲集亭に戻り、参加者から感想やメッセージをいただきました。いくつか抜粋してご紹介します。

森戸さん
「久しぶりの仲間に会えてうれしい。小さな苗がこんな立派な森になって驚いた。森びとの精神を地域や子どもたちに伝えていきたい」

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村田さん
「自分が植えた3本の木がまだ元気に育っていてうれしい。地道に続ける皆さんに感謝。足尾は自分の原点です」

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跡部さん
「オオムラサキが育つ環境も整い、本当にすばらしい森だと感じた。うれしすぎてショック死しそう!人と生き物が共に生きられる地域を目指したい」

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三ツ木さん
「子どもたちと植えた苗が、こんなに大きくなるなんて。森の“踏みしめた感触”で、森になったと実感しました」

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平賀さん
「足尾にはもう来られないと思っていたけど来られて本当に良かった。心にたくさん木が植えられた。人との出会いが本当に大切です」

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仁平さん
「夫より先に活動に関わり、夫が夢中に。今日は久しぶりに足尾に来られて、夫が本当にうれしそう!」

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高橋よし子さん
「現在の自宅からは初めての参加。足尾に来ることの遠さや大変さを改めて感じた。民衆の杜が本当に別の場所のように成長していて感動。必ずまた来たい!」

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 そして、参加してくれた七芽ちゃんは「来年、木を植えにくる!」と約束してくれました。苗木を準備して待っています!

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 長年「森びと」を支えてきた前アドバイザー・高橋からは、「人は森に生かされている。森は友だち」という言葉とともに、参加者への感謝と、次の100年を担う人たちへの期待のメッセージが届けられました。

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 最後は全員で記念写真を撮影し、「森は友だち!」の掛け声で無事に閉会となりました。

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 ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。今日は本当に参加した方々の笑顔が印象的な一日でした。これからも「森びと」は、森を育み、人をつなぎ、未来へ命をつないでいく活動を続けてまいります。どうぞ引き続きご支援・ご参加よろしくお願いいたします!

(運営委員・小黒)

2025年6月20日 (金)

森びと強者のおもてなし

20250620 森の手入れをするには暑すぎた今日。数年前から「みちくさ庭」をつくり、3年前から「心の園」を手入れしてきたが、草が伸び放題の様子では訪れる方々の気持ちに応えることはできない。

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20250620_4 庭と園には日光市民、足尾町民、そして森ともたちの様々な気持ちが宿っている草木が育っている。草木は四季折々に花や実を私たちに恵んでくれる。その様子を見ていただきたいと、今日の森の手入れには急遽応援を頼んだ。今日はそれに応えてくれた森びと強者たちが草刈りを行った。20250620_5

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20250620_8  東から吹く涼しい風を受けて強者たちの気分は爽快だった。これが森びと強者たちのおもてなしだ。

20250620_9 その喜びは帰宅して倍になった。福原さん手打ちの蕎麦をご馳走になり、蕎麦の香りと強者の心配りが身心に沁みわたった。森の手入れは、本間さん、加賀さん、福原さん、橋倉さん、そして報告・髙橋でした。20250620_10