2022年10月11日 (火)

里親植樹の補植が終了しました。

   本日(10月11日)の足尾・松木の天候は、晴天で12℃(8時20分)でした。爽やかな風が心地良く感じ作業には、良い季節です。

Dsc08521Dsc08509

   本日の最大の作業は、コロナで昨年から開始した足尾現地に来れない方に変わり私たちスタッフとサポーターが植樹させて頂く「里親植樹」で獣害等で枯れてしまった苗木を全て補植する作業です。9日の補植作業に続き午前中に47本の補植が出来て全て終了しました。事前に補植する場所に赤色テープを巻いた篠竹を目印に置いてありましたので作業はスムーズに進みました。

Dsc08510

Dsc08511

Dsc08513

Dsc08514

 更に苗木を植えた根元に乾燥防止と雑草防止の唐草で布団の様に表面の土を覆いました。根が大地に根付き新芽が出るのが楽しみです。補植が全て終了し里親植樹を申し込んで頂いた方々との約束が実現出来てホットしました。苗木は順調に生長していますので新芽が出る季節になりましたら足尾・松木にお越しください。お待ちしております。

 予定より早く終わりましたので、落石で破損した土留めの修理が未完成の場所が3か所発見されましたのでその補修と植樹用の黒土の搬入をして昼食にしました。

Dsc08515

  午後も黒土の搬入で、今日一日で116体を臼沢西の植樹地内の階段下まで運ぶことが出来ました。14Lの黒土袋は水分を多く含み背負子で運びますが多変重たいので途中休憩をしながら運搬しました。里親植樹地の苗木の生長の凄さを見ると黒土がいかに大事か実感していますので、この作業は苗木の生長には必要なものなので辛さよりも楽しみの方が多く感じました。

Dsc08516

Dsc08517 Dsc08518

Dsc08520

Dsc08523

 本日の作業者は、福原さん、加賀さん、大野さんと筆者(済賀)でした。

                              (報告者:済賀 正文)

2022年10月10日 (月)

「気候革命」(『毎日新聞』)を読んで、描きたい希望の楽園

Photo_3「人間は、消費と排泄の後に死ぬ・・・!なんか情けない存在なのですね。人間はこのエコシステムに貢献出来なくても、せめて破壊しない、その範囲内でのエコ生活が求められます」・・・。これは友人が私に寄せられたメールの一部。Pa031699  フロリダ半島に上陸したハリケーン「イアン」の最大風速が67㍍であった。暴風と海水は木造建築物、電柱や送電線の倒壊、そして太い樹木等をなぎ倒した。怯えていた被災者の様子をテレビで観て感じたことは何もできない自分の存在であった。私の冷厳な現実は友人のメールの通りだと思った。さらに思ったことは、このような恐ろしい気象が、毎年、生活現場や労働現場に襲ってくるのかと思うと、私たちはどんな生活をすればよいのかということであった。 

Photo そのヒントは国立環境研究所上級主席研究員・江守正多さんが与えてくれた。9日の毎日新聞(シリーズ「気候革命」)は、一面トップに「気温上昇1.5度でも低く」という見出しの中で、気候科学者(江守さん)の「覚悟」を報じた。それによると、江守さんは7月、神戸市の住民などが神戸製鋼所と関西電力などを相手に、石炭火力発電所の新設・稼働の差し止めを求めている裁判(気候変動提訴)の証人尋問に立った。その江守さんの地球温暖化に向き合う決意と情熱に、さらには、「温室効果ガスが出なくなるように、社会全体の仕組みやルールを変えていく必要があります。一人一人にできる本当に大事なことは、そのような変化の必要性を理解し、後押しすること。変化を求めて声を上げていくことだと思います」という、江守さんの実践性に、私は敬意を表し、連帯の拍手を送る。 

Photo_2 限られた人生を「情けない存在に」終わらせないために、私は、“森と生きる生活スタイル”を森とも達と描きながら、変化を求めて声を上げていきたい。(顧問・高橋佳夫)

2022年10月 9日 (日)

静かな秋の足尾の森作業

 本日(9月9日)の足尾・松木の天候は、曇りで12℃(8時20分)でした。風は無く肌寒い感じです。

Dscn8504  薪ストーブで暖をとりホットコーヒーを飲みながら8時30分から早めの打合せです。午前中は臼沢西の里親植樹地の補植苗木の確認です。午後は、臼沢西の植樹地の落石によって破壊された土留めの修理と今年最後の里親植樹地に黒土の搬入です。加賀スタッフとの二人作業です。

Dscn8497Dscn8498

作業中に聴こえるのは松木川の水の流れ、動物の姿も鳴き声もなく、静かな秋を感じて黙々と作業をしました。本日確認された補植しなければならない苗木の数は49本で、補植は11日に行う予定です。    早めの昼食を済ませて午後作業では、落石で破損した甲羅板を新しの物と交換し、鉄筋で固定しました。

Dscn8500_2

これで前日話し合った土留めの修理が全て完了しました。その後は19日に行う里親植樹の場所に黒土を運び込みました。黒土の袋は、水分を含み大変重いものでした。体力を気にしながら予定した黒土の運び入れを終えました。

Dscn8501

二人の森作業は予定した通りのことを安全に終了出来ました。最後に、橋倉さんから食後のフルーツとして柿を頂きました。ありがとうございました。

Dscn8499  本日の作業者は、加賀さんと筆者(済賀)でした。

                                 (報告者:済賀 正文)

森と人に学ぶ足尾の森作業

 今日は10月8日、育樹デーの初日です。足尾の朝8時半の気温は13℃、昼には23度まで上がりました。天気は晴れのち午後曇りでした。 先日、りんねの森に植えた幼木が心配になり、朝一番で見に行ったら、元気に根付いているようで、ひと安心しました。

Cimg0013

Cimg0024 【りんねの森に植えた元気な幼木たち】

 いつものように、ホットコーヒーを飲みながら本日の参加者5人で森作業の打ち合わせをしました。予定では、森に生かされていることに感謝する「臼沢の森の草刈り」でしたが、JR貨物の組合員の皆さんが育樹する植樹地に苗木の補植することにしました。午後は、臼沢西の森の里親植樹地で昨年ウサギやサルの食害で枯れ、抜かれてしまったところに苗木を補植をすることにしました。

 苗床に移動し、トレーにブナやミズナラ、トチノキ、イロハモミジなどの苗木を100本を選び、トウグワ、ツルハシ、ノコギリ鎌などを軽トラックに積みこみ、臼沢の森に運びました。森の入り口からは、背負子と籠に苗木を乗せJR貨物の植樹地に向かいました。対岸の中倉山の北斜面からはシカの透き通った鳴き声が松木渓谷に響きわたっていました。

Cimg0025_2

Dsc07871

 植樹地に到着し、現地では植えるところのススキやヨモギなどの草をノコギリ鎌で綺麗に刈って、トウグワで穴を掘り苗木を丁寧に植えました。

Cimg0033

Dsc07922

Dsc07927

Dsc07934

 2009年に植樹を行った場所ですが、シカやウサギの食害にあい、草に覆われ苗木を枯らしてきてしまった場所でもあります。補植をしながら皆さんが考えたことは、冬の獣害柵の点検と来春の草刈りを真っ先に行うことでした。

Dsc07900

Dsc07907

 昼食後は、まず里親植樹地の補植のために、補植した箇所がだれが見ても分かるように、全員で苗木を支える篠竹に赤のテープを120本巻きました。軽トラックに、シラカバ、ヤマザクラ、モミジ、ブナ、ミズナラなどトレーに分けた120本の苗木を積み込み、臼沢西の森に向かいました。

Cimg0054

Cimg0056

Cimg0060

 道具や苗木を背負って臼沢西の森入口から植樹地の中に入っていくと、獣害防止柵が破壊されていました。そして階段を登っていくと上部の獣害柵も支柱の単管は折れ曲がり、土留めも何か所か壊されていました。先日の台風、大雨により、大きな岩が上から落ちてきて柵が壊されたようです。

   

Cimg0061

 直ちに、獣害柵と単管、大ハンマーなどの材料を取りに行き、修復することにしました。福原さん、清水さんが修復作業に取り掛かりました。済賀さん、鎌田さんと筆者で補植しました。

Cimg0064

Dsc08011

Dsc08025

Dsc08026


Dsc07999

Dsc08014

Dsc08020

Dsc08022

Dsc08023


 思わぬ事態にも、何が「大事か」の機転を利かせてすぐに対処出来たのは、長年の経験と勘、そして森作業で学んだことが肌に沁みこんでいるからではないかと感じました。今日はいつになく体力を消費し学ぶことができた1日となりました。お疲れ様でした。

Cimg0045 【臼沢の森入り口のイロハモミジが色づき始めました。】

Dsc08038

Dsc08045

Dsc08049

 今日の森作業は、鎌田、福原、済賀、清水、そして筆者は大野でした。 

 (報告 大野昭彦)

2022年10月 7日 (金)

雨風の中、役員会で今後の活動を決めました

 本日は、初冬とも言える寒さの中、応援隊第2回役員会を雫育苗場で開きました。スタッフそれぞれが冬の装いで集合してきましたが、北風によって、体感温度も下がり「寒い、寒い」の連発。早速、風よけネットを設置し、どうにかしのいでいこうと対策をしました。

22022107 2022102 10時からの役員会では、岩橋事務局からの第1回役員会(2022.5.23)以降の経過報告と今後の取り組みについて話がされました。途中、風とともに冷たい雨が降ってきましたので、簡易テントの設置を行い会議は継続しました。経過報告では、7月、8月とコロナの影響や熱中症対策で一時作業も中止しましたが、人間の都合で野放しにすると草等で植樹場所が荒れ放題となってしまうことが草刈りを通じて気づいたこと。作業や行動をする時は事前の準備や段取りの大切さを学んだことなどの意見が出されました。

2022107<苗分けした地元のシラカシ、アラカシの幼木も大きく成長してきました>

    10月23日に森びと福島県ファンクラブ、南相馬市鎮魂復興市民植樹祭「応援隊」、森びと秋田県ファンクラブとの合同で「お茶会」を開きます。「お茶会」では、気候危機下において生存に対する危機感を共有し、認識を図るため参加者との話し合い・議論をしていきます。待ったなし!の地球温暖化にブレーキをかけるためにも小さな事象から現実を見て考え・学び行動していくことを確認しました。さらに、応援隊は、うつくしま地球温暖化防止活動推進員養成研修会の参加要請に賛同し、積極的に参加することも決めて役員会は終わりました。 

2022107_4

 今季一番の寒さの中での役員会、大変お疲れさまでした。松林副代表から手づくりのハックルベリージャムが参加者全員に差し入れありました。いつもありがとうございます。パンにつけて家族で美味しくいただきたいと思います。
2022107_6 本日の出席者は、渡部代表、松林副代表、菅野副代表、岩橋事務局、小川事務局、道中内スタッフ、岩橋恵美スタッフ、筆者(東城)でした。
                           (報告 東城敏男)