2022年10月 5日 (水)

新たな森ともと共にりんねの森づくり

 10月2日、足尾りんねの森での植樹のため、久し振りに早起きし阿部さんの安全運転で、新たな森とも2名と参加した。今春までいわき市に住んでいた橋本さんは、南相馬市鎮魂復興市民植樹祭には5回参加していましたが、足尾へは初めてでした。同じく6月から事務所で手伝いをしていただいている岩田さんも初の足尾入りでした。公害で禿山になった現地に立って「なんだこの山は、自然が壊されるとこうなるのか」が2人の最初の驚きと怒りの言葉でした。84a036a2224a491cba28ad825bf1f987

 植樹地はスタッフ、サポーターの皆さんが数か月前から準備をしてくれており、整った砂地と改良地でした。砂地を掘り起こすのに剣スコでは無理でしたので、橋本さんはツルハシで耕す作業を積極的にやってくれました。手がかかりましたが、私たちは苗木1本1本を丁寧に「元気で立派に育って欲しい」と願いを込めながら植えました。次の改良地は、スタッフが穴を掘り黒土と砂を混ぜて準備をしてくれていましたので、周りの草を刈りながらでも大変植え易く助かりました。

F58310a8ffe541cd90ca824dc63f64f5 植樹を無事に終え、かいた汗を拭い、雲1つ無い空の下で美味しい昼食をとりました。昼食後の休憩時間を活用し、家族で参加している親子さんに協力をして頂き、東京板橋区第八小学校開放協力会(はちっこプロジェクト)会長の保田さんから託された児童たちが育てたシラカシ2本を森びと広場の一角に「未来の子供たちの社会が環境に悩まされることなく生きられる様に」と願いを込め植えました。

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Photo_4 岩田さんは、「段取り・準備作業の重要性を学び、これからの事務作業に少しでも活かしていきたい」。橋本さんは「国や企業は利益のため働くものを犠牲にして自然をも壊す。憤りを感じ許せない。」、「この破壊された自然、森を蘇らせる活動に感銘する。今後も参加し活動を担っていきたい」と思いを語ってくれました。

Photo りんねの森の移り変わりと児童たちが育ててくれたシラカシが生育することを楽しみにしながら、地球温暖化を少しでもストップさせる活動を、東京で更に広がることを目指していきたい。

(東京都ファンクラブ 松井富夫)

2022年10月 2日 (日)

子供たちの未来のために「りんねの森」植樹  

 今日は10月2日。澄み渡る秋空のもと、子供たちの未来のために少しでも地球温暖化にブレーキをかけたいとの願いを込め、昨日に引き続き「りんねの森」植樹を行います。


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 森びと広場の朝8時の気温は14℃でした。森びとスタッフ・サポーター11名は、8時30分からミーティングを開催し、本日のスケジュールと作業内容の一部変更も確認して、交流会場と植樹の準備作業を行いました。

 昨日の植樹でマルチング用に準備した刈草が少なくなりました。本日分の刈草が足らないようなので、全員で会場設営を行った後に、植樹のスタッフ・サポーターが、軽トラック2台で民集の杜の刈草を回収して植樹会場に運びました。

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 9時30分には、今日の参加者25名が森びと広場に集まってくれました。オリエンテーションを行い、今日1日のスケジュールと注意事項を確認しました。その後、植樹会場に移動し、初めての植樹参加者もおりましたので、植える樹種、植樹方法について橋倉スタッフが説明、傍らで加賀スタッフが実演を行いました。その後、参加者全員で植樹を行い同じ樹種が隣にならないように気をつけながら小さな幼木を丁寧に植えました。

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 12時15分に手洗い場で手を洗って昼食を雲一つない秋空の下で食べました。昼休みに、森びと事務所に「苗木2本を植えてほしい」と電話がありました。そのシラカシ苗木を家族で参加した子供たちにも協力してもらい「森びと広場」の一画に植えました。

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 13時30分より、参加者全員で交流会を行いました。8名の方から感想をいただきました。「自然と向き合い、人間らしく生きる。やる気が生まれてきた」「やったことがなかったのでいい経験が出来た」「緑を戻す取り組みは大変、これからも協力したい」「安心して暮らせる社会が必要」「子供たちのために森づくりを続ける、親の背中を見て育ってほしい」などの感想が述べられました。

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 最後に、松井スタッフより、感想と参加した皆様へ怪我もなく無事に終了したお礼が述べられました。これらの感想を聞いて、りんねの森づくりのスタートに当たり参加者が心ひとつになり交流会を終了することが出来たのではないかと思っています。

報告者 大野昭彦

2022年10月 1日 (土)

4年振りの植樹を「りんねの森」で開催しました。

 10月1日、今日は足尾では2018年「民集の杜」以来4年ぶりとなる「りんねの森」の植樹の開催日です。朝、いつもより30分早く集合で8:30からミーティングを行いました。ジャンダルムを眺めると雲一つない秋晴れ、気温は15℃ですが、今日は暑くなる予報です。まず、森びと広場に机、椅子を並べて交流会の会場づくり、その後、植える苗木のトレイを保管しておいた苗床から、本日の植樹地(湿地・赤土エリア)に移動させランダムに置いていきました。Img_4103

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Img_4106 準備作業は終了。本日参加する方が集まってきました。参加予定のJR東労組大宮地本OB会は遅れてきますので、9:30から先発隊のオリエンテーリングを大野運営委員の司会で開会し、「りんねの森」の名前の謂れと、50年以上も草しか生えず木がない土地に、その土地に合った木を植え、生長を観察し、植物のサイクル・遷移(移り変わり)を調査して、あらゆる生物の輪廻を感じ取ってもらえることを願って木を植えます。と挨拶があり、加賀スタッフからは、怪我、熱中症対策、蜂対策、食料の保管、貴重品の保管などの注意事項が述べられ、いよいよ植樹となります。入り口で、ひとり一人がスコップと麻ひもを受け取って植樹地に向かい、まずは、このエリアの責任者、済賀さんと福原さんから植樹の仕方のレクチャーを行い、それぞれが一生懸命穴を掘り木を植えていきます。湿地は簡単に掘れます。それでも気温が上がってきて、汗が噴き出してきます。時々休憩をとりながら、丁寧に植えていただきました。Img_4123
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Img_4138 Img_4135 Img_4137_2 Img_4136 10:30、JR東労組大宮地本OB会と現役の方24名が到着しました。OB会は毎年、草刈りや「里親植樹」に取り組んでくださいいます。早速、エリア責任者の二人が植え方のレクチャーを行い、赤土エリアの植樹を開始しました。しかし、こちらは石ころが埋まっており、穴を掘るのに悪戦苦闘している方も見られました。「今回は山を登らなくて良かった」とか「一人10本位と言っていたが、20本も植えたよ」「天気が良すぎて暑く疲れたな」などの声があり、和気あいあいと楽しい植樹となりました。12:00用意した、苗木は全部植え終わりました。本日植えたのは、湿地エリアは、ハルニレ、シナノキ、松村宗雄さん提供のズミなど6種158本、赤土エリアは、オオモミジ、カスミザクラ、ウリハダカエデ、鎌田さん提供のウワミズザクラなど10種400本、合計558本を植えることができました。

Img_4151 Img_4167 Img_4154 その後は、マルチングですが、昨日集めておいた草刈りをした草をバケツリレーで運び、苗木の周りに置いていきます。この作業は、苗木の保湿を保ち乾燥させないこと、雑草が生えてこないようにすることなどの効果があり大事な作業です。みんな草まみれになりながら、黙々とやり終えました。作業終了後、皆でジャンダルムをバックに集合写真を撮り、達成感が笑顔に表れていました。

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Img_4195Img_4174 Img_4204_2Img_4205 昼食は、少々暑かったですが、皆で外で取りました。時折、川から涼しい風が吹いてきます。昼食後は、少し休憩時間を取り、それぞれが、久しぶりの再会や初対面の挨拶や「みちくさの庭」見学など思い思いに過ごしていました。

 13:30からは交流会を開催、清水副代表から歓迎のあいさつの後、参加された方から感想をいただきました。「土が硬くて穴を掘るのに苦労した。」「緑が増えてほしい。」「昨日はゴルフ大会だった。木を伐り山を崩したゴルフ場。今日は一転して木を植え森づくり。このギャップに気づき、人間も自然の中の一生き物あると認識できた。」「自分の休日でこの活動をしていることに尊敬する。若い人を連れてきたい。」等々7名の方から感想をいただきました。井上運営委員よりまとめをがあり、今日の日程は全部終了しました。今日の参加者は、JR東労組大宮地本から24名(OB・現役)、森ともの方3名、森びとから14名の合計41名でした。大変お疲れ様でした。最後に、「臼沢の森」をバックに記念写真を撮り解散となりました。

Img_4207 Img_4210 Img_4219_2 Img_4217 Img_4228 スタッフ・サポーターは後片付け後、ミーティングを行い本日の反省点と明日の打ち合わせを行いました。そこに森ともの唐沢さんからドリンクの差し入れがありました。ありがとうございました。

明日も頑張ろう!

Img_4233 Img_4231(報告者:加賀春吾)



 

岩手県八幡平と宮城県名取、荒浜の植樹地域を視察して

 9月23日盛岡駅に降り立ち、八幡平松尾鉱山跡地の広葉樹植樹地に入ったのは午後3時頃。小雨も鉱山跡地に着くと降り止み、大野さんと秋田の大山さんの案内で植樹地域を散策をしました。Cimg0007

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 硫黄鉱山採掘跡地は強酸性の土壌であることから植樹された皆さんのご苦労ははかりしれません。森びとプロジェクト委員会みちのく事務所が2006年から行ってきた松尾鉱山跡地への植樹活動が2018年で区切りを迎えたと伺った。土質や気候条件もあり思うようには育ち難い状況でした。改めて人間の経済活動で一度疲弊した環境を取り戻す活動の厳しさを感じました。

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Cimg0017 翌24日は盛岡から仙台に移動し、宮城県ファンクラブの皆さんの案内で名取、荒浜の津波被災地の防潮林の植樹地域を視察。南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊の皆さんも合流し、あいにくの雨模様でしたが名取も荒浜も広葉樹は勢いよく育っていました。

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Cimg0046 この間に補植や下草刈りとファンクラブの皆様のご苦労を耳にし、敬意を新たにした次第です。名取も荒浜も林野庁で植林したクロマツも南相馬市のクロマツとは比べものにならないほど成長しており、3メートルを超えている状況でした。

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 現在の環境問題を考えるとき、森びとプロジェクトの植樹活動継続の重要性を再確認した次第です。これからも大地と心に木を植えていきましょう。

(代表・桜井勝延)

2022年9月30日 (金)

りんねの森の植樹準備完了しました!

  本日(30日)の足尾・松木(8時50分)は、18℃でした。風もなく快晴です。半袖シャツでは肌寒く長袖シャツで丁度良い季節です。

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9時からのミーテイグで午前中は、明日の「りんねの森の植樹」に参加をされる皆さんが使用するテーブルと椅子とトイレの掃除と苗木の根元に乾燥防止の枯草の運搬、午後は、森びと広場の草刈りとりんねの森の砂地にヤシャブシの植樹です。

 鎌田さんが作業小屋の脇のトイレの清掃を行なってくれました。残りの参加者でチーブルと椅子の清掃を行ないました。椅子を雑巾で3回拭くと見違えるように綺麗になりました。

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みちくさの小屋の清掃を終了した加賀さんと山田さんと軽トラ2台で上の旧苗床と民集の杜の前の乾燥した草を乗せて明日の植樹地の入口近くに運び込みました。Dsc06355

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Dsc06362鎌田さんが松木の森の草刈りを行ってくれました。

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森びと広場の草刈りは福原さんが行なってくれました。

砂地の植樹会場に足尾生まれのヤシャブシを17本植樹しました。

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3時になり終わりの話し合いで明日からの「りんねの森の植樹」を怪我も無く終わることを願い帰路に着きました。

 本日の作業者は、鎌田さん、山本さん、加賀さん、福原さん、山田さんと筆者でした。

                                    (報告:済賀 正文)