2022年10月17日 (月)

紅葉の始まりの中、里親植樹の準備が整いました。

 今日は19日に開催する、最終回の「里親植樹」の準備を完成させます。苗木を宇都宮の苗木屋さんから筆者加賀が持っていきました。足尾に着くと曇り空、8:20気温は15℃、森作業をするには丁度良い天候です。今日は3人での作業ですが、打ち合わせをすると盛りだくさんの内容です。

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Img_4374 Img_4375 作業をしていると上のほうで猿が騒いでいました。すると50cm程の大きな石が2個転がってきました。1個は金網で止まりましたが、もう一つは途中で跳ね上がり飛んできました。幸い左のほうに逸れて金網の外に落ちたので事なきを得ましたが、当たっていたら大怪我では済まない事態でした。

Img_4380 「臼沢西の森」から松木・新松木方面を見ると、一部が紅葉していてとても綺麗です。本格的に紅葉シーズンを迎えるのが楽しみです。Img_4372 紅葉が始まったばかりですが、「みちくさの庭」や森びと広場」の柿の木、桜など写真でお楽しみください。Img_4391 Img_4388 Img_4387 午後は、元気なアオキの苗木31本を「松木の杜」の壬生北小学校が植樹した付近に植えることにしました。「松木の杜」に入るとエノキが黄色に染まっています。来年はオオムラサキが飛ぶのを見たいものです。その他の木も少し色づいてきました。

Img_4399 Img_4411 Img_4405Img_4395 Img_4396 本日の作業は予定通り終了し、19日の「里親植樹」の準備は整いました。今日の作業者は、済賀さん、福原さん、筆者加賀でした。(報告:加賀春吾)

2022年10月15日 (土)

「新しい林業」始めます

 この4月から、サラリーマンに復帰して新しい仕事を始めました。森林・林業に関わる仕事ですが、森びとでやっている活動とは少し方向性が違います。森びとの活動は、個人である参加者が山に木を植えることを通じて、身の回りの自然・環境、普段の暮らしとの向き合い方を考え、より良い将来、社会の実現を目指していく、そういう市民運動だと私自身は捉えています。

 一方、この4月から始めたのは、日本の林業の技術的な仕組みを洗いなおし、日本の多様な山林の条件にマッチした林業を日本の各地に根付かせる、そんなちょっと大上段にかまえた林野庁の補助事業「新しい林業」経営モデル実証事業のお手伝いです。

1_2 こんな機械で、森林作業の地拵え、下刈をやりたい‼(マルチャー0.45)

 ご存じのとおり、日本の国土の3分の2は森林が占めており、その4割約1000万ヘクタールが人手で植えた人工林、さらに人工林の半分以上が既に50年生を超え十分木材資源として利用可能となっている、世界でも指折りの森林大国といって間違いありません。こう書くと、日本の林業って結構もうかっているの?と思われるかもしれませんが、実は木を切って売っても森林所有者にはほとんど手元にお金が残らないというのが現状です。私もしばらく森林・林業の仕事を離れていたので、もう一度勉強して、この辺の話をしばらく書かせていただこうと思います。(運営委員・井上康)

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国内にはこんな立派な山が各地に(長野県天龍村)

2022年10月13日 (木)

深まる秋の中、最後の「里親植樹」の準備!

 今日の足尾は曇り空。夜半に降った雨で朝霧が山々を包み、何とも言えない雰囲気を醸し出しています。朝8時30分の気温は12℃。鎌田スタッフがすかさず薪ストーブに火をつけました。

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 今日の森作業は、19日に迫っている最後の「里親植樹」の準備です。苗木にとって命となる土を運び上げます。かなりハードな作業ですが、今日の涼しさがメンバーを助けてくれました。

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午前中の作業は予定通りすすみ、臼沢ゲート前に積んであった黒土の山はなくなりました。

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午後は2班に分かれ、ひと班は6月下旬の酷暑で苗木を枯らしてしまった苗床の整理で、日除け用の寒冷紗を張ったところは効果が出て、476本の苗を再生することが出来ました。葉を落としてしまった320本の苗木の中で、再生出来そうな苗木の様子を暫くみることにしました。
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 二班は、臼沢西に向かう作業通路階段の整備です。重い荷を背負って通るので傷みが激しく、修理後の出来栄えは上々で、安全に通行できます。 

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 ハードな作業を癒してくれるのは日毎に深くなる秋に輝く自然です。色づき始めたモミジ。

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 森びと広場のカラタチも黄色い光を輝かしています。


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 ”みちくさの庭”に今年植えたコキアも赤く色好き、来年が楽しみです。

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 リンドウも紫色の蕾を輝かせています。


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 中倉山を背にしてモミジの赤と緑のグラデーション。カツラの黄色の鮮やかさ。間もなく来る秋本番が待ち通しく思う深くなりつつある秋の松木沢渓谷の入口です。松木沢にお出で下さい。

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 今日の森作業のメンバーは、鎌田、大野、加賀、福原、の皆さんと報告の橋倉でした。

中倉山ブナ保護の事前調査完了!

  本日(10月12日)は、11月3日に開催する中倉山ブナ保護の事前調査で「無言の語り木」に会いに行きました。大津茂美さんとブナを目指しました。

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途中、紅葉の始まりを楽しみながら、曇り空ですが風も無く山を歩いていると体が温まり快適です。

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Dsc08526 登山口から1時間50分で稜線に1本だけ立っているブナに会えました。枝先を見ると少し黄色い葉になっていました。

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今年6月のブナ保護時に種入りの袋に黒土を入れて張り付けた場所を見ると草が元気に目を出していました。少しですが確実に土砂流出防止が出来ていることを確認できました。

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Dsc0853011月3日に資材を持参してブナの根を守りに来ることを約束しました。今回の事前調査で少し残念なことは、ブナから中倉山の頂上までの稜線の道で土砂崩壊が凄いスピードで進んでいることが見えました。多くのハイカーが訪れていることの証だと思いました。この崩壊をどうにか止めることが出来ないかと感じました。

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Dsc08539 中倉山山頂付近の稜線から登ってきた元気なミズナラの原生林が見えました。

Dsc08536 下山時にケガをしないように慎重に下りてきました。

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 本日のブナ保護事前調査は、大津茂美さんと筆者(済賀)でした。大津さんありがとうございました。                 

                                (報告者:済賀正文)

2022年10月11日 (火)

里親植樹の補植が終了しました。

   本日(10月11日)の足尾・松木の天候は、晴天で12℃(8時20分)でした。爽やかな風が心地良く感じ作業には、良い季節です。

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   本日の最大の作業は、コロナで昨年から開始した足尾現地に来れない方に変わり私たちスタッフとサポーターが植樹させて頂く「里親植樹」で獣害等で枯れてしまった苗木を全て補植する作業です。9日の補植作業に続き午前中に47本の補植が出来て全て終了しました。事前に補植する場所に赤色テープを巻いた篠竹を目印に置いてありましたので作業はスムーズに進みました。

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 更に苗木を植えた根元に乾燥防止と雑草防止の唐草で布団の様に表面の土を覆いました。根が大地に根付き新芽が出るのが楽しみです。補植が全て終了し里親植樹を申し込んで頂いた方々との約束が実現出来てホットしました。苗木は順調に生長していますので新芽が出る季節になりましたら足尾・松木にお越しください。お待ちしております。

 予定より早く終わりましたので、落石で破損した土留めの修理が未完成の場所が3か所発見されましたのでその補修と植樹用の黒土の搬入をして昼食にしました。

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  午後も黒土の搬入で、今日一日で116体を臼沢西の植樹地内の階段下まで運ぶことが出来ました。14Lの黒土袋は水分を多く含み背負子で運びますが多変重たいので途中休憩をしながら運搬しました。里親植樹地の苗木の生長の凄さを見ると黒土がいかに大事か実感していますので、この作業は苗木の生長には必要なものなので辛さよりも楽しみの方が多く感じました。

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 本日の作業者は、福原さん、加賀さん、大野さんと筆者(済賀)でした。

                              (報告者:済賀 正文)