2023年5月20日 (土)

つめたい海風と雨の中での森作業

 本日(5/20)は朝から小雨が降り続き、霧も発生していたため視界もよくありませんでした。前回(5/2)の第2回植樹会場に10時に集合し雨カッパ着用で、打ち合わせを行いました。つめたい海風と雨によってヒンヤリとした中での作業でした。

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2023520_3 軽トラックから刈払機を下ろし、草刈り・枝払い作業の準備・点検を行いました

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2023520_7<森の中には、ヤブツバキなどの実生が育っていました。>

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2023520_9 今回の作業は「小雨決行」との事前連絡があったため応援隊スタッフも万全な体制で作業にとりかかってきました。作業終了後の達成感は笑顔と満足感の素敵な集合写真でもありました。広大な森は、草刈り作業を通じていろいろと発見できお互いのコミュニケーションも深まることもできました。今日はひんやりとした天候のため、岩橋事務局が事前に用意したホット麦茶を飲みながら休憩タイムを取りました。参加したスタッフから小雨での草刈り作業は大変でしたが暑くもなくよかった。一昨日は伊達市は体温に近い36.2度の猛暑日。温暖化によって地球がおかしくなってきています。5月27日の地球環境危機下で「いかに生きるか」を考えるシンポジウムには参加者のみなさんと一緒に考え学び共有していければとの話も出されました。第2回植樹会場は80%の草刈り作業を終了し育苗場へ向かいました。

 終了後、筆者は6月11日に開催する南相馬市鎮魂復興市民植樹祭の現地を見に行きました。

22023520 2年前に植樹した幼木は海風にも負けず立派に森へと生長していましたが、コロナ禍等で下草刈りなどのメンテナンス作業が行われていませんので今後の検討課題としていきたいと思います。

2023520_10 会場の準備・植樹会場準備は5月中旬から始まります。万全な体制で応援隊は、植樹祭実行委員会のスケジュールに基づき取り組んでいきます。全国の植林ボランティアのみなさんをはじめ多くの参加をお待ちしています。<写真の左側の盛土が今回の植樹会場です。その脇の右側は第9回植樹祭会場(2021.10・24)です。今回の開催場所は、原町区北泉地内海岸防災林1500名ー20000本の植樹予定です。

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今日の参加者は、松林代表、菅野副代表、小川事務局、岩橋事務局、筆者・東城でした。森びと宮城県ファンクラブの林代表も参加していただきました。さらにシラカシ200本の苗木のプレゼントもありました。ありがとうございました。草刈りと育苗・育樹作業にも力を入れていきます。

小雨の中大変お疲れさまでした。

           (報告 東城敏男)

2023520_11 <追伸>私たち森びと福島県ファンクラブと南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊の代表は、5月18日に飯舘電力株式会社を訪問し意見交換・交流を深めてきました。キッカケは、7年前に「原発に頼らない暮らしを考える市民フォーラムin南相馬」にパネラーとして参加していただいた会津電力会社の佐藤彌右衛門さんとの関わりでした。快く受け止めてくれ今後も情報発信と再生可能エネルギーによるメリットについても話し合うことができました。忙しい中、千葉副社長、米澤副社長、大変ありがとうございました。今後もよろしくお願いします。

                                                                         

2023年5月19日 (金)

白樺の成長を実感しました

   本日(19日)の足尾・松木は、曇り空で、19℃でした。風はありませんが、いつ雨が降ってくるか心配です。

Dsc08898 高橋さんが入れてくれたホットコーヒーを頂きながら本日の作業打合せです。みちくさ階段南側のガレ場にサンシュユの植樹と松木の杜の道沿いの白樺の幹ガード外しです。  打合せ後、必要な道具を持参してみちくさの畑に一時植えていたサンシュユを3本掘り起こして、みちくさの下の階段を下ってガレ場に穴を掘り10ℓの培養土を一袋づつ入れて丁寧に植えました。黄色い花と赤い実が出来て欲しいものです。

 この場所の周りに、昨日獣害ネットをみんなで設置して頂きましたので、下段の広場側に入口を作り出入りしやすいようにしました。

 今度は、松木の杜に移動すると茨城県高等学校の先生方が植樹をして頂いた苗木が大きく成長していました。

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Dsc08867 道路側の白樺の幹ガードを外しました。白樺がひどく斜めになっていましたので幹ガードを外すと木の根元から虫が出てきました。これでは、枯れてしまうと思いましたが、よく見ると脇から新芽が出ていましたので虫を排除して幹ガードを回して成長を祈りました。

Dsc088833人で白樺の約半分の幹ガードを外しことが出来ました。Dsc08873

Dsc08887 昼食後に外したネットと鉄筋を軽トラに詰め込み、広場の保管場所に移動が終わると雨が強まりましたので、作業を終了して帰路に着きました。Dsc08909

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Dsc08852_2 Dsc08856_2 本日の作業者は、鎌田さん、高橋さんと筆者でした。雨の中での作業ありがとうございました。(報告者:済賀正文)

初参加の仲間が森に生かされていることを体感できた森作業

 5/17、宮城県ファンクラブは、今年最初の育樹作業を行いました。久しぶりの名取「いのちの森」に着くまでは、期待と不安で気持ちが落ち着きませんでした。現地に入ると、木々は大きく生長し、鮮やかな新緑が目に飛び込み、メスのキジが飛び立っていきました。西側の防風柵が撤去すると、直接西風にさらされる場所で若干冬枯れ見られ、自然の厳しさを実感させられます。

Dsc01224 作業は、77本の補植と草刈りを行いました。この日は今年初めての30度超えとなり、こまめに水分を取り、落葉樹の木陰で休憩を取りながらの森作業となりました。初めて参加した仲間から、「暑かったが、気持ちよい汗をかくことができた。木陰で休んでいると木のありがたさが実感できる」という感想が出されました。

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Dsc01227 この時期、30度を超すような気温の高さは、地球温暖化の影響を感じ、「危機的な状況からもう非常事態だ」という認識に立って生活をしていくことを参加者で共有しました。Dsc01230 (宮城県ファンクラブ 林雄一)

2023年5月18日 (木)

新たな「森とも2人」を迎えての森作業!

  今日(18日)の足尾は快晴、お昼の水銀柱は32℃を指す真夏の陽気ながら、都会にはない爽やかな風が吹く松木沢です。ダムゲート近くの駐車場は平日にもかかわらず満車です。皆さん中倉山の「ブナ」に逢うために来られたようです。 

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 今日の作業詰所は満杯です。その中には、嬉しいことに2人の”森とも”が森作業に初めて参加をしてくれました。一人目は宇都宮の田村さん。森びとが4月29日に行った「中倉山ブナ保護活動」の下野新聞記事を読んで感動し、参加をしてくれました。二人目は鹿沼の本間さん。森びとスタッフの山本さんと一緒に鹿沼で自然保護活動を続けている方です。お二人の参加に大歓迎をしながら、お互いの自己紹介。場が和みます。

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Dscn8989  作業責任者の大野さんから示された作業計画は、①森びと広場周辺に、「ミツマタ29本」「アセビ44本」。②広場下のビニールハウスの中や周辺に、「蜜柑3本」「柚子2本」「葡萄5本」「お茶20本」ブルーベリー6本」「ラズベリー6本」林子さんが持ってきてくれた「イチジク1本」を植えるものです。

 土地本来の木ではない植樹ですが、松木沢を訪れる”楽しみ”を作ろうと考えたからです。あと3年後が楽しみです。

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Dscn9021   午後は、広場周辺に植えたアセビ、ミツマタが動物に悪戯されないように、柵を設置しました。2班に分かれて全力を挙げましたが、15時を過ぎても終了しません。一時は「止めよう」との声もあったが、誰ともなく「完全に塞がないと設置する意味がない、人間の都合で中途半端にしてはダメ」と時間を延長して完成させました。Dscn9012

Dscn9013  田村さん、本間さんの二人は大野さんの案内で、臼沢の森を見て回りました。その感想は後ほどユーチューブでホームページにアップされます。2人とも森作業に参加した喜びを帰り際の「また来ますね!」という言葉に乗せて去っていきました。

 本日の参加者は、田村さん、本間さんの他、高橋、鎌田、山本、山内、大野、加賀、済賀、柳澤、福原、林子の皆さん。報告は橋倉でした。

2023年5月15日 (月)

気候変動対策は待ったなし!天空の森から岸井さんの声が聞こえる。

 2004年12月10日、NPO法人森びとプロジェクト委員会を立ち上げ理事長として「森づくり」を牽引。環境問題や政治の劣化に対してジャーナリズムの精神をもって声を上げてきた岸井成格さんが「天空の森」に旅立って早や5年(2018年5月15日逝去)になります。

 命日前の5月13日、コロナ禍で控えてきたお墓参りに行こうと、岸井さんの好きだった日本酒(純米酒)を抱えて電車に乗り多磨霊園へ向かいました。

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 5月5日に松井さん、岩田さん、阿部さんら東京都ファンクラブの皆さんが草刈り、サルスベリの伸びた枝の選定をしてくれたので、墓石の周りは綺麗になっていました。ありがとうございました。小雨が降り出しましたが、伸びはじめた“どくだみ”の小さな葉を摘みながら、天空の岸井さんとの会話を楽しみました。

 お墓に日本酒と栗饅頭をお供えし合掌。18年前に足尾の荒廃地に植えた苗木は、沢山の生き物が暮らす森に育ったことや、岸井さんが危惧した地球温暖化は世界中に被害を及ぼし、気候危機という認識に進んでいることなど墓石に向かって語りかけました。

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 「知ってるよ。それで、どうするんだ!」と叱咤されているような気持ちにもなりましたが、「5月27日に温暖化の被害を受ける農家や漁業従事者、体温を超える気温下で働く労働者、未来を生きる若者の声を聞くシンポジウムを開催するので、岸井さんも天空からオンラインで参加してください」とお願いしました。

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 多磨霊園内はスダジイやカシノキ、ケヤキ、モミジ、マツなどの巨木に覆われ、木の下に潜ると雨宿りができました。何年生きているのだろうと携帯電話のネット検索で歴史を調べると、1923年に開園しているので開園時に植えられた樹は100年になります。その間には東京大空襲もあり、東京都内に残る自然教育園や神宮の森、外苑の銀杏も「無言の語り木」と言えるのではないだろうかと思いました。

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 先人の眠る神聖な森の中に留まっていると樹々たちの会話が聴こえてくるようです。「経済ばかり追い求めた結果が今人間たちに返って来ている。若者たちの未来のために森と生きる暮らしに立ち返れ」と。

 「政治も自然環境も、そして市民のパワーも“劣化”させてはならない」と地球と人間の未来を案じた岸井さん。4月29日に足尾町・中倉山の尾根の南斜面に「孤高のブナ」のDNAを持つ幼木を植え「希望のブナ」と名付けました。そこには10代の高校生から80代のシニア、海外からの留学生、日光森林管理署署長を含め41名が参加をしてくれました。

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 岸井さんが蒔いた「森びと」の種が大きく育ち、煙害、風雪に耐え抜き生きる「孤高のブナ」のパワーと共に森びとの輪が広がっています。「気候変動対策は待ったなし!」、多くの“森とも”の皆さんと手を携え希望の“たいまつ”を燃やし続けていきます。

(運営委員 清水卓)