2020年10月14日 (水)

次世代に遺したい足尾の元気な森

 昼頃から青空が見えるのではないかと期待していましたが、つかの間の青空でした。今日は、2年前に「みちくさ庭園」の植樹を手伝ってくれた二人のご夫人が「みちくさ」を訪れてくれました。Photo 自宅で育てたカエデを庭園に移植した鈴木さん、ミズキ、バラ、センダイハギ等を移植した塚原さんが、ハイキングを兼ねて訪れてくれました。2 2時間ほどのランチタイムを過ごしましたが、足尾の負の遺産を未来の財産にしていく夢を語り合うことができました。Photo_2 塚原さんが用意してくれた五目飯と煮卵、鈴木さんは栗山産の舞茸の煮物と柿を用意してくれました。秋の味覚をご馳走になりながら、次世代に遺していくこれからの足尾の森づくりの夢を膨らませました。Photo_4
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 短い時間でしたが、有意義なひと時でした。塚原さん、鈴木さん、ありがとうございました。(報告・高橋佳夫)

2020年10月13日 (火)

足尾・松木沢でオオムラサキが舞うことを願って森作業

 今日の天気は晴れたり曇ったりでした。ビニールハウス内の作業でしたので汗が身体に滲みました。動物たちは冬支度をしていますが、私たちの森づくりも冬支度をはじめました。Photo伸び放題の草
 ビニールハウス内外に生えた草を刈り、いつでも使用可能な状態にしました。東側のハウスは屋根の部分のビニールをカットしました。このハウスは来年、屋根部分にネットを張り、オオムラサキ等の蝶が舞うスペースにしようと考えています。年末までにはこのハウス内にクヌギ、エノキ等を植える予定です。Photo_2 Photo_3 Photo_4 昼食時、今日のデザートはザクロでした。この時季になると松村宗男スタッフが毎年持ってきてくれます。甘酸っぱい味がとても身体に良いと感じます。実の部分が少ないので食べ方を調べてみると、蜂蜜を混ぜてスムージーで飲んでいるという情報、早速、試してみようとなりました。Photo_5 午後の作業もハウス周囲の除草でした。草は伸び放題でしたので、抜いたり刈ったりの作業は大変でした。1 Photo_6 1_2Photo_7 Photo_8出番を待つ苗木
 とは言っても、長年やっている作業なので1時間半ほどで終わりました。本日の作業は、松村宗男、小川薫そして筆者でした。(報告・高橋佳夫)

 

2020年10月12日 (月)

足尾・松木沢の森作業を加勢してくれた秋の爽やかな天気

Photo 足尾入りして4日ぶりの秋晴れの今日。途中の道端にネズミが現れ、急いでシャッターを押しました。雨が上がって秋晴れの空気で深呼吸でもしたのでしょうか。Photo_2 集ったスタッフの顔も晴々していました。9時前には全員集合、ホットコーヒーを飲みながら作業打合せ。やる気満々の顔をしているスタッフの気持ちは「臼沢西の森」の土留めを造り終えること。早速、道具を軽トラに積んで出発。Photo_3 Photo_4 土が流れないように動いてしまう板を石ころでガードし、土留めを固めます。この上に培養土を運び入れ、苗木が植えられるようにするのが本日の作業。Photo_5 Photo_6Photo_7  清々しい松木川からの風が身体に滲む汗を飛ばしてくれました。午前中にはこの作業を終わりにするという空気が伝わってくる作業現場。秋の乾燥した爽やかな空気の中での作業は、スタッフの気持ち通りになりました。11時半には土留めは造り終えました。Photo_8 Photo_9 昼食のデザートにと、昨日収穫したばかりのリンゴを福原さんが持ってきてくれました。新鮮なリンゴを美味しくいただきました。Photo_10 Photo_11 Photo_12 午後は、「臼沢の森」内のJR貨物労組の小さな森の苗木を獣害から護る柵の再利用準備。15年間使ってきた鉄筋を抜き、スチール製の柵を外しました。一人では柵を外せないほどの土に埋まっている部分は、いつものようにテコの原理で鉄筋を抜きました。Photo_13 Photo_14 この作業もスタッフの気持ちには帰るまでに終わらせるということ、15時半には終了しました。作業が予定通りに終わるのも、秋の爽やかな天気が加勢してくれたようです。Photo_15 本日の作業は、鎌田、加賀、福原そして筆者でした。(報告・高橋佳夫)

2020年10月11日 (日)

十月桜が咲き始めた足尾・松木沢の杜

10 台風14号がUターンしたので、足尾は雨が降らないと思って松木沢に向かいました。楽しみにしている十月桜が咲いていないかと、「松木の杜」に入ってみると花が六輪咲いていました。秋色の葉をバックに可憐に咲く桜の花に気持ちがホッとしました。Photo

Photo_2 Photo_3 松木村跡地の山々も落葉広葉樹が色づき始めましたが、朝の気温が17度もあったので、コナラやクヌギの葉が色づくのはもう少し時間がかかりそうです。Photo_4 2
 昼食後は、「民集の杜」の入口からの道の草を刈りました。今月中旬、この杜を案内する機会がありますので、歓迎の気持ち込めて草を刈りました。両側の杜には栗がたくさん実を付けていました。エンジンを止めて、小さな栗の実を採り、食べました。子供の頃に味わった山栗の味を思い出しました。Photo_5 Photo_6 14時半頃には、東の空に青空が顔を出しました。明日は青空の下で森作業ができることを楽しみにしています。(報告・高橋佳夫)

2020年10月10日 (土)

秋の夜長に星を見て、味覚、聴覚、視覚を磨く

 先日(10/8)、足尾・松木沢で熊の話を聞いた。冬眠する前に、山を何十㌔も歩いて体力をつける。母熊は2年間、子熊を連れて森の味覚と季節毎の食べ物、そしてその場所も教えているらしい。11月近くになると、熊たちは中禅寺湖や湯ノ湖に流れ込む沢に遡上する鱒を狙っているという。

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「Go Toイート」で観光地のレストランや街の商店街の店は賑わっている。その賑わいは、熊のように冬支度ということではなく、行政からの動員に応えているように思える。

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 美味しさや場所はインターネットで配信された通りに人は動き、人気のある店の味を楽しんでいる。秋の味覚はどんなものですか、と訊かれても「○○です」と答えられる若者たちはどのくらいいるのだろう。熊はどんぐりが不作の時は、どんぐり以外の実が食べられることも子熊に教えている。その道順も教える。だから2年間も連れて歩くのかと思う。

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 人間社会では、味覚はコンビニで売っている物や食堂で食べる物で教えられることが多い。季節は関係なく、何時でも食べられるようになった食材に慣れた味が若者たちの味覚になっているのかもしれない。

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 足尾に植えた栗、渋柿が今年も猿に食べられた。秋の味覚と訊かれて、「栗や柿、イナゴの佃煮」と答えられることが嬉しい。味覚という五感のひとつは“いざという時”に役立つ。五感は体験を積重ねないとその力を発揮しない。足尾の秋の星空を見ながら、五感を磨けることが有難い。(理事・高橋佳夫)