2018年10月27日 (土)

森はワンダーランド

日光は紅葉が見頃のようでしたが、今日はあいにくの雨模様。そのお陰か日光付近は思ったほど混んでおらず、すんなり足尾に入ることができました。しかも足尾に近づくにつれて天気が良くなり、到着する頃にはすっかりと雨が遠ざかっていました。

森の案内人講座の第三回目です。

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今日は実際に現場を歩いて、どのような案内をしたら良いかをみんなで話し合うことにしました。午前中は、臼沢の15年の森を見てもらいながら、森に生かされていることを伝える、と言うなかなか難しいお題です。

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自分も実際に少し案内をしてみましたが、大きなテーマに沿って辻褄の合うわかりやすい話を人前でする。と言うのはなかなか難しいものですね。ただ、現場を歩くと、いろいろな発見があったり、アイデアが出たりしてなんとも楽しい時間になりました。

8紅葉が綺麗!

11緑のトンネルは気持ちいー

フィリピンの言い伝えでは、森はどこかに繋がるドアなのだとか、そんな不思議な世界を案内できたら楽しくなりそう。5きのこさん連続そのいち

6きのこさん連続そのに

7きのこさん連続そのさん この木はこうして土に還っていきます

お昼を挟んでの午後は、民集の杜のコース決めです。民集の杜は2014年から植樹をはじめて今年でほぼ植え終えた場所なのですが、わずか4年半で小さな苗がこれほど大きくなってくれたことにまず感動しました。この素敵な杜からどんな楽しい物語がうまれるか、乞うご期待と言うことにしておきましょう。

12民集の杜と背景に見えるからみ(スラグ・精錬カス)

13アナグマやキツネもつかうという穴

16アザミの仲間 トネアザミ?

帰り際、新松木の植樹地の奥にある、もみじ平に立ち寄ると見事な紅葉が。ここ数日できれいに色づいたそうです。こうしたみどころを含めて、さまざまな魅力をお伝えできるような案内人を、みんなでデザインしていけたら面白いことになりそうです。(事務局 小黒伸也)

15もみじ平のモミジとヤマザクラ

17レンギョウの狂い咲き?

Img_2607 哀れオスカマキリ

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2018年10月26日 (金)

フィリピンの森の集落で暮らすルボ村の自然に寄り添う知恵を子供たちに伝えたい

 台風26号の進路が気にかかっている。昨夜の天気予報では、海水温度が深いところまで高くなっているので、「スーパー台風」になるのではないかと報道された。この原稿を書いている時間の天気予報では当初の905hPaから930hPaと弱まったが、進路によっては2013年11月に上陸した895hPaの30号のような「スーパー台風」に発達するのではないかと心配だ。

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Photo_3  昨日は、フィリピン北部のルボ村の村民たちがふるさとの木による命の森づくり支援を議論した。既に、森づくり支援金の一回目はNPO法人「WE21」に託しあるが、昨日は、村の子供たちの未来へ向けた“森は大切な友だち”(仮称)という自作のテキストの編集内容を議論した。先月上陸した台風22号はルボ村村民の現金収入源であるハヤトウリが全滅に近い被害を強いられ、さらに、食糧の米やトウモロコシが収穫前の害に遭った。ハヤトウリを市場に運ぶ生活道路も破壊され、村民たちは必死になって土砂を片づけたという。

Photo 桜の花が咲いてしまった(10/21新宿御苑にて)

Photo_2  テキスト編集に集ったメンバーは自然に向き合う村民の心構えなどを創造しながら、“森は大切な友だち”というメッセージを子供たちへ届けることを誓い、執筆に入ることにした。集ったメンバーは、事務局から太宰、塚崎、小林、スタッフから橋倉、理事は稲葉、大野そして筆者の髙橋でした。(理事 髙橋佳夫)

2018年10月23日 (火)

晴れのち小雨の中「みちくさの庭」植樹

8:40 足尾のダムからの松木沢。指の指す所が私たちの森づくり活動場です。

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Photo_5 森びと広場からの松木渓谷、色づき始めた臼沢の森、中倉山。

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Photo_8 今日の作業小屋の温度計は、10℃(9:00)晴れています。肌寒いので早々にストーブに火を入れましたが、煙突にすすが溜まっているようで、小屋の中に煙が充満し、煙突の途中からも煙が出ています。(早めの煙突掃除が必要です)部屋が温まる前に、苗木が到着。荷卸し作業と種類別に整理と本数確認し、作業小屋に戻り、作業の打ち合わせ。

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Photo_11 充満していた煙は、加賀さんが、窓と扉を開けて煙を出してくれたのですっきりしています。苗木の荷卸し整理で暖かくなっているので追加の薪を入れずに苗木の植える場所の打ち合わせ、早々に作業開始。

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Photo_15 午前中に、シモツケ100本、アセビ250本を終えることができました。また、みちのくからの苗木、ウリハダカエデ165本、大山桜165本、ミズナラ240本、合計570本をトレーに入れ替える事ができました。

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Photo_17 昼食に、鎌田さんの奥さんと鈴木さんからワサビのお浸し、煮物、ゆば、山椒、松茸のお吸い物、漬物と盛りだくさんの差し入れがあり、美味しくいただきました。ごちそうさまでした。これで、元気もりもり午後の作業ができます。

Photo_18 午後は、小雨の降る中、福原さんが駆けつけてくれ、11人での作業になり作業がはかどりました。まずは、残りの苗木を「みちくさの庭」に入れ、残った苗木の散水は、橋倉さんの発案で散水機を入れて、水は、ヒューム管に残った水を利用することとしました。

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Photo_20 今日は、アセビ300本、マンサク40本、ミツマタ300本、ドウダンツツジ200本、ヤマアジサイ30本、ガクアジサイ30本、シモツケ100本、合計1,000本を植える事ができました。残るは、レンゲツツジ100本、ヤマツツジ200本、アジサイ600本、ガクアジサイ70本、ヤマアジサイ70本、マンサク60本、ノリウツギ100本、合計1,200本。27日の植樹、頑張ってください。本日の作業者、鎌田夫妻、鈴木、橋倉、松村宗、松村健、仁平、加賀、福澤、福原、報告者、小川。

第6回鎮魂復興市民植樹祭に植える苗木を選別

昨日は清々しい秋晴れの下で森作業をしました。南相馬の雫育苗場に9時30分集合、作業は11月4日(日)に開催される第6回南相馬市鎮魂復興植樹祭で植林する苗木の選別とポット内の草取り、撒水と育苗場周辺の整理整頓を行いました。

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Img_1561  植える苗木の一部選別は10日に行っていましたので、今日は、6樹種(シラカシ、エノキ、タブノキ、スダジイ、サカキ、トベラ)267本を準備しました。

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Img_1557  植樹祭の本番まであと2週間余りとなりました。選別している苗木はJR東労組の組合員が各地で育てられたものですので、その想いを受け止めて選別しました。

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Img_1565  また、森びと千葉県ファンクラブからヤブツバキの種が送られてきましたので、来月には種を蒔いて来年春に芽が出ることを願います。千葉県の皆さん、ありがとうございました。森作業は小さな命に和まされながら、渡部、松林、岩橋、そして筆者・東城が行いました。

経済優先のバランス策では自然界は地球人に恵みを与えてくれない?

台風26号が赤道付近で発生した。その勢力と進路が気にかかる。

Photo  温暖化防止に関して、阿部首相は11年前、「世界全体の排出量を自然界の吸収量と同等のレベルに抑え込む必要がある。このため全世界の排出量を現状に比して2050年度までに半減すると言いう長期目標を、全世界が共有する目標とすること」(『美しい星への誘い』・2007年5月演説)を提案した。

Pa063416_640x480  今でもこの提案が温暖化防止政策に反映されているのかは分からない。その提案から10年後の二酸化炭素濃度は過去最高を記録した2016年の403.3ppmを上回り、405ppm(米・海洋大気局発表)となった。ちなみに2007年は383.1ppmであった。世界各国の科学者の多くは420ppm以下に抑えようとコメントしている。

Photo_2 森は友だち(新宿御苑にて)

 二酸化炭素の吸収源のひとつである熱帯雨林は毎年北海道規模の面積が失われており、海水温度も毎年上昇してサンゴ礁等の力も衰弱している。つまり、二酸化炭素を吸収する自然界の力が弱まっている。二酸化炭素は大気中に排出されるとその滞留を1割までに下げるのに1万年かかると言われている。100年経っても4割が大気に滞留している。

Photo_3 仙台市内の公園にて

 生存が不安定な時代を迎えようとしている。今、“地球人の自然に寄り添う恩送り事業”が求められている。そのアクションは”待ったなし!”である。(理事 髙橋佳夫)参考資料:『長期ゼロエミッション』エネルギーフォーラム新書等。