2023年7月17日 (月)

目も眩むほどの暑さの松木、木陰のありがたさを実感

 本日7月16日は朝から気温が高く、猛暑の中での森作業となりました。

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 森びとサポーターの弘永さんから、東京に転勤・転居したため日光市内の自宅で育てている果樹の幼木を足尾の果樹園に贈呈したいと話をいただき、8時30分に弘永さん宅に向かいました。スコップを積んだ済賀さんの軽ワゴン車が到着し、打ち合わせをしてサクランボ、ナツメ、洋ナシの幼木を、根を傷つけないように掘り上げました。鉢植えのブドウもいただきました。30分ほどで作業が終わり、済賀さんの車の荷台に積み込み足尾に向かいました。

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 足尾の作業小屋に10時に到着し、森びと広場に立つと焼けるような日差しで、小屋の温度計を見ると30℃です。昼には何度まで上がるのか心配になりました。

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 広場下のビニールハウス植樹地に移動し、果樹を植える場所の穴掘り作業です。防草シートに切り目を入れて植える場所をつくり、ツルハシで固くなった土を耕しスコップで土を掘りました。小石が多く、ツルハシを降ろす手がしびれます。

炎天下のため穴掘り作業だけで大汗をかき、目まいがしてきます。時折、松木川から吹く風が体を冷やしてくれますが、熱中症にならないように水分をとり、交代しながら作業をしました。掘った穴に培養土と黒土、掘り出した砂土を混ぜ、サクランボと洋ナシを植えました。

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 植えた後は20ℓの水タンクから、浸み込むのを確認しながらたっぷりと水をあげました。

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 続いてナツメの幼木を、柚子を植えたビニールハウスに植えました。風が通らないので蒸し風呂状態です。

 

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 時間も11時半を過ぎ、最後のブドウを東側の獣害柵内に植えました。弘永さんが愛情込めて育てた60㎝ほどの可愛いブドウの幼木です。支柱を立てて蔓を伸ばしました。

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 12時を過ぎたので作業に区切りをつけ昼食休憩にしました。小屋に戻り温度計を見ると34℃です。持参した温度計で外気温を測るとあっという間に43℃を超えました。山間部の足尾・松木の里で、体温を超える高温下になっていたことに驚きました。夏場の作業をするときは温度計を携帯しないと命の危険にさらされてしまします。

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 7月に入り、九州、中国、北陸地方に豪雨災害をもたらした梅雨前線は、東北地方に移動し昨夜から秋田県に豪雨をもたらしています。秋田県ファンクラブの船木さん、大山運営委員からLINEで、河川の洪水や内水氾濫、橋が流されるなど被害状況が伝えられました。「異常気象だから、自然災害だから仕方がない」では済まされない、地球温暖化の影響が目に見えて起きています。これまでの「経験」や「常識」に捉われず、「暮らしと命を守る」ためにどうするかを考えなければなりません。足尾の荒廃地を眺めていると、豪雨災害に耐え二酸化炭素を吸収する森を守り、1本でも多く木を植えなければと思うばかりです。

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 午後は、民集の杜西(旧松木の杜)の入口づくりです。西の杜は作業小屋から近い西側に入口がつくられていますが、杜づくりが始まった時に作られた道路沿いの入口は塞がれていました。道路沿いに杜の看板(石)が置かれ、杜の散策をする入口を作り直しました。

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 入口になる柵を外し、折れた支柱に差さえ棒を打ち付け、下側の浸入防止の柵を押さえつける金具を打ち付けました。汗をかきますが、やはり、木々が生い茂る杜の作業は流れる空気が変わります。

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 散策の歩道を下ると右側に、サクラの実生から生えた幼木の密集地に1.2m程のネムノキが生えていました。民集の杜東(旧新松木の杜)のネムノキは、冬場にエサを求めたサルに樹皮を食べられ枯れてしまいましたが、新たな杜の仲間を守るために、冬になる前に幹ガードを取り付けたいと思います。

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 15時近くになり道具を片付け、本日の作業を終了しました。本日の森作業は、済賀、弘永、清水でした。

(報告 清水 卓)

2023年7月15日 (土)

小雨の中、快い汗を流しながら第8回植樹会場の除草作業をする。

 7月 15日、9時から今年度2回目の植樹祭実行委員会主催の除草作業が開催されました。参加者は、市役所の方々や市民の皆さんなど約40名が参加し実施してきました。今回の除草場所は、原町区萱浜地区の「第8回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」会場(令和2年開催)でした。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため3年ぶりの除草作業となり、植樹地の草は伸び放題でした。応援隊から2名と宮城県ファンクラブから林代表が参加しました。

 今日は朝からの小雨模様でした。気温25℃、湿度100%と少し蒸し暑い日でしたが参加者の方々からは「快い汗をかいた」と久しぶりの森作業に笑みを浮かべていました。

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 除草作業開催にあたり、実行委員会より農林整備課 佐藤課長があいさつを述べられ、続いて担当者から作業の注意点が述べられました。その後、除草作業に移り、途中休憩を取りながら約2時間の除草作業を行ないました。今日は福島民報社から取材があり、火曜日の新聞に掲載されるとのことです。

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 除草作業に参加した方に感想をお聞きしました。「初めて除草作業に参加し、苗木を育てるためには除草作業が必要だと感じた。」「今回2度目の除草作業参加で、暑い中の作業でしたが充実感・達成感を感じました。」などの感想が話されました。

 作業終了後、参加者で記念撮影を行ない、2回目の除草作業は無事に終了しました。参加した皆さんありがとうございました。

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 除草作業終了後、雫育苗場に戻り、宮城県ファンクラブから苗木を受け取りました。苗木はヤマザクラ80本、シロダモ80本、アラカシ40本、計200本でした。宮城県ファンクラブの皆さんありがとうございました。

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 次回は、9月2日(土)9時からを予定しています。友人・知人をお誘いいただき、除草作業への参加をお願いします。本日の参加者は、渡部顧問、宮城県ファンクラブ林代表、筆者・岩橋でした。

 (報告 事務局・岩橋 孝)

 

2023年7月14日 (金)

松木川の風に癒されて森作業

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  本日(14日)の足尾・松木は、20℃(8時30分)で風はありませんが小雨が降り肌寒い感じです。9時になり福原さんと本日の作業の打ち合わせで、壬生北小学校の皆さんの植樹地の草刈りと11月3日の中倉山ブナ保護に持参する乾燥した黒土(10ℓ)の保存袋づくりと森びと広場の草刈りです。 

Dsc09355 壬生北小学校の皆さんの植樹地の草刈りを終えるともみじ等の苗木が元気に生長していました。Dsc09370

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Dsc09383   ビニールハウスの中で乾燥した黒土を保存袋に入れ替えましたが、暑くもなく順調に作業が進みました。黒土(10ℓ)を27袋作ることが出来ましたので、紫外線の入らないコンテナ内に保管しました。Dsc09361   昼食後に森びと広場の草刈りを二人で進めました。作業をしていると松木川からの心地よい風で汗をかきませんでした。

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Dsc09400  本日の作業者は、福原さんと筆者(済賀)でした。(報告者:済賀正文)

2023年7月13日 (木)

舎人のスタート心躍る!

本日、小田急相模原から小笠原敏雄さんが、舎人研修に挑戦してくれました、迎えてくれたJR日光駅は清々しい写真風景、街中の気温は23℃でした。Img_20230712084713212_2

しかし、足尾松木沢に着くと34℃の猛暑、早速舎人のマニュアルにに目を通して頂きスタートしました。小笠原さんは若い時に1人で足尾線(現・渡良瀬渓谷鉄道)を乗り歩き旅をして以来、3回目の足尾入りでした。

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苗木や作業に必要な取水口の点検を、蜩が鳴き沢風の涼しさに助けられ進めることが出来ました。

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Photo_8その後、みちくさの周辺を散策すると投函箱にスズメバチが、巣を作っているのを発見し処理をしました。今後周辺を含めて注意をしましょう。

Photo_9小笠原さんからは、大変な舎人任務ですが自然の中で感じる、見る事、聞くことすべてが事務所では味わうことが出来ない事ばかりなので、頑張って進め多くの人達と交流が図れれば楽しみが増えるのではと言って頂きました。ともに楽しみながら進めていきましょう。宜しくお願いします。

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本日の線量:0,101μ?   舎人:小笠原・松井

仲間たちの奮闘に、楽しく頼もしい森作業の一日!

  昨日のうだる様な暑さを忘れさせる、足尾松木沢です。ダムゲートで仲間の到着を待っていると、昨夜の雨のせいか朝霧が発生しています。まるで製錬所の煙突から、亜硫酸ガスの煙が出ているようなシーンにびっくりしました。50年以上前の足尾の世界に入り込んだような不思議な気持になりました。

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 ダムゲートそばのヤマボウシの実が熟し、甘酸っぱい味になるのが楽しみです。
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 打ち合わせでは、大野運営委員から広場周辺の「今後の計画」について提起がありました。それに基づき今日は、桜の木を植える準備(穴掘り・培養土入れ)を行う事に決まりました。

Dscn9127_2 また今日は、東京事務所から小笠原スタッフが参加をしてくれました。事務方が、現場でどんな人がどんな仕事をしているのか知ることは、大変大事なことです。
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 今日の作業を率先して担ってくれた3人は、参加してまだ日も浅いのですが、本当に一生懸命でした。まず

本間さん!
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 そして、田村さん!

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 矢口さん!

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 済賀、柳澤スタッフは、新しく作った果樹園を獣被害から守るためのネット設営の測量を行いました。

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 今日は、桜を植える2か所・20個の穴を掘り、培養土の敷設を行いました。

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 そんな中、培養土が獣被害に遭っていることが明らかになり対策強化処置を行いました。
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 今日は7月13日、足尾町はお盆の入りです。森びとはいつものように、旧松木村の祖先を敬い、その無念さをおもいながら、お墓周りの草刈りをして、花を手向けて祈りました。

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 作業は無事終了し、今後の打ち合わせを行い解散しました。夏の雲が足尾ジャンダルムのシルエットを浮かび上がらせて、私たちを送り出してくれました。

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 本日の作業者は、鎌田、山本、本間、大野、田村、矢口、加賀、柳澤、済賀、

舎人は、松井、小笠原。

報告・橋倉喜一でした。