2023年9月29日 (金)

穏やかな海、秋の訪れ近し森作業

2023929 本日(9/29)は9月最終日の応援隊スタッフによる森作業を行ないました。まだまだ残暑厳しい中、各スタッフは熱中症、コロナ対策予防のため帽子、マスク着用、水分補給することに心掛け9時30分育苗場に集合しました。

2023929_2 岩橋事務局が用意した冷たい麦茶を飲みながら作業の打ち合わせを行いました。育苗場の気温は30℃近くになっていましたが海風によってそれほど暑くは感じられませんでした。本日の作業は、育苗場周辺の草刈りとポット内の草取り、ポット内の追肥をすることにしました。

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<暑さをしのぐため簡易テント内で追肥作業を行なうスタッフ>

2023929_4 2023929_5 <丁寧に心を込めてポット内の草取りに専念する山田・道中内スタッフ>

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 育苗場の表玄関である看板前は、草で覆われていたため草刈り機できれいさっぱり刈り込みました。松林代表はどこでも玄関口といえば、だれが見えられてもきれいさっぱりすることが大事なことであると話されていました。

2023929_8 休憩タイムでは、東城スタッフから今年12月までの事業計画案について話されました。11月のお茶会や12月の年末作業・慰労会の取り組みについて具体的に皆さんと議論を深めあっていくことを確認しました。それぞれスタッフからの意見交換も同時に行いました。今年の暑さによって苗木も弱り私たち人間もバテ気味であった。地球沸騰と言われている中で森づくり(木を植えることの大事さ)活動の大切さを身に染みてわかった。体が動けるうちはみんなと頑張っていくとの決意も話されました。未来の子らにも話しかけ関わりをもって育樹作業を行なってきた森びと宮城県ファンクラブの林代表からの話もありました。応援隊も実行委員会主催の除草・育樹作業を通じて関心をもってこられた育樹ボランティアの人との関わりを大事にしていきたいと前向きな話もありました。「やるのは今でしょ。黙っていては進みませんよ。実行あるのみ」と自分に檄を飛ばし打ち合わせは終わりました。

2023929_9 遮光ネットの活用と草取り、追肥によって元気に育つ苗木たち。本日は、前日の雨によって水撒き作業はやめましたが、今後も暑さのぶり返しもありますので気象情報をチェックし水撒きするようにしました。

2023929_13 本日の参加者は、渡部顧問、松林代表、菅野副代表、山田事務局、岩橋事務局、道中内スタッフ、東城スタッフ、森びと宮城県ファンクラブ林代表でした。暑い中、大変お疲れさまでした。

<写真で見る秋の訪れ近し・・残暑も厳しお互いに体調に気をつけましょう>

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<育苗場のススキの原風景>2023929_15 2023929_16<育苗場周辺の山ぶどう・・美味しそう>

2023929_17<自宅に咲いた珍しい白の彼岸花・・森びと松村宗雄さんからのプレゼントでした。>

                    (報告 東城敏男)  

森びとの心を伝えたい。「こころの園」づくりに汗を流す

 9月28日の森作業集中日。足尾の山々は深い霧に覆われていましたが、徐々に青空が広がりさわやかな秋空となりました。9時30分の気温は23℃でしたが、夏日が戻り、汗ばむ陽気となりました。

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 本日の森作業には13名が参加。舎人担当の2名も合流しミーティングを行いました。

 森づくり事業20年に向けて、森びと広場北側の崩落する危険がある斜面に低木を植え、斜面の補強と松木を訪れる皆さんに森の散策を楽しんでもらえるよう花の咲く低木を植える準備を進めています。

 ミーティングでは、森を構成する木々を守る林縁の低木層・マント群落の役割について高橋森づくりアドバイザーからレクチャーを受け、植栽のイメージを膨らませました。

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  大野さんから本日の森作業が提起され、“みちくさの庭”からアセビを斜面上部に移植することになりました。作業に当たってはアセビを掘り起こす班、移植するための穴を掘り黒土を準備する班、鎌田さんが持参してくれたナナカマド、ミズヒキ(赤)を植える班の3班に分け作業を開始しました。

 舎人の2名は“みちくさ”のオープン準備をした後に移植作業に合流しました。

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  “みちくさの庭”のアセビが密植しており、生長を考えて間をあけて掘り起こしました。

 アセビと柵の間隔が狭く、スコップを入れると石に当たり掘り起こすのも一苦労です。気温も上昇し汗だくになりながら、根を残すように慎重に掘りました。

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 移植する斜面も2m間隔に穴を掘り、黒土を入れて元の土となじませ、移植の準備を行いました。

 掘り起こしたアセビを一輪車に積んで植樹地に運び、順次植えていきました。植樹した後は周りの草を刈りマルチングしました。46本移植することが出来ました。

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 ナナカマドとミズヒキは“みちくさの庭”に植えました。

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 昼食後は、獣害柵で囲われた植樹地内を歩き、「階段脇にはドウダンツツジ、ミツマタは3か所に寄せ植えしよう」、「ヒマワリを植えよう」、「園内の通路脇にはシモツケ植えよう」など、斜面の形状を確認しながら意見を出しあいました。「西側にコスモスを植えれば岩山のジャンダルムに映えるスポットになるのではないか」など、四季折々・色とりどりの花が咲く“松木郷”を想像し、みなさんから笑顔がこぼれました。

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 遊働楽舎“みちくさ”では、午後1時頃、「今日は、小井土さんはいますか?」と二人連れの男性が訪れました。お話を伺うと佐野と足利来られた遠藤さんご兄弟で、2018年にお兄さんが松木渓谷の散策に来た時に舎人の小井土英一さんが対応し、足尾の話しや足尾の山の地図を分けてくれたことなどが話され、感謝の気持ちを伝えに来てくれたそうです。

 当時、小井土さんから頂いた名刺の裏側に遠藤さんが書いた“みちくさの小屋”とジャンダルム方面の山々を書いたスケッチを見せてくれました。そこには「2018.11.11、日、快晴、21℃」と訪問日が記されていました。小井土英一さんが今年2月に亡くなられたことを伝えるとがっかりとなされ、お悔やみを申されました。5年前に舎人で対応された小井土さんの名刺を大切にし、再度訪問いただいた遠藤さんご兄弟に感謝です。おそらく、舎内の丸太に座って「よく来たの―」とお話を聞かれていたと思います。

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 「みちくさノート」には「何回目かの“みちくさ”です いい場所です 足尾は良いところです」と書いてくれました。またのお越しをお待ちしています。

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  終了ミーティングでは、大野さんより北側斜面の植樹地の名称を「こころの園」にしたいと提案がありました。その「こころ」とは、森づくりを行ってきたスタッフ・サポーター一人一人違うのではないかと話になりました。松木の村びとの思いや、AI時代に生きる子供たち・孫たちに残したい自然、負の歴史ではなく未来のために森を育ててきた親・おじいさんの気持ちなど、次回の森作業に各自の思いを出し合うことにしました。

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 15時になっても暑さが残る足尾ですが、赤とんぼが空を舞い、キクイモの黄色い花が風に揺れ、りんねの森の幼木も紅や黄に色づき、草木や生き物たちは秋の訪れを教えてくれます。

 10月の遊働楽舎“みちくさ”のオープン日は11日(水)、26日(木)になります。皆様のお越しをお待ちしています。

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 本日の森作業は、鎌田さん、高橋さん、大野さん、橋倉さん、福原さん、山本さん、本間さん、矢口さん、田村さん、武田さん、済賀さん、山田さん、キンバリーさん。舎人担当は、岩田さん、清水でした。

(報告:清水 卓)

2023年9月27日 (水)

愉しい足尾・”松木郷”を願って初秋の森作業

1 植樹するにはベストな天気の今日(27日)。足尾ダムの葦原を飛ぶアオサギも今までの様な暑い天気ではないので気分が良さそうでした。2

3 今日の森作業は日光市在住の正会員・鈴木イツ子さんが私たちに贈ってくれたカツラ、ブドウ、梅を丁寧に植えること。サポーター・鎌田さんが鈴木さん宅で掘ってきた三本の木を車で持ち込んでくれました。4

5 森づくり事業20年を楽しく迎えられるように、昨年から「森びと広場」周辺の環境を整えてきましたので、今日はその一環の植樹として「果樹園」にブドウを植え、出会いの広場「みちくさ」の窓辺から見下ろせる場所に梅を植え、「森びと広場」には巨木に生長することを願ってカツラを植えました。

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8 日中の気温は30℃以下でしたが、汗で下着が濡れるほどでした。「森びと広場」の渋柿は色づきはじめ、ヤマグリは毬が大きくなり、大野運営委員が植えてくれたコキアが秋色に変わり、モズの鳴き声が足尾・松木渓谷に響いていました。9 今日の作業は、鎌田さん、高橋でした。(報告・高橋佳夫)

2023年9月26日 (火)

都民の声に耳を傾けるべきだ!

「都民の声に耳を傾けるべきだ。何んのための再開発なのか」!主催:こどもの笑顔をつくる神宮外苑考える会

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「明治神宮外苑と気候変動~人新世、脱炭素社会で求められるまちづくり」シン ポジュウムが昨日、新宿四谷地域センターで19時から開催されました。関心の高さを示す通り 100 名の会場は満席でした。Img_20230925190814702_2

主催者は、脱炭素が求められている社会でどの様なまちづくりを行うのか、今を生きる私たちと未来を生きる子供たちのことを考えるのは大人の責務である。

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再開発に反対しているのではない。生態系豊かで 100 年以上培われてきた神宮外苑を再開発の名によって壊されるのを認めるわけにはいかない。国内外からも関心がもたれている。それは世界遺産など文化財に関するユネスコの諮問機関「イコモス」のパ リ本部から事業撤回を求める警告、遺産危機警告(ヘリテージ・アラート)がだされ ました。このアラートは岸田首相をはじめ国交省、文科省環境省各大臣、小池都知事、 各関係区長、4事業者など併せて 18 者に要請書が発送されています。

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この様な状況下で催しされたシンポジュウムのパネラーは、ロシェル・カップ氏、明日香壽川氏、斎藤幸平氏、糸永浩司氏他2名でした。様々な提起を受けデスカッションで出されたのは、「脱炭素社会が求めれれている中で、歴史的価値のある公園を壊し木を伐採することは逆行している」「環境権、自然権を守るために立ち上がろう」「3,5パーセントの人が動くことで行政や事業を変えることができる。他人事ではなく自分事として考え、共に人間は森に生かされていることを訴えて行くべきだ」「マスメディアが余り報道しない中で、昨日のTBSサンデーモーニングの内容は的を得ていて大変良かった」の発言に会場内は拍手の渦、私も同感でした。社会を変えるのは市民、都民、マスコミなどが一緒になって行動することの大切さを学んだ会でした。(東京FC:松井富夫)

2023年9月23日 (土)

一足早い紅葉を発見する森作業

本日の足尾は、涼しく感じました。天気は晴れ間も見せていましたが、小雨が降ったり、止んだりとはっきりしない一日でした。

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二人で遊動学舎=「みちくさ」を開く予定でしたが、雨模様なので森作業に変更しました。今日は先日やり残したみちくさ庭の草刈りと大きくなったアセビやミツマタを移植のために各本数を把握することにしました。

コーヒーを飲みながら、8月に行われた「樹徳高校生の環境学習」のサポートについての話になりました。樹徳高校の生徒の皆さんに「何をつかんで貰うのか」現実をつかんで定めていくキャッチボールが大事なことを森づくりの先輩から学び共有する事が出来ました。

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二人の心が一つになったところで森作業を始めることにしました。先輩が、家の近くの土手に咲いていたミズヒキ数本持ってきてくれました。それをみちくさ庭に仮植えし、アセビとミツマタの本数を手分けして数えました。アセビが約130本、ミツマタが約140本でした。庭の中でも場所によっては、成長が良いものとの差がありました。

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それから、リンドウやヒガンバナなどの回りを丁寧に草取りしました。すると驚きの「発見」がありました。植えていないのに、ミズヒキ(白)やツタが生え、一足早い紅葉を見ることが出来ました。

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午後は、みちくさ庭の草刈りと手前のコキヤが背丈の大きな草に覆われていたので、仮払い機で日に当たるように周りの草を刈ってやりました。

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14時過ぎになると雨が大粒になってきたので森作業を終了しました。帰りに、二人でセンニンソウが生えている所を確認しに行きました。同じ土手の所にミズヒキが沢山生えていました。雨の中お疲れ様でした。


ー 今日の写真 ー

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本日の森作業は、松村宗雄、大野昭彦でした。

<報告者:大野昭彦>