2022年4月19日 (火)

桜満開の中で爽やかに森作業!

    本日の朝の足尾・松木の気温は10℃で、天気は快晴。風もなく爽やかで過ごしやすい陽気でした。

Dsc06149_3    みちくさの桜も森びと広場の桜の満開となり、足尾・松木にも春が訪れました。

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 本日の作業は、松村健さんと2人で、29日の中倉山ブナ保護の準備をしました。これまでの経験から登山口までの道は石ころだらけであり、整備の必要がありましたが、幸い今日は大きな石が道にありませんでした。しかし、枯れ木が数か所道に落ちていましたので、これを撤去しました。これで、当日登山道まで安心して進むことができると、一安心です。Dsc06141

 森びと広場に戻り、ブナの根が露出している部分に置くための植生袋の中にビニールハウスで乾燥させた黒土を入れました。これはこれまでの教訓として、水分を含んだ土は大変重く、ボランティアの方々の負担を軽減するためです。今日は、10L袋を20袋作ることができ、このあと5ℓの袋を20袋作るために黒土入りの10L袋を10袋、新たにビニールハウス内に乾燥させるために土を広げました。

Dsc06140    昼食後は、森びと広場からみちくさに向かう階段の整備を行い、上り下りの負担が少しでも軽減できるように土を除きました。作業をしていると爽やかな風が身体の汗を飛ばしてくれます。大変作業がしやすく作業がはかどりました。

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Dsc06146    本日の作業者は、松村健さんと筆者でした。(報告者:済賀正文)

2022年4月15日 (金)

イオン環境財団設立30周年感謝の会に参加しました

  昨日(4/14)、公益財団法人イオン環境財団「設立30周年感謝の会」が開催されました。1990年に「お客さまを原点に平和を追求し、人間を尊重し、地域社会に貢献する」というイオンの基本理念のもと「水と緑の世紀」になることを願い、イオン環境財団は設立されました。

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 私たち森びとプロジェクトは、NPO時代を含めてイオン環境財団様より助成金をいただき、“山と心に木を植える”活動を支えていただいています。本当にありがとうございます。

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 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、オンラインでの開催でしたので、事務所で『森の木魂』第6号の発送作業を進めながら、参加をしました。20220415_083837

 冒頭の岡田卓也理事長から設立の経緯、活動の紹介や感謝などが語られました。来賓として出席した岸田総理とマハティール・ビン・モハメド元マレーシア首相からの祝辞がありました。続いて、竹内和彦東京大学未来ビジョン研究センター特任教授より「里山の展望~人と自然の共生~」基調講演があり、その後ディスカッションが行われました。また、インドネシアの植樹地や日本各地の植樹地を中継で結び、木々の生長報告や感謝の言葉が語られていました。最後は、6月に退任される岡田卓也理事長から岡田元也副理事長に長年使用されていた鍬を託されました。

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               事務所前の花壇

    30年先を見据えたイオン環境財団の事業には、いのちあふれる美しい地球を、未来の子供たちに健全な状態で引き継ぐために、今を生きる私たちの使命として常に平和を願い、地域に根ざして社会と環境に貢献し続けることが貫かれていると思います。

   森びともイオン環境財団とともに歩んでいけるよう、地道に活動を継続させていきます。

(運営委員・小林敬)

20220412_143057_3事務所近くのハナミズキ

2022年4月 9日 (土)

1か月ぶりの作業を待ちわびていました

 穏やかな晴天が続き、南相馬市の道の駅周辺には鯉のぼりが青空の中で元気よく泳いでいる様子を見て、私たちを歓迎しているくれているようでした。今日の森作業は1か月振りの苗場作業となり、各スタッフも作業前から張り切っている様子がうかがえました。早速、岩橋恵美スタッフが準備したホットコーヒー、うめ茶を飲みながら打ち合わせとなりました。今日の作業は、ポット内の草取り、噴霧器による除草剤散布、水撒き作業をすることとしました。202249_23

202249_24 今回、新たに購入した噴霧器のメンテナンスと除草剤の注意事項について資料を確認したのち作業にあたりました。松林副代表は「絶対に苗木には散布しないように気を引き締め、無事作業が終わりました」と報告がされました。

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 休憩タイムでは、先日のシンポジウムの感想を出し合いました。初めてのオンライン会議に参加して、講演者の熱意やパネラーの取り組み・活動に共鳴し、危機感が一層自分に伝わりました。今後も「山と心に木を植えること」を継続していきたいと、話されました。

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 作業終了後、今回開催する第10回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭会場の小高区塚原地内に全員で行くことにしました。北隣には第7回植樹祭会場(2019年6月2日開催)もありますので、併せて苗木の生長と森の散策をすることにしました。

7_5              奥の森は第7回植樹会場10202249_4

 植樹会場は、すでに重機によって盛土づくりが行われていました。北隣には植樹をしてから3年を迎えようとしている第7回植樹会場がありますので、木々の生長と散策を通じて気が付いたことをお互いに出し合いました。木々が2~3メートル生長し、下草もなく環境が良かったのでは。しかし、小動物によって木の根がかじられて一部枯れていた木がありました。また、鳥や風に運ばれて植樹をしていないキリの木が大きく生長ししていました。ヤブツバキの赤の花が可憐に咲いており、心が癒されたとの報告もありました。

202249_31          かなり目立つ桐の木が大きく生長

202249_32  小動物(ネズミ?)に根をかじられ無残に枯れていた

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 第10回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭(6月5日)の成功に向けて、応援隊は万全な準備体制と全国の植林ボランティアの皆さんと共に成功させていきます。

7202249_3 今日の作業は、渡部代表、松林副代表、小川事務局、山田事務局、岩橋事務局、原田スタッフ、道中内スタッフ、岩橋恵美スタッフ、東城でした。大変お疲れさまでした。(報告・東城敏男)

2022年3月28日 (月)

積雪の多かった今冬。人間の都合の森作業を反省!

 本日は3月27日、朝から気温も上がり、9時の森びと広場の気温は12℃もありました。

 足尾に向かう車の中から男体山がとてもきれいに見えたので、車を道路わきに止めて写真を撮りました。今日も「怪我無く安全」森作業を祈りました。

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 本日は、獣害柵(金網やポール)の搬入があり、8時30分に加賀スタッフがゲートでトラックを出迎えました。森びと広場に到着後、クレーン操作による荷下ろしを4人で手伝い、40分程かかりました。荷下ろしが終わり、運転手さんも一緒に朝のコーヒータイム。話を伺うと、昨日京都を出発し足尾まで一般道を走行してきたとのこと。安全運転で届けてくれたご苦労に敬意払いました。

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  その後、森作業の打ち合わせを行いました。先日21日に、臼沢の森を案内したときに、林内の樹木がシカやサルに樹皮を食われていると報告があり、今日は獣害柵の点検と修繕をすることにしました。


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 森の入り口から少し階段を登ると林内の両側のクリやモミジサクラなどの樹皮が軒並み食べられていました。それも見て、「大きなショック」を受けました。気持ちを抑えながら登っていくと、食害を受けた木々が点在する光景が続いていました。 

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 臼沢の森の上部に到着し点検を始めると獣害柵に大きな穴を見つけました。そのシカの出入り口を担ぎ上げた金網で修繕し、懸案だったJRFU植樹地の尾根側の獣害柵に目の細かい緑の金網を張り付けました。 

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 ここまでウサギが登ってくるとは思いませんでしたが、昨年補植した苗木が食害に遭い、計画した獣害柵点検を新型コロナウイルス感染拡大と降雪で延期した結果、林内の木々が食害を受けてしまいました。

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 西側の獣害柵を点検しながら降りてくるとシカやウサギなどが侵入していると思われる所が何か所かありました。今年は、雪が多く降り、草が食べられなかったので「樹皮」の被害が出ましたが、気候変動が激しくなれば、荒廃地の広がる足尾の森は大きな打撃を受けるのではないかと心配になりました。

 「今年は雪が多いから」「新型コロナウイルスで森作業参加者を制限しているから」という「人間の都合」により、渡良瀬川源流の森を無くしてはならないと反省しました。

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12時30分に作業小屋に戻り昼食をとりました。食べながら、昨日の「脱炭素社会の課題を考えるシンポジウム」の感想などを聞きました。

午後は、新植樹地「りんねの森」の面積を測り直しました。そして、シカやウサギの獣害に合わないように柵を設置するための目安となる杭を四方に打ちました。

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 桜の開花はまだですが、気の早いサルが森びと広場の桜のつぼみを食べていました。人間が食べる桜餅を包む葉はオオシマザクラ、塩漬けした桜の花を桜茶として楽しむなど、「おいしいもの」に我慢は出来ませんが、それを教えてくれたのも森に生きる動物たちだったのではないでしょうか。

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 本日の森作業参加者は、鎌田、加賀、清水、そして大野でした。

(報告 大野昭彦)

2022年3月22日 (火)

大きく生長している苗木に感激!足尾・ふるさとの森を散策

 昨日(21日)は彼岸の中日。「暑さ寒さも彼岸まで」と、先人の教え通りの暖かさでした。ところが今日は、朝から雪が降り大雪模様の一日です。

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 足尾・松木沢を訪ねてくれた登坂さんと桜井さん、一日遅れた「臼沢の森」の散策はこの雪で無理だったと思います。登坂さんは日立市に住む御年80歳を過ぎた「命の森づくり20」というグループのメンバー。足尾での森びとの植樹祭にも何度か参加していただき、南相馬市での鎮魂復興市民植樹祭にも参加されています。

Dscn8060 桜井さんは、群馬県の藤岡市在住で「NPО法人ぐんま緑のインタープリター協会」副理事長をされており、自然に親しみながら学ぶカリキュラムを主宰しています。

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 今回の見学は、小黒運営委員から連絡をいただき準備をさせていただきました。案内をした加賀スタッフと私は、新年度の活動である「森の案内」をイメージしながら案内を行いました。お二人とも森づくりの経験や知識もある方なので、生長した森に入り木々に触れて「何を感じてもらえたのか!」を学びたいと思う案内でした。

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 民集の杜、臼沢の森、臼沢西の森(里親植樹地)を案内しましたが、登坂さんは、名前のごとく臼沢の階段をぐんぐん登っていきます。とても80歳を過ぎているとは思えませんでした。以前、臼沢植樹地最上部に木を植えたそうで、どうなっているか気になっていたそうです。

Dscn8045 ”みちくさ”で今回の感想をお聞きしました。①植えた木が生長していて感心した。②人力による資材の運搬などの苦労が実感できた。③きれいな森が出来て、「密植・混植」の宮脇先生も喜んでいると思う。④シカやウサギの食害もあったが、自然が戻ってきたことだから、素晴らしい。⑤若葉が出るころ、紅葉の頃、また訪ねてきたい等の喜びの声を私たちは受け止めました。

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 私たちは食害対策の検討と、森を案内するための心得を豊かにしていく話合いをつくり出していくことを思いながら、お二人を見送りました。今日の森作業は、加賀春吾、橋倉喜一でした。(報告:橋倉喜一)