2024年5月21日 (火)

足尾・松木郷の森の息吹が元気の素を運ぶ

20240521
 今日の森作業に福原さんがやってきてくれた。筆者とは半年ぶりの再開。足尾町ではニセアカシヤの花が咲きはじめ、渡良瀬川から吹き上げる風にのって甘い香りが漂う。20240521_2「みちくさ」までの途中にある「民集の杜・北」入口で合流した我々は散策路入口で甘い香りを放つ白い花に魅かれ、スマホで花の名を調べ、その花はミツバウツギと分かり、散策路へ導いてくれる低木を植えてくれたスタッフへお礼を言うことした。20240521_3 福原さんはツノハシバミ、福寿草の根、ウツギの仲間の苗をもってきてくれた。それらは「こころの園」斜面に植え、午前と午後にこの斜面の環境を整えた。20240521_4 20年前から育てている「臼沢の森」の中からはエゾハルゼミが鳴きだし、大合唱の練習をしているようだった。作業後、「舟石峠」まで行き、中倉山のブナの様子を望遠鏡で覗いてきた。20240521_5 今日の森作業は、福原、済賀、橋倉そして筆者でした。(報告・高橋佳夫)

2024年5月20日 (月)

松木郷の「森は嘘をつかない」

 今日は、JR労働運動研究会の皆様が足尾・松木郷の森を訪れ、その記念に植樹をしてくれました。団体の皆様は毎年森びとの団体会員として加入して頂いており、”山と心に木を植える”森づくり運動にご理解・ご協力を頂いております。

Dscn0917

 大粒の雨が降っている中、ご一行は10時半頃に遊動学舎「みちくさ」に到着。森びと副代表・清水より皆様へ歓迎のあいさつをさせいただきました。雨が小降りになってきところでご、一行は民集の杜(北、東)の観察に向かいました。

Dscn0942

2005年から植えてきた木々が大きく生長している森(杜)を観た皆さんからは、「大変な苦労で森がつられた」、「もっと評価があって良いのでは」、「自然環境問題にしっかり向き合っていくことの大切さが分かった」、「継続して取り組んできて良かった」などの感想をいただきました。Dscn0935

森の観察後には、170cm程のイチョウの木を記念樹として植え、次世代のいのちと生活を支える大木になってほしいことを願いました。

Dscn0945

Photo
その後、少しの時間ですが意見交換をしました。その中では、人間社会と自然環境が厳しい状況にあって、20年間で育て上げている森は私たちにとって自信が持てる森になっている。これからも出会いを大切にして、森づくりと人間の関係づくりを継続していくために心をひとつにしていくことができたように感じます。山と心に木を植えて人は育ち、森に恩返しをする人には森が加勢するという、「森は嘘をつかない」ということが実感した一日でした。

Photo_2

JR労研の皆様は、松木郷の森を歩き、樹々を観て、森の息吹を体感して、そこで感じたことを次世代を生きる方々に伝えることの大切さを感じて帰ったのではないでしょうか。皆さん、足尾の松木郷の森を観察していただきありがとうございました。

本日のサポートは、橋倉、清水、済賀、髙橋、そして大野でした。

<報告者 大野昭彦>

2024年5月19日 (日)

あぁモッタイナイ

この日も朝から25度近くで昨日とあまり変わらない気温でしたが陽が射していないせいかとても過ごしやすい一日でした。風も本当に気持ちが良いです。

R0000764

午前中は人影がなかったため、最初の植樹地である臼沢を登ってみました。木々はずいぶん成長していて森然としています。時折キビタキか何かが美声を響かせていました。動物のムッとするような濃い匂いがします。シカが2頭柵内に侵入してていて、近づくとすごい勢いで逃げて行きました。柵に体当たりしているので少し可哀そう。とはいえ、シカさえ入らなければもっと順調に森になっているのですけどね。

R0000783

R0000791_2

きちんと守られた柵の外と内ではこれだけ植生が変わります。柵の中はこれだけ青々としているのに対して外側は寒々しく砂場のようですもんね(みちくさの隣りの斜面地)。こちらは今後どうなっていくのか楽しみですが、臼沢のほうはちょっと対応が必要ですね。

R0000808奥が柵内、手前が柵外


群馬から来たという釣り人が2名通り過ぎて行きました。今日の釣果は3匹、ヤマメにイワナが釣れたそうです。残念ながら立ち寄ってはくれなかったですが・・・。その後4名のクライマーが通り過ぎましたが。こちらも声をかけたものの立ち寄ってもらえず、残念。帰りはいろいろ予定があるでしょうしね。敷居が高いとか入りづらいわけではないと良いのですが。

R0000803

R0000799

中倉山に行く数パーセントでもこちらに来てくれたらいいのですけどね。今日も駐車場は満車でしたから。ハイキングコース(舎人オープン)がゲートのあたりでもわかるようにできたらいいのかも。

R0000809

こんなに気持ちいいところもそうはないですよ。あぁモッタイナイ。(舎人:橋倉、小黒)


民集の杜の近くでアナグマが目の前を横切りました。相変わらず鈍いやつですが、どうしてこんな平和な生き物が生き延びられてきたのかが不思議です。どんな生き方をしているのかちょっと調べたくなりました。

R0000805

新緑から、深い緑に模様替えする足尾・松木沢

昨日(5月18日)の足尾は快晴・無風。雲ひとつ無い青空が何とも言えない気持ち良さです。朝9時の気温は25℃、暑くなりそうです。

Dscn9816

Dscn9814

ただダムゲートの駐車場は満杯、路上に駐車する車がどこまでも続きます。(両側ではなく片側駐車)

「みちくさ」までの道のりで、中倉山を目指す3組・7人の皆さんに「ルートの間違え」を教えてあげました。仁田元沢と松木沢の分岐点に良くわかる看板が必要ですね。

Dscn9823 

今日の舎人当番は、坂口スタッフと私。坂口さんは東京事務所の事務担当をしており、舎人は今日が初めて。オープンに向けての段取りをマニュアルに沿って行っていきます。

Dscn9817 

森びと看板前での放射線量測定を行い、近くで動物の観察をしている皆さんにご挨拶。顔を覚えてもらうことからスタートです。

森びと広場や、みちくさの庭などの花や木々の名前も覚えていました。東京の母娘が最近植樹したキバナフジの名前も覚えたようです。

Dscn9826

Dscn9819

Dscn9818

今日の「みちくさ」来訪者は8人でした。午後2時頃になってウメコバ沢まで行ってきた埼玉県北本から見えた4人。そしてジャンダルムに登頂した群馬県の女性2人と男性1人のグループ。それに、コロナに罹り重体となり生還した男性と、次々に来訪されました。

Dscn9833

Dscn9834

お話を充分聞けなかったり、記念写真を撮れなかったりしてしまい失礼しました。

昨日は来訪者の無い時間に、広場につながる道路の修繕を行いました。動物が体をこすりつけて出来た大きな穴を埋め戻しました。数日前に斎賀スタッフが手を入れた場所ですが、必要に迫られた動物たちによって、瞬く間に穴が空いてしまいます。

Dscn9827

Dscn9828

Dscn9829

坂口スタッフは、初めての舎人を無事終えて少しほっとしたようです。ご苦労様でした。森びとの旗と「みちくさ」がオープンしている目印に置いてある道端のコーヒーカップを片付けて本日は終了しました。足尾ジャンダルムを背にして私たち帰路につきました。(舎人 橋倉、坂口)


2024年5月16日 (木)

エゾハルゼミとオオルリの鳴き声に癒されて森作業

 5月16日、足尾松木の天気は小雨、気温は13℃、少し肌寒く感じます。Img_0004 今日は、JR貨物労組の方9名が参加してくれます。貨物労組が植樹した苗木はウサギの食害でなかなか育ちません。そこで、食害防止の幹ガードを付けることにしました。前段で、幹ガードを切り、鉄筋を60本を背負子に取付、ヘルメットを準備しました。

Img_0002

Img_0003 

Img_0006 9:30大野さんの座長で、それぞれ自己紹介を行った後、先日調査をし、苗木の頭が食害にあっていますが、下から新たな芽が出ている木に目印のテープを巻いたものが80本あり、それに幹ガードを巻くことと作業説明がありました。 

Img_0011 出発前の元気なうちに、これから登る「臼沢の森」をバックに記念写真を撮りました。天気も、雨が上がり青空が覗いてきました。

Img_0017

Img_0016 鉄筋20本と幹ガードを付けた背負子は、結構重くずっしりと肩にくい込みます。日頃の運動不足がたたり、途中で休みをとり、呼吸を整えゆっくりと登っていきました。Img_0023

Img_0025

Img_0031 植樹地に着くと、先日階段を作ったことに気づき、貨物労組の人たちは「登りやすくなった」と喜んでいました。その後、筆者加賀が幹ガードの取り付け方をレクチャーして、作業に取り掛かりました。Img_0033

Img_0034 急斜面では、足をを滑らせ尻もちを着く場面もありました。Img_0039

Img_0045 1時間半ほどで64本の苗木に幹ガードを付けることが出来ました。20本ほど残りましたが、鉄筋・幹ガードが足りなくなり作業は終了しました。Img_0055

Img_0051 下山途中でオオルリの綺麗な鳴き声がしていました。鳴き声すれど姿見えずで残念ながら写真は撮れませんでしたが、目を上に向けると新緑が目に優しく輝いていました。Img_0029

Img_0061

 昼食後には、2本のイチョウの木を記念樹として植えました。
Img_0068

Img_0076

Img_0085 貨物労組、中島さんから美味しいコーヒーを頂きました。有難うございました。Img_0064 最後に意見交換を行い、秋には草刈りに来ること、今日の参加者がそれぞれ一人を連れてくることなどの決意が述べられました。帰途に着くころには、空が晴れ上がり、エゾハルゼミの鳴き声も聞こえ始め、松木郷は確実に季節が移り替わっていることを実感しました。

Img_0099 

Img_0066 本日の作業者は、JR貨物労組関東地本の永島さん、菊地さん、東條さん、中島さん、池田さん、根岸さん、小室さん、稲葉さん、秋元さんと森びとから、橋倉さん、大野さん、清水さん、筆者加賀でした。お疲れさまでした。(報告:加賀春吾)