2025年2月 7日 (金)

「冬の森作業」は、楽しからずや!

 今朝(2月7日)の足尾・松木沢、気温はマイナス3℃で曇り空。6日に降った雪が残り、ダムゲートを過ぎると道路は凍っていました

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Dscn3570  今日は濟賀スタッフの呼びかけで、3人での森作業です。①午前中はビニールハウス・Bの整理と、作業詰め所入り口のすべり止めの設置。②午後は「エコ散歩in足尾」で使う銘板(樹木の名前が分かるような)作製を行いました。

Dscn3573  雪が時々降る生憎の天気の中、普段の森作業ではあまり経験しないような作業でしたので、楽しい体験ができました。①の作業では、西側にあるビニールハウス・Cが間もなく撤去されるので、風雨を直接受けるようになる事を意識した修繕でした。作業詰め所の入口のコンパネ部分がガタつき、雪で滑りやすいので緑の亀甲金網を張りました。ガタつきもビスで止め安全に出入りが出来るようになりました。

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 午後の銘板つくりはとても楽しいひと時でした。3人で意見を出し合い、より良いものを創り出すという当たり前の手法ですが、その事を思い出させてくれた森作業でした。

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 作業的には、バーナーで焼いて布で拭いた後、紙やすりを木片に巻いてこすりあげたシンプルなものです。写真のように渋さを感じますし、腐食防止にもなります。出来上がりを見て3人とも大喜び、氷柱(つらら)が下がる作業小屋を達成感が埋め尽くしました。

Dscn3577  今日は、梅沢(水源の沢)の工事をしている大川建設の駒形さんが、工事進捗状況を伝えに寄ってくれました。今日から新しい排水路の掘削が始まったとのこと、工事車両の駐車で「もりびと広場」の利用は無くなった事などが伝えられました。ありがとうございました。

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 1日中氷点下の天気でしたが、帰るころには青空が見えてきて、やりがいを感じる心を弾ませ家路につきました。今日の森作業は、山田、済賀、橋倉でした。 (報告は橋倉喜一) 

2025年2月 5日 (水)

「みちくさ」の楠のように生きて立つ!(カルタ調)

  2月3日は立春、1月はアッという間に過ぎてしまいました。各県ファンクラブの皆さんに新年のご挨拶も出来ず申し訳ありません。栃木県ファンクラブを代表して、本年も宜しくお願いいたします。

Dscn3558 足尾では、2月2日に5cm位の積雪がありました。松木を訪れる皆さんとの交流の場「みちくさ」も雪化粧です。その入り口に楠(クスノキ)が緑の葉を輝かして生きています。楠はその字の通り、関東以南の比較的暖かい地域に生息しています。このクスノキには北限で標高700㍍程の地で生きています。昨年まではワラや寒冷紗の囲いで冬を乗り切ろうとしましたが、すべて枯れてしまいました。しかし、故・宮脇先生の言う「木は根、根は土がいのち」の教えの通り、暖かくなると新しい芽を吹いて数年間も生きてきました。

 今シーズンは枯れることも覚悟して防寒対策を止めました。根元にもみ殻を撒いただけですが、写真のように今も元気です。これを見たスタッフたちからは、「温暖化で気温があがったから」「木も生長して寒さを克服することを学んだから」「日光を浴び光合成ができるようになったから」等々いろんな意見が飛び交いました。いずれにしてもクスノキの自然環境への適応に驚きながら、私たちは観察を続け、「松木郷」のシンボルツリーになれるように願っています。

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 東北のファンクラブの皆さんは今、大雪と闘っていることと思います。このクスノキと共に頑張ってください。さて今年は、「森びと20周年記念」を迎えました。運営委員会からいろいろな催しや取り組みが出されてきました。それらの取り組みを進めていく大前提は、「森びとを今日まで支えてくれた、全ての人々に対する感謝の気持ち」だと思います。そして、「それに報える取り組みをみんなで作り出し、これからの20年の出発点にする」ことが必要だと考えています。

Dscn3556 栃木県ファンクラブはそんな思いを胸に、この1年を歩みます。具体的には①4月の足尾町民を招いた松木の花見会、②5月から始まる「エコ散歩in足尾」③田中正造の半生を描いた「襤褸の旗」(らんるのはた)の上映会④日光・板橋の城山植樹地の整備(地元の大和木材・福田社長が杉・檜の山を伐採し広葉樹の森を作りたいと、森びとに土地を貸してくれ、約1、000本の苗を植え今年は5周年)などの取り組みを予定しています。こんな活動を経て次世代の森びとへバトンタッチ出来ればと思っています。                     森びと栃木県ファンクラブ  代表 橋倉喜一

 

2025年2月 1日 (土)

「温暖化」は止まらない

 1月19日の日経新聞1面に「集中豪雪」という言葉が出ました。集中豪雨という言葉は最近では残念ながら頻繁に見聞きしますが、集中豪雪は初めて。年末年始には青森県を中心に大雪が降り、落雪、除雪などに関連して7人の方が亡くなっています。

 日本列島の冬の降雪は、日本海の水蒸気を含んだ西風が、脊梁山脈にあたり雪を降らす仕組み。温暖化により海水温が高くなると水蒸気の量も多くなり、雪の量も増えます。

1 日経新聞1月の記事

 私の住んだことのある降雪地域は、北見、帯広、札幌、日高、山形、日光、長野の7カ所。場所ごとに特徴のある冬を過ごしました。帯広では家の中でコンセントが凍り、札幌では電信柱に車が登り、北見では2004年1月の「北見豪雪」。3日間で113㎝も積雪が増え、最深積雪は171㎝。市民生活は完全に止まりました。

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室内で凍り付くコンセント 爆発しそう

 また、山形の雪は特別で、なんといっても重たく、粘つく雪が降ります。普通、道沿いのガードレールは車がぶつかり曲がりますが、山形では支柱の間で縦に曲がります。粘る雪が解けるとき、その沈降力で引き下げられるのです。ちょっと想像しにくいでしょ。残念ながらその写真はないのですが、雪の粘りがわかる写真を。

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軒先でカールする雪 粘りが強いので軒先から滑っても落ちない

 千葉へ来てからウインタースポーツはご無沙汰していますが、スキーができなくなるとかの問題ではなく、まさに生物の生存の脅かされるのが、地球温暖化問題なのだと思います。

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1月の日経新聞記事 海の生態系はかなり危ない

(運営委員・井上康)

2025年1月30日 (木)

冬の森作業と松木川沿いの氷瀑

Dsc00456 本日(1月29日)、足尾・松木は晴れですが風が少しあります。気温は、0℃(9時)でした。

Dsc00438 10時になり本日の作業打ち合わせで午前中は、作業小屋裏の幼木の幹ガードの交換。午後は、松木川上流の氷瀑の確認です。

Dsc00439  幼木の幹ガードの交換は、7本をスチール製に交換できました。幼木の周りの地面を平らにするのに大きな岩があり協力して岩を移動しました。 

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Dsc00443 松村宗さんが、Aコンテナを開けた時に扉がスチールの幹ガードに当たってしまうのでコンクリートの排水溝を扉止めに設置してくれました。これで安心して扉を開けることが出来ます。松村さんありがとうございます。

Dsc00444 早めに昼食を済ませて、松木川の上流に向けて徒歩で進みました。進むとすぐに、「ジャンダルム」がすぐ目の前に現れました。

Dsc00446 更に進むと、一部に残雪があったり雪が凍って滑りやくなっている所もありましたので歩幅を小さくして歩きました。

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 ウメコバ沢に到着しましたが、滝の水量が少なく氷瀑が少ししかありませんでした。今年は、雨や雪が少ないの十分な氷瀑にならないのかと話しました。

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 作業小屋に15時30分に到着して家路に着きました。

 本日の作業者は、松村さん、橋倉さん、矢口さん、山田さんと筆者でした。

                           (報告者:済賀正文)

2025年1月28日 (火)

あたたかな陽ざし感じ森作業

本日の足尾は、9時30分、気温0度、風も弱く少し暖かく感じる一日でした。今年初めての臼沢の森の獣害柵点検を行いました。

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清水スタッフが責任者になり、臼沢の森とその一角にある「貨物の森」、さらに臼沢西の森(里親植樹地)の獣害柵点検・修繕作業を3組に分かれて行いました。

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一組、清水スタッフ、加賀スタッフ、柳澤スタッフ、田城スタッフの4人は、臼沢の森をシカやサルなどから樹木を守っている獣害柵の点検・修繕を行いました。臼沢の森全体を点検することはできませんでした。西側斜面のJR貨物植樹地の手前の柵の柱が根元から折れているところがあり、角柱を外して単管パイプを指し直して獣害柵を取り付けました。その後、単管パイプに角柱を縛り付け、獣害柵の上に張られたワイヤーを角柱に縛り柵が下がらないように直し、緑色の亀甲金網を下側に張りました。


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二組の済賀スタッフ、坂口スタッフは「貨物の森」を点検しました。ここは、獣害柵があるのですが、植えた幼木がシカやウサギなどの食害にあってきました。それでも、春になると幼木の根元から芽吹いて太陽に向かって生長しようとしていました。その小さな芽を大切にしようと、昨年から各木々に幹ガードを取り付けました。その甲斐もあってか、大きく生長していました。幹ガードが無いものはサルなどによって木の皮が食べられたものもありました。森の中に入られないように亀甲金網を取り付けました。

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三組の山本スタッフ、橋倉スタッフ、林子スタッフ、そして大野が臼沢西の森に行きました。先ずは、手分けして獣害柵が壊されていないかを点検しました。それから柵の外側と内側に分かれて、壊れた個所を柵の内と外から一緒に修繕しました。急斜面ですので、登りも大変ですが、下りでは「膝が笑」いそうになりましたが踏ん張って、7か所程、曲がった柵の戻し、折れたポールの取換え、金網の修繕などを行いました。帰り道にフキノトウが出ていたことにみんなが「ワァ~こんなに早いの」と驚きました。

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臼沢西の森の出口付近の柵も壊されていました。そこで、一組の4人の皆さんと一緒になり柵を修繕しました。また、通り道近くに突き出ていたエル型鉄骨が危ないので、みんなで怪我しないように直しました。すでにその時12時50分を過ぎていました。

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昼食をとり午後は、柳澤スタッフから、シニアボランティアに向けの健康に優しい「カルタ第3弾」の発表がありました。森びと20年の活動で、長年森づくりに尽力してきた森ともを労う心配り、情熱に驚かされました。その後、田城スタッフから、森びと「20年の動画」作成の過程が紹介され、意見交換しました。

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本日はお疲れ様でした。

本日の森作業は、清水、加賀、済賀、田城、柳澤、坂口、林子、山本、橋倉、そして筆者大野でした。

<報告者は大野昭彦>