2025年4月27日 (日)

名残の桜・八重桜と鮮やかな新緑の松木郷へ!

Dscn9790

  名残の桜の松木郷。しかし、25日行われた「足尾町民のお花見会in松木」の賑わいがあたりに漂っています。

Dscn9800

 朝の気温は13度でしたが、日中は23度になり汗ばむ陽気です。サルの群れも冬から夏になったような陽気に戸惑っています。

Dscn9848

 今日の「みちくさ」には2組の皆さんが来訪しました。11時30分頃に来られたお二人の第一声は、「あの黒いものは何ですか?というものでした。「カラミというもので・・・・」という説明をしますと、納得をしました。矢板から来られたお二人ですが、ここまで来たのは初めてとのことで、森づくりの話をすると、喜んで激励をしてくれ、カンパまでいただきました。

Dscn9853

 次に来られたお二人は東京から来られたお二人で、写真を見てもわかる通り、足尾ジャンダルムをアタックした帰りに寄ってくれました。このお二人も「カラミ」について質問をしてきました。初めての人には、「不思議な光景」に見えるんですね。「秋に又来ます!」と元気に戻っていきました。   

Dscn9851

 まだまだ頑張って咲き続けている桜もありますが、これからの桜もあります。下の写真のような八重桜です。新緑に映える桜を見においでください。「みちくさ」でお待ちしています。Dscn9859

 今日の舎人は、清水、橋倉でした。(報告は橋倉喜一)

2025年4月26日 (土)

まさにみちくさの周りは春真っ盛りです!!

今日は朝から晴天で心地よい風が、「みちくさ」の周りを爽やかに吹き抜けていました。ゴールデンウィークの幕開けにふさわしい松木郷の「みちくさ」とジャンダルムの景色です。

P1010544 まさに春が真っ盛り!!。満開のユキヤナギです。

P1010576_2

「みちくさ」オープンの準備を済ませて舎人2名と森作業者3名が作業の打ち合わせ。

P1010545

 その後、森作業メンバーは下記写真の急斜面の階段と土留の修復に汗を流しました。

P1010567

 舎人は、「みちくさ」に立ち寄る方を待ちました。橋倉さんは側溝の落ち葉拾い、その落ち葉は土と混ぜて耕しました。そこに植えられていたニラをきれいに整えて植え直しました。P1010556

P1010555

P1010560

 昼頃になると風が強くなり、しだれ桜の花びらが舞っていました。そこに訪れてくれた方は、昨日の「花見の会」に参加できなかった町民のOさんでした。「サクラをぜひ見たい」と来てくださり、「苔テラス」に咲くシダレザクラに感動したOさんは「次は子どもたちを連れてきたい」と、話しをしていました。その桜の様子を写真に撮っていきました。

P1010563

P1010565

P1010568_2

Oさん、ありがとうございました。その後、とても天気が良いので外に出て、明日の作業の打ち合わせをして本日の舎人は終了しました。本日は、お疲れ様でした。本日の舎人は橋倉、山田。森作業者は、済賀、武田、田城でした。(報告は山田)

2025年4月25日 (金)

桜の花びらの様に、笑顔、笑顔、笑顔!

   朝一番の仕事は、カーテンを開け今日の天気を確認しました。曇り空、気温は6時で16度。地面が濡れていて、雨なのか?と思いましたが夜半に降った名残でした。

 今日(4月25日)は「足尾町民の『お花見会』」、降らないで!と祈りながら、集合場所の赤倉ロータリーに向かいました。

Dscn9847   松木方面を眺めると、精錬所の煙突から煙が立ち上っているような霧が、横切っていました。

Dscn9805   集合時間前にスタッフと、お手伝いに駆けつけてくれた女性二人が今日のスケジュール再確認の打ち合わせに入ります。

Dscn9802

Dscn9804   参加者の到着を待つ間に、町民のTさん(第1回の花見会に参加)が、「山神祭」がどのように行われてきたか、話をしてくれました。

Dscn9809_2   10時30分には、20名の参加者、7名の森びとスタッフが「みちくさ」を目指して松木沢に入ってゆきました。そして予定時間より少し早くセレモニーが「苔テラス」で開催されました。

Dscn9810   田城運営委員の司会で清水副代表の歓迎のあいさつ、つづいて簡単な自己紹介を全員が行いましたが、昔の「松木沢」を知っている方々からは、「松木で花見が出来るようになったなんて思いもしなかった!」と驚きの声が上がりました。

   その後散策に移り、スタッフが手分けして町民の皆様を広場、果樹園などまでご案内しました。

   12時30分過ぎになって、山田組会長の乾杯の音頭を受け。昼食・懇談に入りました。

多くの皆さんから、「差し入れ」があり”豪華な昼食を堪能しました。特に驚いたのは、けんちん汁を作ってくれたTDは、深夜1時から作り始まったとのことで、感謝で頭が下がりました。

Dscn9837   昼食後、「お花見会」の感想や、これからの足尾町町民として、何をしていけば良いのか?等など活発な意見が出されました。その中では「こんな素晴らしいところを、もっと多くの人に伝えるべき!」との提言が出され、一同うなずいていたのが印象的でした。

Dscn9843

Dscn9812

スタッフのみんなも、「20周年の記念の年に、良い『花見の会』が作れた」との声を聴けました。なんと言っても、町の人と一緒に創り出せたことが一番心に残った一日でした。

きっと今後の広がりを創り出せる一日だったと確信できました。

Dscn9846

 今日の催しを手伝ってくれた町の人はT夫妻、Mさん、スタッフは、清水さん、田城さん、大野さん、大山さん、済賀さん、山田さん。報告は橋倉でした。

 

 

2025年4月24日 (木)

気候危機に向き合う生活を考えるシンポジウム開催①

 4/20、一般財団法人日本鉄道福祉事業協会と森びとプロジェクトは共催で「気候危機に向き合う生活を考えるシンポジウム」を開催し、東京都品川区の目黒さつきビルとZoomによるオンライン形式で開催しました。

20250424_201328

 司会はJR東労組本部で書記をしている飯田麻美子さんが務めてくれました。

Dsc09067

 主催者あいさつに立った森びとプロジェクト桜井勝延代表は「原発を止めるということから全く外れてしまい、原発を再稼働したり、新たな原発を作るという方向に日本政府は舵を切ってしまいました。これは被災者はもちろんですけれども、暮らしや命がぞんざいに扱われてはならないことを、このシンポジウムを通じて共有していただければと思います。同時に、本当に原発を再稼働することが地球温暖化や気候危機に対する方針として正しいのかということについても共有していただきたいと思います」「私たちが今生きている地球を壊しているのは人間の生活です。アメリカのトランプ大統領のように気候変動とか二酸化炭素の問題は問題がないという極端な見解を持った国家指導者が出てくると、世界中の人たちまた生物が、命あるものが危機に陥るわけです。私たちは今ある現実、今進んでいる気候危機を共有することで、自分事として捉え、この気候変動に対して取り組みをしていかなければならないと思います」等が語りました。1745490756139 その後、4名からそれぞれの立場・現場から問題提起をしてもらいました。

 1人目は東京都でマンションにお住いの奥村隆夫さんより、「気候変動に対する体験と対処・対応の限界」について報告をもらいました。2019年10月に発生した台風19号により川崎市武蔵小杉のタワーマンションのライフラインが水没し、電力・水道の機能が停止し、完全復旧と対策には1年間要しました。この出来事を自分事として捉えて、自宅のあるマンションが浸水した時の危機感から出発し、調査を開始するとともに自治体への要望やマンション居住住民へ呼びかけて対応策の検討をしてきたそうです。そして、異常な気候変動に危機感を感じている人々や組織体はたくさん存在するので、互いから学び、協力・連帯することが大切であることが語られました。Dsc09017

 2人目は、秋田県のJRで働く高橋淳さんから、今年の秋田県の県北地域と青森県の津軽地区は過去最大の大雪時の現場の様子が報告されました。「2月22日22時から明朝5時までの間で、秋田県県北地区の普段雪があまり降らない所で大雪となりました。私も当時当直で、二ツ井という駅では 1時から5時20分の間で88cmの積雪を記録していました。当時の新聞でも大雪の記事が大きく掲載され、中には線状降雪帯が発生したとも書かれていました」「これは倒木の写真ですが、陣場~津軽湯ノ沢間という秋田県と青森県の県境のところになります。倒木あるいは線路支障しているのが2日間で166本確認されました。また、切断作業中に腹部に倒れてきて肋骨を骨折する二次災害も発生させてしまいました」「今回の雪害は、死者が出なくて良かったと感じます。ライフラインが断たれてしまうことは想定しましたが、運良く短時間で復旧となったことや、高齢者住宅での屋根の雪下ろし作業が行われず倒壊してしまうこともなく、結果から運が良かっただけとしか思えません。また、鉄道の運転再開が一番遅かったのですが、鉄道以外の交通インフラも運転再開までかなりの時間を要しておりました。道路ももちろん通行止めとなり、そういう環境で生きるためにどうするべきか改めて考えさせられました。こうするべきという明確な答えが出なく、もどかしいとも感じます。これからもこのような災害級の大雪は発生するものと想定し、構える・備えることをしていきたいと思います」等が語られました。

Dsc00461_4

 3人目は、茨城県利根町で農家をしている齊藤博道さんから「実際大規模化している農家にとっては補助金を使って、その飼料米を作ればある一定の金額が保証されるという制度があります。しかし我々小規模農家っていうのはほとんどが飼料米を作らず、食用米を作っているのが現状なんです。実際、食用米が今まであまりにもコストに対して、見合わない金額で秋口収穫を経た時点で、農協さんや集荷業者にとって買い取られるという金額が、マイナスになっていたのです」「我々小規模農家がこの国は今までも支えてきてるのが現状だと思うんです。本当に小規模農家が本当に今後減少していけば、必ず日本はもう食糧危機目前に来てるなと実感しているんです」「私の場合、単なる米の生産だけじゃなく自分で営業努力しながら、個人のお客さんとの繋がりを作りながら、直販っていうスタイルを確立してるがゆえに、何とか継続しているのです。野菜農家とか米農家と直接繋がって信頼できる人間関係を作りながら食料を調達するっていう時代になるのが理想的なのかと思います」等が語られました。

Dsc09038_1

 4人目は、若者気候訴訟原告団の時任晴央さんから、相次ぐ森林火災・森林伐採の報道を見て、将来への不安を感じて気候変動に関する活動を始めた経緯が語られました。そして、昨年8月に14歳から29歳の若者たちが日本の主要火力発電事業者10社(CO2排出の30%を占める)を相手取り、1.5℃目標と整合する科学と国際合意の水準での排出量の削減を求めて、名古屋地裁に訴えました。シンポジウム参加者に最後に訴えたのは「私よりも後に生まれた世代がかつての地球の現状を知り、私になぜ何もしなかったんだと問われる時が来ると考えると絶望します。気候危機が二度と止まらない日がやってくることを想像すると、生きていく自信がなくなります」と、原告からの意見陳述での言葉が紹介され、参加者の心を熱くしました。

Dsc09099_1

 ②に続く…

(運営委員・小林敬)

2025年4月23日 (水)

「母なる森」への生長を願い「臼沢西の森」に苗木を補植

 4月22日(火)、足尾・松木郷の天気は晴れ。9時の気温は17℃、昼過ぎには21℃に気温も上昇し、桜も一気に開花しました。今日は花見を楽しみながらの森作業となりました。

Dsc093751

Dsc09224

 朝のミーティングで大野さんより、午前中は「臼沢西の森」に「里親植樹」で植えた幼木が落石やシカ、ウサギの食害にあい枯れてしまった115本の補植と食害防止ネットを張る作業を行い、午後は、道具や資材を保管するビニールハウスの、劣化して破れたシートの交換を行うことが提案されました。

 任務分担では、補植箇所をチェックし苗木を置く作業を加賀さん、橋倉さん。補植を大野さん、栁澤さん、本間さん、田城さん、田口さん、筆者の6人、記録の撮影は林子さんです。

Dsc09242

 さっそく、補植用の苗木と食害防止ネット、ハンマーや針金などの道具と資材を軽トラに積み込み「臼沢西の森」に向かいました。

Dsc092311

Dsc09254

Dsc09266

 背負子で苗木や食害防止ネットを荷揚げし、作業に取り掛かりました。臼沢西の斜面に登ると松木の森が一望でき、民集の杜や広場の桜が良く見えます。

Dsc09270

Dsc09273

Dsc09275

Dsc09280

まず、加賀さんと橋倉さんが補植場所に苗木を置いていきます。

Dsc093021

 植樹メンバーは、表土が薄く砕石の多い植樹地にスコップで穴を掘り、黒土を入れて元の土と攪拌し「しっかりと根を張れよ」と願いながら苗木を植え、松木川からの強風に負けないように幹を篠竹に縛りました。

Dsc09285

Dsc09342

Dsc093541

Dsc093371

 食害にあった幼木の根元にはコロコロとしたウサギのフンがたくさん落ちています。時間が経過して薄茶色になったものや、濃い緑の新しいものと、今も森の中に隠れているウサギの存在が確認できました。

Dsc093171

Dsc093131

Dsc09322

 猛禽類に襲われたのかヤマドリの羽毛が残されていました。

Dsc092981

 苗木を置き終わった加賀さんと橋倉さんは「今度は食べさせないぞ」と、食害防止ネットを植え終わった場所に置いていきました。

Dsc093391

Dsc09346

 気温が上昇して汗も吹き出し、休憩と水分補給を取りながら植樹を行ないましたが、少人数での苗を植える作業は思ったより時間がかかり、13時に下山し遅い昼食をとりました。

Dsc09341

Dsc09359_2

Dsc093511

Dsc09411

 午後の作業は2班に分け、臼沢西に補植した苗木の食害防止ネット張りを大野さん、加賀さん、橋倉さん、本間さん、田城さんで行い、ビニールハウスのブルーシート交換を柳澤さん、本間さん、筆者で行いました。

Dsc09220_2

Dsc09466

 食害防止ネットは、苗木の大きさに合わせ、長いもの、短いものを50枚用意しました。

 特に桜は樹皮まで食べられてしまうため、ネットが倒されないように鉄筋をしっかりと打ち込み張っていきました。

2504223

Dsc093301

 ビニールハウスは、透明のビニールがないため、約8m×6mのブルーシートをかけて、風であおられないようにビニールハウスバンド(紐)で止めていきました。

Dsc09459

Dsc09463

Dsc09470

Dsc09489

Dsc094051

Dsc094031

 作業は16時頃までかかり、ネット張りを終えた臼沢西の森から「やったぞー!」の歓声が聞こえてきました。

2504222

 道具を片付け、ミーティングを行って本日の作業を終了しました。皆さん、お疲れさまでした。

 帰りは、サルが見送ってくれました。

Dsc095071

 本日の参加者は、大野さん、橋倉さん、加賀さん、本間さん、栁澤さん、田城さん、林子さん、田口さん、筆者・清水でした。

(報告:清水卓)