2021年4月30日 (金)

間もなく新緑が輝く足尾の山の森

Photo_3         いろは坂入口の新緑

 今日は一人でしたので自然観察をしました。天気は晴れで、少し冷たい爽やかな風が心地よい日でした。午前中は、日光・半月峠周辺のブナの棲息域チェックをして、ツキノワグマが残した熊だな箇所の見当をつけました。Photo_5      半月峠なら中倉山の「無言の語り木」(ブナ)

 その後は、足尾町の深沢周辺の生きものをチェックしましたが、オオルリ、ミソサザイの鳴き声を聴きくことができました。そこから舟石峠から中倉山のブナとアカヤシオの様子を見ました。昼食時間帯でしたので、「無言の語り木」(ブナ)の下でハイカーが昼食を食べているようでした。Photo_7        松木沢のオオシマザクラPhoto_9 「みちくさ」で昼食を食べ終わると、30kgはあるリュックを担いだロッククライマーが立ち寄ってくれました。男女二人は2年前から足尾グランドキャニオンでロッククライミングを楽しんでいるそうです。「静かで爽やかな自然の中で過ごせるのが気に入っている」と言っていました。コーヒーを飲みながら、熊と人間との向き合い方等の話をし、二人で50kgはあるリュックを担いでキャニオンへ向かっていきました。

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アパートに向かう途中、山の斜面に黒い点を発見、双眼鏡で拡大してみるとツキノワグマが何かの花を食べているようでした。Photo_13
 間もなく、足尾の山では生きものたちの命を育む営みが見えづらくなります。新緑の季節がやってきます。(報告・高橋佳夫)

2021年4月29日 (木)

足尾の山と私たちの心に若葉をいつまでも

Photo_4 本日、午前9時の天気は雨、気温は12℃で少し肌寒く感じました。今朝の電車内は、学生たちで乗車率70%位、暖房がついていました。「みちくさ」に着くと高橋さんがストーブに薪を入れ、清掃を始めていました。Photo_6 一段落し、コーヒーを飲みながら今日の打ち合わせを三人で行っていると、橋倉さんが来てくれました。今日の舎人は4人になりました。雨は降り続いていて、いっこうに止みそうにありません。雨粒がトタン屋根を叩く音が強くなりましたが、雨の中で作業小屋、ハウス、苗木置き場などの点検をしました。柵に囲まれていた苗木でしたがシラカンバ、モミジ等の苗木の先端がカッターで切られたようになっていました。Photo_7 「みちくさ」に戻り、枝がカットされている部分を見るとウサギの仕業ではないかとなりました。これ以上被害を拡大させないために、直ちに苗木置き場をハウス内に変更し、1.024本の苗木を移動しました。Photo_8 Cimg0129 Photo_9Cimg0126 苗木にとって「水は命」です。これからが大切な時期になるので、撒水に必要な洗浄機の点検をしました。ところがエンジン始動ができず、橋倉さんに修理を依頼しました。Photo_10 今日は、一世紀以上も中倉山の稜線に、厳しい環境で生き抜いている「無言の語り木(孤高のブナ)」を保護する活動の予定でした。雨と変異ウイルス感染防止のために6月5日に延期しました。Photo_11 今日の春雨の一日は、新生「森びとプロジェクト」の活動を足尾の地にしつかり根付かせて、いつまでも木々の若葉の輝きを心に持ち続けたいと願う日になりました。Img_3073 本日の放射能線量は0.119μSvでした。舎人は、高橋、清水、橋倉、大野でした。(報告・大野昭彦)

地球温暖化にストップをかけるためにアクション

 皆さんこんにちは。栃木県ファンクラブの加賀春吾です。栃木県ファンクラブでは、4月10日地球温暖化にストップをかけるために、私たちの心がけ、アクションを起こすとすればどうするかのテーマで議論しました。メンバー8名の意見は以下の通りです。

 私たちは、CO2を吸収する木を植える活動を足尾で行っていますが、それだけではとても間に合いません。意見では、「現状のままでは、将来この地球で生物が生きていけなくなってしまう。そんな危機意識を多くの人に持ってもらうためにPR活動が必要だ」という事が出され、具体的にはどうするかの意見交換をしました。

P1040536_3桜にメジロ(松木渓谷にて)

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Img_1548      松木渓谷

 この会議に先立って、栃木県議会民主市民クラブの県会議員3名の方と話し合う機会があり、その場で私たちは、菅総理が2050年までに温室効果ガスを実質排出ゼロにするという宣言をどのように受け止め、県としての方針はどのようなものか?また、県の施策に提言などはできないか?議会の中での議論に私たちの意見を反映していけないのか?等々を模索していることを述べました。今後は、私たちの案を具体的にまとめ、県議会や各種委員会で議論してもらおうと思っています。

Img_1581 PhotoPhoto_3  先週4月22日は地球環境を守ろうとい「アースデー」でした。バイデン米大統領主催の「気候変動サミット」も開催され、菅首相は2030年までに温室効果ガス排出削減目標を26%から46%まで引き上げると発言しました。温暖化対策は「待ったなし」です。是非とも政府として具体的な施策を打ち出していただきたいと思います。そうなると私たちの暮らしにも色々な変化が求められてきますので、その変化にどのように対応していくのか等を話し合っていかなければならなくなると思います。企業の技術開発には政府から補助金が出されます。その企業が作った商品等を私たちは生活に取り入れるようになります。そのような場面の私たちの心構えなどを話し合っていければと思います。(栃木県ファンクラブ:加賀春吾)

2021年4月28日 (水)

黄緑色の若葉の輝きに気持ちが躍る足尾・松木沢

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 今日の足尾・松木沢の森作業担当者は休養日です。済賀さんは朝から15年間育てた森と杜を観察していました。Photo_2

Photo_3 午後に到着した私は、まず、タイヤの交換をして、久々の森びと広場を散策しました。気温は21℃ありました。Photo_4  黄緑色の若葉を輝かせていたのはシラカンバとカラマツ、イタヤカエデでした。じっくり見ていると、何故か、気持ちが膨らむ気がしました。目にとってはとても優しい感じでした。Photo_5Photo_6 今年は、「みちくさ庭園」のアジサイを楽しみにしていますので、その生長具合を見ると、がっかりしました。なんと!幹の樹皮が何者かに食べられ、幹は生きものの骨の様になっていました。獣の食害には遭わないと思っていましたので、がっかりです。枯れてはいないので、知恵を出し合って対策を考えます。(報告・高橋佳夫)

2021年4月27日 (火)

足尾の里親植樹の準備が間もなく完了

 本日(27日)の足尾・松木の8時40分の気温は9℃で、天気は晴れでした。晴れの空でしたが少し薄い青でした。

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 9時からの打ち合わせの前に福原さんがスズランを森びと広場に植えてくれました。白い花で可憐に咲いています。やがて、この水仙が増えて、足尾・松木沢を訪れる人の気持ちを癒してくれるのが楽しみです。福原さんありがとうございました。

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 作業の打ち合わせでは、「臼沢西の森」の里親植樹用の培養土の荷揚げと昨日の続きとしてウサギ対策に役立つ苗木に篠竹を麻縄で縛る作業を完了させることにしました。

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三人で背負子を使って荷揚げをしている時、立ち止まってトチノキの新芽を見ていると疲れが和らぎます。

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手作りの階段に手を着きながらの荷揚げは大汗が出てましたが、ケガをしないように注意して培養土の荷揚げしました。

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「臼沢西の森」から見える足尾のグランドキャニオンを見ての休憩もいいものでした。

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 本日は、培養土を51袋運び揚げました。残り50体を荷揚げすると今年度の里親植樹地の培養土の荷揚げが終了します。岩だらけの植樹地に篠竹を打ち込み苗木を麻ひもで縛ることが出来た本数は100本でした。次の森作業は、「臼沢西の森」の階段の右側の支柱のない場所に補植をすることです。

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      荒地で生きる木々です

本日も安全に怪我もなく、楽しく森作業が出来ました。皆さん、お疲れさまでした。

本日の作業者:福原、加賀、済賀でした。(報告・済賀)