2021年5月 9日 (日)

緑のグラデーションに囲まれた足尾町で森作業

今日の作業は事前の打ち合わせで、足尾町野路又にある篠竹を切ることに決め、現地集合としました。時間は9時でしたが、皆さんは8:30前に集合していましたので、作業は8時半から開始しました。天気は雲が多く蒸し暑く感じました。周りを見ると緑色のグラデーションのパッチワークの山が美しく、作業を加勢してくれました。Img_1648 Img_1650

ご近所の皆さんに、竹を切ること、日曜日の朝に刈り払機の音が少々うるさいことへのご協力をお願いしながら作業に取り掛かりました。橋倉さんと濟賀さんが刈り払機で竹を切り、弘永さんと筆者が枝を落として、1mの長さに伐りました。作業が始まると近所のおばさんが「水分を取りながらやって」と冷たいお茶のペットボトルを差し入れてくれました。ありがとうございました。

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Img_1659雨がパラついたり、陽が差したりという天気でしたが、100本の束に揃えると、全部で635本の苗木支柱を作ることが出来、今年の里親植樹の分は確保しました。時間はお昼を過ぎていました。竹を松木まで運び、いつも通り作業小屋で昼食をとりました。橋倉さんは、竹林の道路側の竹を刈って見通しが良くなるようにと、残って作業を続けました。
松木の森びと広場に着くと、八重桜が満開に近いぐらいに咲いていました。臼沢の緑も色々な緑で綺麗です。バタバタ音がするので確かめると、Aハウスのビニールが風で剥がれています。また、「うんしゅう亭」の屋根の波板が一枚剥がれていることも判明しました。昼食後に直すことにしました。Img_1661 Img_1662

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Img_1666今日の作業はこれで終わりにしました。帰える途中、篠竹林での橋倉さんの作業がまだ終わっていませんでしたので合流して、伐った竹の片づけをしました。路地から大通りへ出る時に、竹が邪魔をして見通しが悪く、バス停に行くときに危ないために住民の方が困っていたということです。お婆さんが出て来て、見えるようになって良かった。と喜んでいました。

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今日の作業はこれで終了とし、現地解散にしました。本日の森作業は、橋倉さん、濟賀さん、弘永さんそして筆者でした。(報告:加賀春吾)

 

無知は命を縮めることにつながる

 GW期間中に庭木の枝の片づけと草取りをしました。その時、地面には苔が生えていることに気づきました。庭に苔類が生えるのは当たり前ですが、実は、2年前の横着した草取りで除草剤を使い、その効果はてきめんし、苔は生えていないと思っていました。除草剤はテレビCMで宣伝していたラウンドアップというアメリカ製でした。薬を撒いた後はカチカチの土になり、ぺんぺん草も生えませんでした。翌年、草は生えたましたが苔類は見当たりませんでした。

20210510  投稿に当たり、この除草剤を調べてみると、「この除草剤が世界中で大問題になっている」ということでした。恥ずかしい限りです。今年1月、フランスではこの除草剤とその関連商品の販売を禁止していました。2015年には、世界保健機関(WHO)の下部組織「国際がん研究機関」が「発がん性がある」と発表していました。2017年には、米国政府の研究で、急性骨髄性白血病との関連があることとアレルギーなど自己免疫疾患などの原因になったり、神経毒として自閉症や認知症を誘発する可能性が指摘していました。

202105102  この除草剤の危険性が問題にされた歴史は古く、1996年には製造企業が「食卓塩より安全」「飲んでも大丈夫」「動物にも鳥にも魚にも“事実上毒ではない”」と宣伝したそうです。このフレーズはつい最近耳にしたフレーズと似ている気がしました。

Photo  日本政府が福島原子力発電所の放射能汚染水を海に放流する考えを示しましたが、その時の、「飲んでも問題ない」(某大臣)という発言とそっくりです。妻に、この発言をどのように思うと訊いたところ、即、「見せてもらいたわ」でした。私もそのように思いました。

Photo_2  この除草剤は世界的に危険な薬剤になっていますが、店頭で簡単に手に入るのは「先進国」では日本ぐらいでしょう。国民の命や土を守らなければならない日本政府の態度は、放射能汚染水の海への放流を判断したことと同じことです。コロナ禍でも感染対策のゴテゴテにみられるように、国民のためにと言っても、政治家のお友だちの「国民」のための政治に思えてなりません。

Photo_3  「国民のために」というフレーズに騙されないようにしなければと思います。草や苔も私たちの生存を支えているという視点をもって社会の出来事を振り返ってみたいと思います。(秋田県FC・大山博延)

2021年5月 5日 (水)

生存可能な基盤を守る幼木の生長を願い森作業

 本日は5月5日、子供の日です。二十四節気では立夏、夏の始まりですが、足尾の天気は曇り空。朝9時の気温は17℃です。日中は雨が降ったり止んだりで、肌寒く感じました。森の木々や臼沢西の森に植えた幼木たちは、恵みの雨を喜んでいる様子です。

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GWなのでのんびりと森の散策でもと思いましたが、コーヒーを飲みながらの打ち合わせで、しっかりと1日の森作業計画が組み立てられました。

午前中は臼沢西の森に黒土運び、午後は松木の森の獣害柵修繕、苗床の苗木に撒水を行うことになりました。

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さっそく、背負子を準備し臼沢西の森へ移動です。黒土の袋には水が染み込み、1袋20Lの黒土が10kgを超えています。無理せず1袋ずつ運ぼうとなりましたが、強者の鎌田さんは2袋を担ぎ上げます。負けまいと2袋を背負いましたが、植樹地の急な階段を登ると、背負子の紐が肩に食い込み、膝が悲鳴をあげます。

 

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休憩をはさみながら4人で30袋を背負いあげ、土留めに並べました。

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10時20分には小雨が降り出し、足元に気をつけながら作業を行いました。先月のプレ「里親植樹」で植えた幼木は、雨に洗われ輝いているようです。周りの森も淡い緑から深い緑と私たちの目を楽しませてくれます。雨の降りが強くなる前に作業に区切りをつけて下山しました。黒土が運ばれていない土留めの植樹地はあと2列。20Lの黒土40袋を運べばひと段落です。

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昼食をとっていると雨が強くなりました。午後の作業の心配をしましたが、13時には雨足も弱くなり、松木の杜の獣害柵修繕に向かいました。松木の杜はシカが侵入すると柵に体当たりして外に出ようとするため、金網の交差した部分の溶接部が離れ、穴が大きくなってしまいます。修繕箇所は10数か所になりましたが、金網での補強と針金で離れた溶接部を締め直しました。

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松木の杜の桜も散り始めていますが、白、ピンク、赤色の花を愛でながら作業ができました。

 

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道具の片付けに作業小屋に戻ると14時30分を過ぎていました。次は苗床の苗木への撒水です。先月、苗木がウサギの食害にあったため、ビニールハウスに避難させました。苗木の土を見ると、日中の温度が高くなるのと、苗木の葉が広がり水を吸い上げるのでポットの土が乾燥するのも早いです。このままビニールハウスに置くと暑さで焼けてしまうということで、ビニールハウス西側の金網の周りに目の細かい網を張り、外に置くことにしました。目の細かい網を針金で柵に止める作業は、網の目に指が入らないので苦労しました。

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 ビニールハウスの南側に獣害柵で出入り口をつくりました。ウサギの食害防止の網張が終わり、苗木のトレーを外に並べ、たっぷりの水を撒きました。

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苗木を植えて3年間の下草刈りなど育樹作業は子育てと同じです。盛りだくさんの作業でしたが、温室効果ガスを吸収し、地球温暖化にブレーキをかける森に生長することを願い、16時20分で本日の森作業を終了しました。本日の森作業は、鎌田さん、山本さん、加賀さん、清水でした。

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(筆者・清水 卓)

温暖化防止のアクションは滝を登る鯉のように

 今日(5/5)は、最後の祝日のためか交通渋滞もさほどなく育苗場に早めの到着となり作業の準備待ちで迎えました。天気はすっきりせず直ぐにでも雨が降りそうな曇り空でした。

202155  10時から朝の打ち合わせでは2のチーム編成をし、1班は7名で補植作業にしました。内容は、第3回植樹会場(2016.3・27)の北側のマウンドでの補植で、軽トラック2台にタブノキ、シロダモなど5種200本の苗木とスコップ、水、肥料を用意して作業に入りました。5年前に植樹した苗木は2~4程に生長し、小さな森になっている状況を見たスタッフは感無量のようで、声がありませんでした。

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202155_3  2班の5名は雫育苗場周辺の草取りとポット外し、そして空き地を耕し松林スタッフ宅で育てた菊芋を植えました。11月ごろには収穫ができるようです。近くの家では鯉のぼりが天高く泳いでいました。よく見ると、「ボーっとしているんじゃないぞ」とハッパをかけているような勢いに感じました。

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202155_4  休憩タイムでは山田スタッフからの手づくりおしんこや柏餅、串だんごをいただきながら、これからのことの打ち合わせをしました。

202155_5  地球温暖化のアンケートに関しては、温暖化防止のために木を多く植えることと石油をあまり使わないことを実行しています、との声もありました。私たち応援隊一人ひとりが温暖化ストップに向き合っていくことの大切さを胸に収めました。

202155_6  今日の作業スタッフは、渡部、菅野、松林、小川、山田、岩橋、道中内、佐藤(正)、原田、菊地、岩橋(恵)、筆者でした。(報告・東城敏男)

2021年5月 4日 (火)

今年の森づくり事業を総会で決めました

 新年度を迎え、宮城県ファンクラブは新生「森びとプロジェクト」発足に伴い、私たちも新たな組織の再編とこれまでの事業を継続していくために、総会を開催しました。Dsc00984 規約の事業目的である”自然環境と命を大切にする心を育む人づくり”を目指し、そのための森づくりを地道に続けていきます。弱っている森を本物の森へと再生し、地球温暖化に少しでもブレーキをかけていければと思っています。これまでの森づくり活動である仙台市荒浜、名取市閖上の「いのちの森」の育樹活動を中心に事業を進めていきます。Dsc00987 総会では、年4回の育樹活動の日程確認や「どんぐりニュース」を発行することにしました。また、会員の拡大に向け声をかけ、育樹活動を通じて、地球温暖化に向き合う私たちの想いを共有していければ考えています。Img_3063      
 各県ファンクラブの皆さん、森づくりを通して森に寄り添う暮らしを目指す私たちの心を皆さんとひとつにしていきたいと思います。よろしくお願いします。(森びと宮城県FC・林雄一)