2021年4月26日 (月)

天に突き抜ける青空の下で足尾の森作業

 本日(26日)足尾・森びと広場の9時の温度は、7℃でした。青い空に歓迎されての足尾での森作業でした。気温は低くても冷たい風もなく、作業する環境としては大変やり易い環境でした。

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 9時から、コーヒーを飲みながら福原さんと二人で本日の打ち合わせをしました。本日の作業は、「臼沢西の森」植樹地のウサギ対策で苗木を支える支柱を打ち込み、竹を麻縄で縛る作業です。軽トラに篠竹を200本と作業道具を積み込み、出発。鎌田さんが先日、階段を整備していただいていたので福原さんが「登り易くなった」と喜んでいました。鎌田さんの気配りは、作業する人のことを考えているのでとても感謝です。

Dsc05608  篠竹を背負い石がゴロゴロする植樹地を登り、来月から始める里親植樹地の岩だらけの地に篠竹を打ち込み、苗木を麻ひもで縛りました。午前中に200本を整備できました。

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Dsc05610  昼食後も、午前中と同じように行いましたが、上から下に行くほど大きな石が多く、篠竹を打ち込む手に力が入りました。苗木が、元気に育ってくれることを願いました。

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 また、土留めの甲羅板を支える鉄の支柱が危険なところがあったので、足を引っかけないようにハンマーで打ち込んで調整しました。

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 本日は、足場の悪い場所でしたが安全に作業が出来ました。福原さんご苦労様でした。

本日の森作業は、福原、済賀でした。(報告・済賀)

南相馬の森の防潮堤に200本を補植しました

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P1010950  本日(26日)、応援隊8名は今月3回目の集中作業日に集いました。今日は、南相馬市原町区南萱浜で開催された第3回植樹会場(平成28年)の北側のマウンドにタブノキなど5種200本の補植と雫育苗場のポット苗に撒水を行ないました。

P1010945  今日の気温は13度で昨日より7度も低く、少し肌寒い感じがしました。集った仲間たちは、補植の打ち合わせを行い、軽トラックに苗木を積み込み、現場へ移動、途中休憩を取りながら11時45分までは補植作業を行い、その後は散水しました。

P1010929      松林さん、いつまでもお元気で

 今日は副代表の松林英夫さんの78歳の誕生日です。本人は100歳まで生きるのであと22年森づくりをしたいと言っていました。これからもお身体を大切にしていただきたいと思います。松林さんからは、糖尿病に良いとされる菊芋のピクルスの差し入れもありました。

P1010930  昨日から4都府県では緊急事態宣言が出されるなか、南相馬市でも現在、新型コロナウイルスに感染された市民が127名となっています。応援隊も作業に当たって三蜜にならないようマスクを掛けながらに作業を行なっています。

P1010946  本日の参加者は、渡部代表、松林副代表、菅野副代表、山田事務局、東城スタッフ、道中内スタッフ、岩橋恵美スタッフ、筆者・岩橋でした。

2021年4月25日 (日)

新緑の足尾・松木沢での出会いに感謝です

 本日(25日)の足尾・松木沢の9時の気温は18℃でした。風が強く吹いていましたので、長袖のシャツの上にもう一枚上着を羽織らないと寒いくらいでした。「みちくさ」をオープンすると聴こえてきたのは風の音だけでした。いつものキジの鳴き声、動物の姿も昼食時まで見ることができませんでした。

 「みちくさ」下のビニールハウスが風でめくり上がっていましたので、舎人・弘永さんとビニールを紐で固定しました。ハウスの傍には白色のスイセンが綺麗に咲いていますので、それを見ていると首都圏と足尾の気温の差の大きさを感じます。

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 「臼沢西の森」では、カラマツが若葉が鮮やかに緑色を輝かさせています。言うまでもなく、木は植えられた場所を動けません。一生その地で生き抜きます。この木が私たちの目に見えない酸素をつくり、新緑の感動などを恵んでくれています。そんなことを考えると、ちっぽけな自分の都合だけで生きられることを考えてはならないことを教わります。

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 「みちくさ庭園」内では赤く輝くモミジが目立っていました。 

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 昼過ぎ、二週間前に野鳥観察に来た男子中学生が、ご両親と兄弟と友人の7名で来舎されました。今日は、前回の様にお目当ての野鳥を写真に撮ることできずに残念がっていました。次に訪問してくれた方は、松木村で生活していた当時の貴重なお話しをしてくれました。歴史的な話を伺うことができ、大変ありがとうビザいました。

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 ロッククライミングに来た男性2名の方のお一人は、「50年前から足尾の山に登っていますが緑が増えましたね、また来ます」と帰路につきました。

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 最後の方は、宇都宮ハイキングクラブの猪鼻さんが友人と沢登りの帰りに寄ってくれました。猪鼻さんは、働く場所でオオムラサキを見た時の写真を見せてくれました。オオムラサキの青色の鮮やかさに驚かされました。私たちは、ここ松木沢でオオムラサキの乱舞を願って、エノキやクヌギを育てています。その時がきましたら、猪畠さん、是非、オオムラサキを見に来てください。Dsc05605
本日の放射線の線量は、0.095μ?、舎人は弘永、済賀でした。(報告・済賀正文)

春の風が運ぶ桃源郷の叫びに応えて

 福島県はフルーツ王国である。朝晩の温度差がおいしい果物を育てる。その中でも県北では桃が美味しい。桜が葉桜に変わる頃は桃の花が咲き誇る。摘花作業と枝の剪定の後は、ひと昔のようなあふれるピンク色には染まらないが桃源郷のような風景が見られ、暖かい春の風が香りを運んでくれる。

Photo  最速の桜の開花であった今年、桃も例年より1週間から2週間早く咲き、4月上旬には満開になった。そこに遅霜が襲い、10日~15日には気温が氷点下になり、花に霜が付き、実に生長する子房が凍り、枯れたとニュースで報じられた。

Photo_2  美味しい桃を食べれるのは、その土地に適応した様々な改良を重ねてきた先人の結晶。私の住む町周辺に広がる水田から美味しい米がいただけるのも先人が自然界と向き合ってきた営みである。今、桜や桃の最速の開花を見ると、先人の労苦と土が根底から覆されてしまうのではないかと感じている。その上、原発事故による放射能汚染、一昨年の台風による浸水、昨年は桃のモモせん孔細菌病等で桃は痛めつけられている。桃を見ていると、「もうここには住めない」と悲鳴をあげているようだ。

Photo_3  草木の恵みに支えられている私たちの生存ということを考えると、地域の農家の方々の気持ちと消費者の心をひとつにしなければならないと思う。地球温暖化問題は政治問題だが、それは私たちの課題でもあることを改めて実感している。

Photo_4 (森びと福島県FC・東城敏男)

2021年4月24日 (土)

足尾・松木沢の草花たちの春の競い合い

 今日の足尾・松木沢の天気は快晴、朝9時の気温は19℃で初夏を思わせる陽気でした。森びと広場の桜は、葉桜、真っ盛り、いまだに蕾ありと様々な様子を見せ、自然を愉しむ時を引き延ばしてくれています。

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 今日は、「足尾に緑を育てる会」の植樹イベント開催、中倉山登山へ向かう皆さんが多く見られました。「みちくさ」では、閉舎間際にトイレを借りに来た若者ひとりが訪問者でした。今日の舎人は、足尾・松木沢の草花が美しさを競い合う様子を届けます。

 やはり見ていただきたいのは桜です。中倉山をバックに「森びと広場」の桜が花の親分のようです。また、颯爽としたミツマタの姿も心惹かれます。

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 次は、静かに可憐に咲いている花の代表のシロスミレです。まだ3株ほどの開花ですが、その美しさは白いレースのカーテンのようです。その近くには、恥ずかしそうに眼をだしているヤマユリです。小さなタケノコのようでした。夏の花の香りが楽しみです。

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 「みちくさ庭園」では福原サポターが植えたアケビが可愛いらしいツルを出していました。どんな花が咲くのか?実はなるのか?、楽しみです。

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 昼の気温は23度まで上昇しました。汗が滲む中で森作業に出かけた鎌田、済賀の両舎人は、20リットルの培養土を30袋を「里親植樹」場所に荷揚げを行い、階段の整備も行ってくれました。多くの皆さんの申し込みをお待ちしています。

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 本日の線量は、0.106μ?、舎人は済賀、橋倉でした。(報告・橋倉喜一)